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僕が整体とトレーニング理論を学ぼうと思って、整体の学校に入学したのは34歳の時だった。

すでにうつ病を経験していて、常識的な考え方をほとんど手放していたし、また手放そうとしていた。
だからというわけではないと思うけれども、当時からすでドライな考え方をしていたように思う。

入学した当初から、「ここには整体を習いに来たんだ。友達を作りに来たわけではない。」という思いがあった。
そんな調子なので、一緒に学んでいる人たちに対して、あまり興味を持たなった。

誰と誰が仲がいいとか、そういう人間関係について、まったく知らなかったのだ。そのおかげで、僕は勉強に集中することができた。

だからと言って、挨拶をしないとか、雑談をしないということはなかったし、一緒に勉強をしていた人たちは、良い人が多かったので、とても居心地がよかったのは間違いない。

知らないことがたくさんあった 

やがて一年が過ぎ、そろそろみんな終わりだね、という時期になって、じゃあみんなで飲みにでも行こうか、という話になった。

そこで、一年を振り返って、みんながそれぞれに思い出話をしているのを聞いて驚いた。
なぜなら、僕が知らない話ばっかりだったからだ。

誰かが誰かを好きになって、それがうまくいかなくなったとか、
誰かと誰かがけんかして、誰かが来なくなったとか、
火の無いところに噂が立って困った、とか。

何かしら人間関係においてのエピソードをたくさん聞かされた。
そして、みんなそれを知っていたのに、僕だけ知らなかったのだ。

おそらく、興味がなかったから耳に入らなかったんだろうと思う。
たぶん、僕が変わっているんだろうと思うのだけれど、多くの人はこういう雑事に心をかき乱されているのだろうと思った。

沢山の相談を受けた

僕は、この後この学校で非常勤講師として13年間働くことになるのだけれど、僕が講師をしている間にも、たくさんのトラブルが発生した。

講師と学生の人間関係、学生同士の人間関係。
人間関係が悪化して、学校に出てこなくなるような人も少なくなかった。

そもそも、整体の専門学校なのだから、整体を学びに来ているはずだ。
にもかかわらず、人間関係のトラブルを起こすって、一体どういうことなのだろうか。
それはとても残念なことだし、もったいないと思う。

学校に通う目的は、整体の技術と知識を手に入れて、自分が整体師として働けるようになることだと思うのだ。
いったい何をしに学校に来ているのだろう?

しかし、そういう人は多いのだ。
学校だけではない、職場でもよく起こるトラブルなのだ。

目的を見失うな

学校にしろ、仕事場にしろ、人間関係のトラブルを起こすのはもったいない。
なぜなら、それが目的ではないからだ。

職場の人間関係でトラブって、仕事のパフォーマンスが低下するのは本当にバカバカしいと思う。

そのトラブルの元凶が、職場のリーダーだとしたら、そのリーダーは失格だとおもう。
チームメンバーが気持ちよく仕事をして、それぞれの能力をちゃんと発揮できるようにするのがリーダーの務めだからだ。

しかし、残念ながらこのようなリーダーは多い。

こういう人たちは、いったい何のために自分はそこにいるのか、という目的を忘れてしまっているのではないだろうか?

専門学校時代を思い起こすと、僕の目的は明確だったおかげで、余計なトラブルに巻き込まれずに済んだと思っている。

いったい何のために学校に行くのか。
本来の目的を忘れなかったからだ。

自分がうつ状態に陥って、そこから這い上がってくる過程で考えたことなどを書いています。自分の思考を記録しておくことと、同じような苦しみを抱えている人の参考になればうれしいです。フォローとスキと、できればサポートをよろしくお願いします!