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ふたしきの小説

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「ものかき筋トレ」作品たちです。 どうぞ読んでやってくださいませませ。 (ㅅ˙³˙)オネガイダカラサ
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#ハロウィン

短編小説(1)『ホロウェイ(後編)』

短編小説(1)『ホロウェイ(後編)』

「それにしても、随分と遅い到着じゃないか。ウーフィ」
 燭台公は腰に手をあて、宿題を忘れた生徒を咎める教師のように狼を見下す。骸骨少年は恐る恐る、目の前の燭台頭に声をかけた。
「あの、あなたが燭台公ですか? ぼく、風船みたいな女の人にあなたに会うように言われて。ぼく、道に——」 
「なんだって? 君が少年を連れてきたわけじゃないのか」
「道に迷ったんです。ここに来れば……貴方に会えばどうすればいい

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短編小説(1)『ホロウェイ(前編)』

短編小説(1)『ホロウェイ(前編)』

 幼き骸骨少年は物憂げにため息をついた。
 身にまとうのは布切れひとつ。頭上に広がる曇り空のように、煤けたボロ切れただひとつ。
 今はひとり、沼のほとり。切り株に腰掛けている。
 沼を満たすのは錆色の泥水。聞こえるのは、ときおり水面に浮き出た空気がたてる、ぼこぼこという音だけ。沼をぐるりと取り囲む立ち枯れた木々も今は、耳を澄まし、口をつぐんでいる。
 骸骨少年が沼にたどり着いてから、すでに一昼夜が

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