北条政子に憧れ続けた、人生だった。
だれがロールモデルなのか。じぶんがどうなりたいのか。なににワクワクするのか。
人生の節目が来るごとに、こういった疑問をじぶんに投げることが多い。そして、わたしはこの質問がとても苦手だった。
なぜならば、「これをやりたい」というじぶん自身の夢や願望を抱く機会がとても少なかったから。小学生のころから、「将来の夢は?」と聞かれるのがとても嫌だった。就活を控えた大学生がなにをやりたいのかわからないと頭を抱えている状況を、30を超えたいまでも、共感を感じるのはそういった理由があるだ