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嘘の真実

本当は用意した記事があったのに、
今朝、思いついて差し込み投稿した記事。

こちらは多少アレンジしてますが、
実体験が元になってます。
 
実際は…もっと過酷かこくです。
 
スマートに書いてますが、
やり取りはこの5倍以上…。
 
みなさんが認知症を、
どう解釈してるかはわかりませんが、
私は通りを歩く人たちと、
同じように認知症の人たちを見てきました。
 
卵をうっかり買い忘れた。
大事な記念日を忘れた。
 
ありがちなことです。
 
それでもみなさんなら、
どこかで思い出すでしょう。
 
でも認知症の人は、
「そうだっけ?」となる…それだけです。
 
誰かに頼まれた卵なら、
「卵買ってこなかったの?」と聞かれ、
 
思い出せる人は、
「ごめん。明日でダメ?」と返せますが、
 
思い出せない人は、
「そんなの聞いてない」と言い返します。
 
この食い違いが、
認知症のご家庭でよくある口論。

記憶にない本人は、
いわれのないことで責められ、
追い詰められ、
やがて耐えられず暴力におよぶ。
 
これが認知症の暴力行為の一例です。
もちろん様々なケースがあります。
 
介護の仕事は相手の世界に、
どれだけ近づけるかだと思ってます。
 
間違いであっても否定せず、
その原因を探りながら、
本人が落ち着く方向へみちびく。
 
泊まることを理解できない人でも、
正論ではなくあくまで相談や提案により、
本人の不安を取り除いていく。
 
これを本気でやると、
まあ~時間が掛かります。
 
だから正直、やる人あまりいません。
 
人ひとりに時間をけない…
介護現場の過酷かこくな現状でしょうね。
 
もしそんな方が施設にいたら、
それはラッキーだと思って下さい。
 
私は施設では、
ずっと嘘つきでした。
 
その嘘をもっともらしく伝えるために、
本人の生活歴から、
過去の出来事をくまなく調べ、
たくさん本人ともお話をし、
あらゆる情報を集めました。
 
嘘の精度を高め、
嘘を信じてもらうために…。
 
嘘をつくことに、
躊躇ためらいはなかったです。
 
だって正論で押し切ろうとして、
事件になったケースを多々知ってますから。
 
でも事件を起こした人も責められません。
 
その人は、
時間に余裕がなく
嘘をつけない人
だったのかもしれないので。
 
だれを大事にするか、
なにを大事にするかで、
人の心の天秤てんびんは常にれます。
 
だから人とたずさわる仕事…
保育士教師看護師介護員は、
大変なのだと思います。
 
マキさんからコメントを頂いたので、
少しだけお話をしました。
 
ありがとうございます。
 
いつかマキさんの素敵な絵を使って、
記事を書かせて頂こうと思ってました。
 
幻想的げんそうてきな絵猫のひとり言
素敵なイラストがたくさんあります。
 
みなさんも是非どうぞ。


今日はエイプリールフールなので、
こんな記事を投稿しました。
 
いつも真偽不明の記事ばっかりなので、
あえて今日は本当の話を。
 
私が嘘つきであることに、
変わりはないんですけどね。
 
嘘つきなのに、
さいわもありますし、
も伸びてこないので、
案外そうではないの…かな?
 
 

お疲れ様でした。