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フローは意図的に作れる!?脳内物質で人生をデザインする方法

フロー (Flow) という言葉をご存知ですか?ハンガリー出身でアメリカの行動心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した心理的状態のことで、没頭・没入体験のことを指します。

マラソンなどで一定距離を走った時に起こるランナーズハイも一種のフロー。私はマラソンではなく水泳でこの状態を経験したことがあります。25mのレーンを1本、2本と数えて往復していて、50本を過ぎたあたりから体から感覚なくなり、泳ぎが止まらなくなりました。

気持ちがいいというよりは不思議な感覚。このままずっと止まらないんじゃないかと恐怖に似た気持ちも抱きました。

超集中で仕事力アップ!? フローになるメリットは?

フローの状態になれば集中力が普段の何倍も増し、時間の感覚がないまま仕事がどんどん進む、と言われています。これがビジネスマンたちに今 "フロー" が注目されている大きな理由です。

脳科学者の茂木先生によるとフローの状態になれば

・時間が消える
・自分が消える
・集中とリラックス

の状態になるそうです。

「フローの技術を身につけると人生がバラ色になる」ともおっしゃっています。

マズロー欲求階層の第6段階! 自己超越欲求ってどんな欲求?

マズローが晩年に唱えた第6段階の自己超越欲求の状態にも似ていますね。

フローが起こる時、どんな脳内物質が出ているの?

私が何かの信者かと聞かれれば脳内物質信者です。脳内物質がその人の人生を形作っていると思っています。逆に言うと幸福もやる気も自分で作れると思っていて、その為に様々な場所を意識的に転々としたりしています。

さてフローの状態、脳内ではどんなことが起きているのでしょうか?

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過集中のフローは脳内物質ドーパミンとエンドロフィンに深く関連しているようです。ドーパミンとエンドロフィンとはどんなホルモンなのか詳しく見ていきましょう。

エンドロフィンってどんなホルモン?

エンドロフィンは鎮痛効果がモルヒネの6.5倍あると言われているため、脳内麻薬とも呼ばれています。

脳内で働く神経伝達物質の一種。鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるため脳内麻薬とも呼ばれる。モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用がある。マラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くと、脳内でそのストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌され、やがて快感や陶酔感を覚える「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる現象が起こる。またβ-エンドルフィンは性行為の際やおいしいものを食べたときなどにも分泌される。(Via Eヘルスネット

エンドロフィンのメリットといえば

・集中力アップ
・ストレス解消
・記憶力アップ
・NK細胞活性化

などがみられます。

ドーパミンってどんなホルモン?

ドーパミンは一言で言うと "やる気ホルモン" です。

ドーパミンは神経伝達物質で、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体です。簡単に言うとすると、「快感や多幸感を得る」、「意欲を作ったり感じたりする」、「運動調節に関連する」といった機能を担う脳内ホルモンのひとつです。

ドーパミンのメリットといえば、

・やる気アップ
・集中力アップ
・気分の向上
・記憶力アップ

メリットはエンドロフィンに類似していますね!

「のめり込む人」の脳内で起きていることの記事によると、ドーパミンが分泌されるとGABAという神経の興奮を抑える機能があります。しかしエンドロフィンはGABAを抑制する効果があり、それによりドーパミンがブレーキなくどんどん放出されるそう。エンドロフィンがドーパミンのストッパーを外すのです。

どうしたらドーパミン、エンドロフィンが作れるの?

エンドロフィンは

・運動した時
・針を受けた時
・美味しいものを食べた時
・マッサージを受けた時
・サウナでととのった時
・辛いものを食べた時
・瞑想している時
・創造活動をしている時
・ボランティアをした時

などに分泌されます。

私見ですが、β-エンドルフィンは体が緊急事態を感じた時に分泌されるホルモンというイメージがあります。冒頭のランナーズハイも、ここに到るまで自分を追い込みます。針を体に刺されることも、90度のサウナと10度の水風呂を行き来することも、辛いすぎるものを食べることも、生命の危機を感じます。そんな時に動転することがないように分泌されるホルモンなのではないかと。

一方ドーパミンは

・運動した時
・マッサージを受けた時
・新しい経験をした時
・瞑想している時
・音楽を聴いている時
・創造活動をしている時
・お酒を飲んでいる時

などに分泌されるそう。

ドーパーミンはエンドルフィンのように危機ではなく、もう少し軽い "刺激" と言った感じです。ちなみにお酒でドーパミンを出すのは依存になってしまいやすいので注意したいところ。

しかし人間がどう行動したら、ドーパミン、エンドロフィンがでるのかというのはわかっているので、意図的にフローを作ることもできるということですよね。

例えばエンドロフィンがでるサウナとドーパミンが出る瞑想を組み合わせても良いかもしれません。あ、今このホルモン(脳内物質)出てる!と意識してみると面白いかもしれません。

ひらめきもホルモン次第!

ちなみに "ひらめき" も脳内物質なんだとか。ひらめきを加速させるホルモンといえばアセチルコリン。これはリラックスしている時に分泌されるホルモンなんだそう。確かに机の上でうんうん唸っていてもアイデアって出てこないもの。一方で散歩をしたり、お風呂に入ったり、瞑想中にアイデアって降りてきたりしますよね?ちなみにアセチルコリンを作る食べ物はレシチンを含む大豆や卵黄なんだとか。

ひらめきをたくさん得る為に朝は納豆卵かけご飯、お昼は散歩、なんていいかもしれません。

ということで、私たちの頭で事あるごとに分泌されている脳内物質。これを認識して使いこなせれば、意図的な人生が作れそうですね。

なぜフローが注目されるのか?

話をフローに戻します。このように脳内物質に分泌により作り出される状態 "フロー" ですが、なぜこれが今注目されているのか。

仕事に生かしたいとか、快楽のままサクサク仕事を終わらせたいなんていう人もビジネスマンの中には多いかもしれませんが、それは実は建前で、 "フローを生きたい" という人が増えているんじゃないかなと。"フローを生きる" とは、つまり生きながらに瞑想するような状態。目の前の物事に夢中になり、他人も我も忘れて何かに没頭したいと言う人が多いんじゃないのかなと思うんですよね。

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イメージは未知との遭遇という映画の中で未確認飛行隊と遭遇してから一心不乱に山を作り続けるお父さんのような状態。

かく言う私もフローを生きたいです。もっと目の前のことに没頭したいし、止められない夢中を経験してみたいです。

そうなると

アフターコロナ後の人間の精神的進化とは?マズローの欲求段階説からみるアフターコロナの次元上昇 

このあたりにも話が繋がってくるわけです。

脳内物質を意識して人生をデザインしてみませんか?










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