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憧れ。 ~ キリンに雷が落ちてどうする読書感想 ~

本を読んでいると、ときおりこんな文章書きたいなと思う作者に出会う。
noteでもお馴染み、「キリンに雷が落ちてどうする」の作者、品田 遊 氏もその一人である。

「キリンに雷が落ちてどうする」はnoteで日々綴られた日記を元に再構成し、書かれたもので、視点がとにかく面白いし、作者の博識が垣間見れる。

結局、面白い文章を書く人は、物知りであり、読人でもあるとだと思う。

だからこんな文章が書きたいなと思っても、私自身が色々と成長しなければ到底こんな文章は書けないのだろう。

視点(ネタ)とユーモア、自虐、皮肉それらのバランスが絶妙で心地よいのだ。

本書の中で紹介されているエピソードで好きなのは「欠点」という話。
これは「確かに」と思い、早速、面接試験に取り入れてみたことは、以前書いた。

最近は自分の苦手なことは苦手であると公表するようにしている。
隠すほうがきっと迷惑をかけてしまうからだ。
その分、得意なことで仕事に貢献できればよい、そう思えるようになった。

もうひとつ「誹謗中傷」というエピソードに、

「大きなお世話」とは、他人の優先順位をコントロールしようとする暴力のことだ

という記述があった。
自分の価値観や正義感のモノサシだけで、ものを見て判断し、それを他人に押し付けることはしてはいけないというのは本当にそのとおりである。

相手の意見で新たな視点がもたらされることはあるけど、それもあくまで参考である。

相手に意見を言うときはあくまで「私はそう思う」という姿勢が大切であり、最終決定権は当事者にしかないことは忘れないようにしたい。

この本を読んでから、私もとりあえず、思考のバラツキ、浮かんだ言葉はちゃんとメモして、断片でもいいから書いておこうと思っている。
そのために新たにノートも買った。
なるべくnoteも毎日書こうと思う。

以前は「ちゃんと書かないと」とみずからハードルを上げてしまい、結果書けなくなった。

この本の副題には「少し考える日々」とある。
考えるのは少しでいいんだ。
そう思えたら、少し書くのが楽になった。

この「少し」を続けていこうと思う。

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