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私より一足先に「82年生まれ、キム・ジヨン」を観てきた旦那から聞いた感想

休みの日がお互いバラバラだった週、私は「82年生まれ、キム・ジヨン」を観に行くんだと伝えていたのですが、なんと旦那も観ていたんです。てっきりTENET観てくるかと思っていたので驚きました。

私の感想は既にnoteに書いてありますが、旦那の感想も聞いてみると自分とは違うポイントを見ていて「あ〜そう思うのね〜」と、なかなか面白かったのでnoteに残しておきたくなりました。

第一声は「とにかく辛かった、俺よりもJune(私)が観たらものすごい感情になるんじゃない?」でした。この「辛い」のベクトルは、登場人物の誰かに感情移入するのではなく「距離感」に向かっているところが旦那らしくて興味深かったです。

旦那の感想を大まかにまとめると3つ。

◆ 韓国映画の、あのなんとも言えない空気感。パラサイトを観た時もそうでしたが、あの、じわじわ高まる緊張感。台詞が無くとも役者さんの表情だけでこちらをソワソワさせる雰囲気の出し方は、さすが韓国映画。

◆ 物語としては、ジヨンにも夫のデヒョンにも感情移入できて、どちらかが悪いなんてものでもないし、2人を取り巻くお互いの家族・親戚も悪い人ではない。全員が全員少しずつすれ違って行く様が見ていて辛かった。

◆ 家族・親戚との距離感が近すぎて「俺だったら無理」とソワソワした。

最後の点は文化の違いなんだろうかと思いますが、私が映画を見ている中では何とも思わなかったので、旦那が考える家族との距離感ってあるんだな〜と(当たり前ですが今まで特に考えた事もなかった)新鮮に感じました。

旦那はわりと家族に自分の考えや選択を否定されてきたみたいなので(15歳以上離れた兄が3人いて幼少期は散々いじめられていたし、大学の専攻は父親が認めるものじゃないといけなかったし、母親には「早く子供を」と言われ続けている)たまに話を聞いていると、わりと愛と(兄には)憎しみが入れ混じった複雑な感情を抱えているんじゃないかなと思います。

私は一人っ子で両親にも親戚にも「好きな事やれ」と言われてきたし(最近孫を期待されてそうでもないけど)親戚の中では一番年下でチヤホヤされてきた方なので「距離近っ!」みたいな感情にはならないんですよね。

旦那の感覚への理解度が、少〜しだけ上がった気がしました。

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