「ひきこもりの親を楽しんでしまえ」母親の価値観を大きく変えた出会い
「ひきこもる次男のことをわかっていたつもりになっていた」と話す後藤誠子さん。次男は私とは別の人間と、自分と切り離して考えることができるようになったという後藤誠子さんは、知人の一言により、ある答えにたどり着いたという。その答えとは(※写真は後藤誠子さん)。
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次男が発した「家に居るのがうらやましいと思うなら、ひきこもってみろ」という言葉がきっかけとなり、私は親なのに自分の子どものことがまったくわからない、という事実にたどり着いた。
次男に対して私は何をしてきた? 学校へ、仕事へ行ってほしい、それらは全部私の願いだった。なぜもっと早く次男を知ろうとしなかったのか。なぜわかったつもりになっていたのか。なぜ、なぜ、なぜ。そのとき、それまでに聞いたさまざまな言葉や情報が一気に頭のなかを駆けめぐって、急にあるべき場所にスッと収まった。
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日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…