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技術の価値化

MOTで最初に語られる言葉は「価値」であろう。技術を価値化する。当たり前に語られる表現である。それでは価値とは一体何であろう。「価値がある」と言った時、それは比較用語として用いられていることに気が付く。他のものと比較して、何らかの指標において上位に位置づけられる理由がある「こと」に対して使われている。すると、価値とは絶対的なものでは無く、人の意識においてもたらされるものであるから、「価値」と語った人にとっての比較用語である。

同一の商材に対する取扱いの人依存性を見れば明らかである。また、価値の意識は経験によって変化していることに気が付くはずだ。技術経営は経営の為に技術を生み出す行為であるが、経営しなければならないのは何故なのかを考えてみた時に、アウトカムズに価値を抱いて頂ける方に提供し続けるためであることに気付く。今、価値と考えて頂けている方々の意識も変化し続ける。その変化を自社の方向に誘引するための技術の創造こそ、技術の価値化である。