本を読むこと。 ~ ダン・ブラウンが好きすぎて ~
私は普段あまり小説を読まないのですが、ダン・ブラウンの著書のシリーズはほとんど読んでいます。
ダン・ブラウンの著書はダヴィンチ・コードが有名ですが、天使と悪魔、ロスト・シンボル、インフェルノそのどれもが陰謀論、宗教、美術史を網羅しており、フィクションとノンフィクションを織り交ぜた作品は面白さもさることながら、深い教養と洞察を得ることができます。
今回はダヴィンチ・コードシリーズで2018年に刊行された「オリジン」をご紹介します。
オリジンとは「起源」を指す言葉であり、本作品は「われわれはどこから来て、われわれはどこへ行くのか」という世界の最大の謎をテーマに宗教と科学の対立つまりは生物の起源と進化にまつわる最新科学と神の対立を軸に物語が展開されます。
宇宙の起源、生命の起源、そして人類の行末、この物語に描かれるそれらの答えはフィクションですが、その鋭い考察と視点は本当にそうなのではないかという錯覚を生み出します。
陰謀論、都市伝説、歴史ミステリー、象徴、科学、物理、宗教・・こららのキーワードが好きな人たちは絶対に楽しむことができる作品となっています。
さて、私自身は都合の良い「無神論者」であり、生命の誕生はほぼ原子のスープからはじまったダーウィニズムで説明できると考えており、そこに神の意思などは入る余地がないと考えています。
しかしながら、ある種の霊性みたいのは完全には否定できず、困ったときの神頼みも普通にします。
クリスマスも好きですし、正月は神社にもいくし、誰かが亡くなればお寺へ行ってお経もあげます。
まぁ多くの日本人がそうであるように都合よく楽しむのが一番だと思っています。
俺の神様が一番だ、正しいとかという意見は歴史上、争いしか生み出していないので、信じるのもほどほどがちょうど良いですよね。
先に述べたように今回の「オリジン」のテーマも宗教VS科学という大テーマを背景に話が進んでいきますが、他のシリーズに負けないぐらい緻密に計算された伏線の数々が、歴史、近未来を縦横無尽に駆け巡り、最後の最後までワクワク、ドキドキが止まらない作品となっています。
このシリーズの主人公といえばハーバード大学教授であるロバート・ラングドンですが、彼ぐらい歴史や宗教、象徴、美術、絵画あらゆることの教養を持っていたら旅が本当に豊かで楽しくなるだろうと思います。
そんな作中に出てくる絵画や建物、象徴や宗教、歴史はノンフィクションで構成されているため教養を深めるにも本シリーズはおすすめです。
結局、読む指が止まらず、二日間で読み終えてしまいました。
映像化された本作もぜひ見てみたいと思います。
陰謀論、都市伝説、歴史、宗教、芸術好きの方は間違えなく気に入ると思いますので、お時間があればぜひ、ダン・ブラウンの世界に浸ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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