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恋愛に不器用な僕が、たった3回のデートで彼女にプロポーズした理由。

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夫婦やカップルの本音をシェアするコミュニティ「フタリノ」です。

「ふうふのA面・B面」第3回は、トルコと日本の国際恋愛で、たった3回のデートで結婚を決めた半澤さんご夫婦にお話を伺ってきました。

ふうふのA面・B面」とは?
夫婦それぞれの視点から「ふたりの転機」について取材をするインタビュー企画。夫婦の人生の重要な局面での喜びや葛藤、決断の背景にはどんな想いがあったのかを、それぞれの視点から紐解いていきます。

以前から、フタリノ編集長・清水の周りで、素敵夫婦との呼び声が高いおふたり。

お話を聞いてみると「付き合う前に温泉旅行」「日本とトルコの遠距離恋愛」「デート3回、半年のスピード婚」など、気になるワードがずらり!

今回はA面として、夫のタカシさん視点で、出会ってすぐに結婚を決めた理由や、当時の心境についてセキララに語っていただきました。

人生において、大きな決断のひとつである結婚。
いったい世の中のご夫婦は、何が決め手で結婚しているのだろう? 
その一つの答えが見えてくる、ご夫婦の物語。

ぜひ最後までご覧ください。


ビビッときた! 運命の出会い!?

ーーー日本と海外の遠距離恋愛で、しかもたった3回しかデートをせずにプロポーズしたと伺いましたが、本当でしょうか?

タカシ:
そうですね(笑)当時僕は、トルコで事業立ち上げをしていたのですが、2018年の3月から交際をスタートして、その年の9月に入籍しました。期間にすると半年ですね。

もともと彼女は職場の同僚だったんです。当時関わりはなかったのですが、一時帰国中にあった飲み会で一緒になって、そこではじめてゆっくり話しました。そのあと僕はすぐにトルコに戻ったのですが、ほぼ毎日メッセージのやり取りをしていましたね。

当時からいいなと思っていたのですが、僕自身は恋愛に不器用だったし、彼女は恋愛強者に見えていたので、「これは脈ありなのか!?」というのがわからず、ヤキモキしていました(笑)

ーーー恋愛弱者と恋愛強者のコンビだったんですね。タカシさんから見て、エリナさんはどんな方でしょうか?

タカシ:
彼女は2つ年上で、明るくて人気者のイメージだったので、最初は恋愛経験も豊富なんだろうなあと思っていました。実際はとてもピュアで、曲がったことが嫌いな優しい人でしたね。

僕が楽しいと思うことを、基本的に彼女も楽しんでくれて最初からフィーリングが合うなと思っていました。長く一緒にいた今思うのは、いろんなことが面白く愛おしいと思える人だなあ、とも思います。

涙もろくて、映画やドラマを見てるとすぐ泣くんです。おいおい、また泣いてるよ〜……って思いながらも、ティッシュはとってあげたくなるっていう。(笑)
そんなまっすぐな姿も微笑ましいと思える存在です。

交際前に温泉旅行へ。一世一代の賭け

ーーー遠距離の状態から、どのようにしてお付き合いがスタートしたのでしょうか?

タカシ:
ふつうはメッセージだけじゃなく、デートを重ねて関係性を深めていくものだと思いますが、僕はトルコにいて簡単に帰国もできないため、「このメッセージだけのやりとりって実際脈アリなの?それともナシなの?」と半信半疑の状態でした。だんだん不安になってきたんです。

だったらいっそぶっ込んでみようと、ちょうど3月に数日だけ一時帰国する予定ができたので、付き合ってもいないのに、彼女を1泊2日の温泉旅行に誘ってみました。

ーーー温泉旅行がタカシさんにとっては、リトマス紙だったんですね!好きじゃなかったらこないだろう、という思惑もあり……。

タカシ:
その通り!(笑)僕からしたら一世一代の賭けで、ドキドキしながら誘いました。そしたら彼女からは「いいね、いこう」と、あまり迷った様子もなくサラッとした返答が……。

周りから見たら、完全に脈アリだろうと思われるかもしれないですが、僕は旅行当日もまだ不安でしたね(笑)

着いてすぐに、旅館に荷物を置きにいったんですが、すでに布団が2つ並べられていて、その瞬間は気まずかったです(笑)ふたりとも焦っちゃって「じゃあ、出かけようか!」と見ないふりをしました(笑)

告白は、緊張しながらも僕から1日目にして、無事OKをいただきました。

別れの危機で緊急帰国 

ーーーとは言っても、出会ってすぐに海外と日本の遠距離で、デートは3回しかしていないまま半年でスピード婚というのは、すごく思い切った行動だなと思ってしまいます。

タカシ:
この人以上に自分に合う人はいないんじゃないか。彼女を逃したらもう結婚は一生しないのではないか? そんな予感が強かったんだと思います。

温泉旅行の後すぐにトルコに戻って、遠距離恋愛がスタートしました。毎日彼女と電話とメッセージのやり取りを続けていて、良い感じかなと思っていたのですが、3ヶ月経った頃、急に「もう無理かも。」と言われて……。

付き合った当初、遠距離でも全然大丈夫、と彼女は言ってくれていたんですが、実際に付き合ってみると時差の問題もあるし、僕は仕事に追われていたしで、彼女に寂しい思いをさせていたんだとハッとしました。

別れ話をされた1〜2週間後に、ちょうどトルコの祝日の長期休みがあって、友人と旅行しようと予定していたんですが、それどころじゃないなと、友人に謝って日本行きのチケットを取り、弾丸帰国しました。

その時ぐらいから無意識に「この人以外にいないかもしれない」と思っていたのかもしれません。


ーーー緊急帰国から2ヶ月後には、もうプロポーズをされたんですよね。

タカシ:
3ヶ月で遠距離が無理だと言われてしまったので、また3ヶ月後にも同じように「やっぱり無理かも」って絶対言うなと思ったんです(笑)

勝負はもうこの時しかない! と思い、8月に彼女にトルコに来てもらったタイミングで、プロポーズしました。

あとはもうトントン拍子で、入籍まで一気に進みました。そのあと僕が日本に帰国することになり、結婚してはじめて2人で過ごす時間ができたという流れですね。

仕事が大変なのは関係ない!結婚を決めた理由

ーーー当時海外で起業したばかりで、仕事が立て込んでいたと思います。不安はなかったのでしょうか?

タカシ:
「仕事が忙しいうちは結婚できない」というよりも、僕は逆に捉えていたのだと思います。

身の回りの友人や上司を見たときに、家族やパートナーがいることは、自分をもう一回りも二回りも成長させてくれると感じていました。

結婚した周りの友人たちが、結婚前と比べると発言が変わったり、自分とは違う角度で物事を捉えている姿を見て、自分って本当に未熟なんだな、と思うことが多々あったんです。

そういう面でも、結婚というのは、ネガティブじゃなくてポジティブにも働くだろうという感覚が昔からありました。

あとは彼女と出会って、恋愛面で不安がなかったのが初めての体験だったんです。こんなビビッと来る人は今までいなかったので「あ、この人だ」と思いました。

ちょっと恥ずかしいんですけど、6月に緊急帰国した時、僕が彼女を安心させるために日本に戻ったはずが、最終日のトルコへ帰る直前の空港で、僕の方が涙が止まらなくなっちゃって。

そのときに、自分が思っている以上に、大切な人なんだなと感じました。頭で考えて「この人がいい」っていうよりは、感覚的に多分この人は逃してはダメな人なんだろうなって。そういうのも含めて気持ちが固まっていったんだと思いますね。

結婚してからはじまった、二人のすり合わせ

※プロポーズの再現をした際に友人に写真加工されたもの(笑)

ーーー結婚してはじめて長い時間一緒に暮らしたおふたり。おふたりの場合は、価値観や生活習慣など、結婚してから知ることの方が多かったんじゃないでしょうか?

タカシ:
もちろん大きな喧嘩とかをした時に、価値観が合わないところもあって、「あ、これが伝わらないなら、もしかしたらずっと一緒に暮らすことって難しいのかな」と 一瞬頭をよぎったことはあります……。

でも話してみると、考えの違いもちゃんと受け止めてくれたし「この人以上に自分に合う人はいない」という感覚が常日頃からあったので、喧嘩をしても関係性にヒビが入るようなことはありませんでしたね。

ーーー夫婦であっても違いがあるのは当たり前ですもんね。そんな中でタカシさんが、円満な関係性を築くために大切にしていることはありますか?

タカシ:
「自分が変えられるのは自分だけ」ということに気づけたことが、大きな転機でした。

大きな喧嘩をした時に「ここを変えてよ」っていう話をすると「あなたはどうなの」みたいな話になるんですよね。

でもやっぱり相手を変えることはできない、もしくは、簡単じゃないし、自分を変えられるのは自分だけなんだろうなと。だったらまずは、自分が変わろうと努力をしたことが1つ。

あとは、意外と行動とか習慣をすぐに変えることって難しいですよね。誰しも変わろうとしてもそんなにすぐはガラッとは変われなくて。でもちょっとずつ変わっていってると思うんです。自分も相手も。
それなのに、すぐ変わって欲しいと思うのってちょっと酷だよなって気付いたんです。

まず自分が変わること、そして、相手の変わる時間を待つことをすごく大事にしています。

ーーーお互いが相手に変化を求めてばかりだと、平行線のままになってしまいますもんね。

タカシ:
ふたりとも負けず嫌いなので、強く言い合いをしてしまった日があって、その翌日彼女の体調が良くない時があったんです。
その時にはじめて、気丈で強い人に見えていたけれど、意外と繊細なんだということに気付いた瞬間がありました。

なので、そこからはあまり強く言い過ぎないようにしたり、バランスを見ながら話し合うようにしています。自分が思っている以上に、彼女がダメージを受けてしまうことが分かったのも、ふたりの関係性にとってすごく転機だったと思います。

大河ドラマ「どうする家康」の名言

ーーータカシさんにとって、パートナーや家族はどのような存在ですか?

タカシ:
「家族って決して裏切らない存在」だなと思うんですよね。

家族でも他人だ、という意見もありますが、僕の中でやっぱり他人ではなくて。血が繋がっていてもいなくても、すごく濃いんです。

過去に僕は家族に当たり散らしたことがありましたし、ひどいことをしてしまったこともあります。でもそれにも関わらず、なぜそこまで? と思ってしまうくらい、いつも味方でいてくれる。

嬉しいときは一緒に喜ぶし、悲しいときはなぜだか自分以上に悲しんでくれる。そんな人って世の中いないと思うんです。だから僕にとって家族はとても大切な存在です。これ以上ないほどの大きな愛をもらってきたからこそ、僕もどんなことがあっても家族の味方でいると決めています。

家族は決して裏切らない。
でも、仮にですがもしも裏切られたとしても、それはしょうがない、
とも思っていますね。

ーーー信頼はしているけれど、裏切られてもしょうがない……とは、どういうことでしょうか?

タカシ:
脱線するんですけど、大河の「どうする家康」というドラマが好きで。そこで織田信長のお父さんが、息子の信長に対して「誰も信じないで、ひとりで生きなさい」という話をするんです。

でもその上で、「もしどうしても友達を作りたいのなら、たった1人だけ友達を作りなさい。裏切られて殺されてもしょうがないと思える人をたった1人の友としなさい」みたいなこと言っていて、それがすごく響いたんですよね。

僕自身も人に対して、もしも裏切られるんだったら自分が悪かったり、理由があるんだろうなって思うタイプなんです。そして僕にとって、基本的には裏切らないけど、もしなにかあっても受け入れよう、と思える相手がエリナなんだと思います。

これから先の人生も、彼女と一緒に色んなところに行って、色んな経験を共にして生きていきたいですね。

※バリ島でのヨガの風景withヨガマスター

ーーータカシさん、ありがとうございました!


「ビビっときた」

実はこの言葉、別日に取材した妻エリナさんもおっしゃっていました。

聞けば聞くほど漫画のようなストーリーで驚いてしまうのですが、これを「運命」という言葉で片付けてしまうのは何か違うな、と。

「運命」というのは、その人の意思とは関係のない、巡り合わせのようなものですが、おふたりにはその受け身な感じが全くありませんでした。

恋愛に不器用ながらも、遠距離恋愛を乗り越え、時には緊急帰国までした行動力や、空港で自然に流れた涙。

こんなにも、目の前の相手のために行動できる。
こんなにも、心が揺さぶられ涙が溢れる。
その事実が「この人は大切な人なんだ」という確信に変わり、自分の気持ちを信じる覚悟が芽生えたのではないでしょうか。

おふたりのお話を伺って、運命は最初から決められたものではなく、自分の心が決めるものなのかもしれないなと感じました。


次回はB面として、妻のエリナさんに、別れの危機の当時の心境や、結婚後のふたりについて伺っています。ぜひそちらも併せてご覧ください!

▼B面:エリナさんの記事はこちら


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