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発達障害の子どもが申請できる手当について調べて分かったこと

生活場面を描いた数枚のイラスト

相談内容

30代女性からのご相談。小学2年生の息子が「自閉スペクトラム症」と診断されました。学校では他の子のすることに口を出したり、家ではずっと同じ放送局のテレビを点けていて、チャンネルを変えたりテレビを消したりすると怒ります。障害を持った子に支給される補助金や手当のようなものはありませんか。




調査結果

特別児童扶養手当」の申請ができます。




「特別児童扶養手当」の申請及び受給要件

(満たしているものにレ点を入れてあります)
 
1.20歳未満☑
 8歳(小学2年生)
 

2. 精神又は身体に障害を有する☑
 自閉スペクトラム症の診断を受けている
 

3. 当該児童を家庭で監護、養育している父母等☑
 

4.障害年金を受給していない☑
 

5.所得制限☑
受給資格者(父親) 5,736,000円以下☑

受給資格者の配偶者 6,962,000円以下☑
 
※家族構成 父親、母親、8歳の子、3歳の子の4人家族

※扶養親族等の数 母親、8歳の子 3歳の子の3人 


以上




・相談者は今回の手当について調べたことがありましたが、ホームページに「障害者手帳〇級」という表記があったため、障害者手帳を持っていないとダメだと思い申請をしていませんでした。

障害者手帳を持っていなくても申請はできます。



・特別児童扶養手当は、申請ができたとしても受給は難しい手当です。医療的ケア等が必要な、重度の障害児と関わってきた大学病院の相談員さんの話では

「特別児童扶養手当を受給できるのは一握り」

「受給要件を満たしていても、受給できないケースはたくさんある」

「親は手当の説明文を見て期待してしまう。期待が裏切られる(受給できない)可能性の方が大きいので、家族には敢えて手当の案内はしていない」



特別児童扶養手当の受給の可否は、担当医が記載する特別児童扶養手当認定診断書と、判定医の判断によるところが大きいです。今回の相談者は受給することができましたが、当然、受給ができない方もみえます。弊所ができることといたしましては、お子様の現状やご家族の思いを、担当医や判定医に上手に伝える方法のご案内です。お気軽にお問い合わせください。

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