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特別児童扶養手当は具体的にどうしたら受給できるのか?


発達障害など障がいを抱えているお子様のご家族、特別児童扶養手当の申請を検討されている方へ


こんにちは。

名古屋で社会保障制度の調査代行をしている社会福祉士の稲山です。

最近気付いたことは「隣の芝は青く見えるけど近づいてみると全然青くない、その確率100%」です。#みんな何かを抱えながら頑張ってる。






特別児童扶養手当


障がいを抱えているお子様が受け取ることができる手当(お金)があります。

例えば「特別児童扶養手当」。身体や知的障害のほか、精神障害(発達障害含む)での申請もできます(弊所の支援による受給実績あり)。



特別児童扶養手当について書かれた記事↓


今回は「こうした(特別児童扶養)手当は具体的にどうしたら受給できるのか?」という疑問に対するアンサーです。




手当が受給できるか否かを決めるもの


手当が受給できるか否かを決める人は「判定医」です。


判定医とは、手当の認定及び却下の判定を行う医師で、ほとんどの場合、身体、知的、精神など障害種別ごとに一人です。


では、判定医は何を根拠に判定を行うのでしょうか。それは「担当医の診断書」です。


「担当医の診断書」には本人の障害程度が記載されており、判定医は担当医の診断書を基に判定を行っています。提出書類の中で担当医の診断書が最も重要な書類と言ってもいいと思います。




ここからが今回の記事の「肝」です。


では、判定医が手当を認定する(受給ができる)担当医の診断書とはどういった内容なのでしょうか。


それは「分かりません」。


理由は、国が定めた判断基準が曖昧で、判定結果は判定医の診察傾向に大きく左右されるためです。判定医がどういった内容を認定し、却下するのか、それは分かりません。


私たちができることは「本人や家族、周りの人が何に、どれだけ困っているか」を担当医に伝え切る、ということです。


実際に診断書を書くのは担当医ですが、担当医が診断書に何を書くかと言えば、診察の時の本人や家族の話でしかありません。担当医は「それ」以外は書けませんし、「それ」しか書けません。専門的、医学的な見解といっても、すべては本人や家族の話が基になっています。




私たちができること、担当医に伝え切るために


こちらの記事からの引用になりますが、改めてお伝えをします。



担当医の診断書には「本人や家族、周りの人が何に、どれだけ困っているか」を記載してもらいましょう。


そのために…


1.
本人や家族、周りの人が困っていることをメモして、受診の時に担当医に渡します。そのメモを参考にして担当医に診断書を書いてもらいましょう。

2.書いてもらった診断書の内容を確認します。

3.診断書の内容が不十分もしくは誤りがあれば、担当医に書き直してもらいます。


診断書の内容に納得することが大切です。担当医に追記や書き直しを依頼することは躊躇されるかもしれませんが、そこは割り切りましょう。




まとめ


手当の判定を行うのは「判定医」


判定医の重要な判断材料となるのは「担当医の診断書」


担当医の診断書を納得のいく内容にするために私たちができることは「本人や家族、周りの人が何に、どれだけ困っているか」を担当医に伝え切る、ということです。


手当が受給できるといいです。もし手当の受給ができなかったとしても納得のいく書類が作れたことで、別の方法を探してみよう、と思えるかもしれません。微力ながら弊所もお手伝いさせていただきます。


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