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出会う前から好きだった!? 3回しか会ってない”推し”とのスピード婚

いつもお読みいただきありがとうございます。
夫婦やカップルの本音をシェアするコミュニティ「フタリノ」です。

今回は、新連載「ふうふのA面B面」第3回のゲストである
半澤さんご夫妻のB面として、妻のエリナさんにお話を伺いました。

ふうふのA面B面」とは?
夫婦それぞれの視点から「ふたりの転機」について取材をするインタビュー企画。夫婦の人生の重要な局面での喜びや葛藤、決断の背景にはどんな想いがあったのかを、それぞれの視点から紐解いていきます。

▼夫 タカシさんのA面はこちら

海外遠距離から6ヶ月でスピード婚。しかもデートはたったの3回のみ。結婚という大きな決断をする決め手はなんだったのか? A面では、夫のタカシさんから、短い期間の中で生涯のパートナーと決めて、プロポーズをした背景や当時の想いについて伺いました。

そして今回は妻エリナさんの視点で「ぶっちゃけあのとき、どう思っていたの!?」「結婚後、困ったことやギャップはないの?」というセキララなお話を伺いました!

「ビビ!」っときた直感は、どのように確信へと変わっていったのか。
ぜひ最後までご覧ください。


出会う前から好きだった

初めて会った日に撮った写真(左と真ん中)

ーーー A面ではタカシさんから、おふたりが出会ってから結婚を決めるまで、3回しか会っていないと伺いました。タカシさんはビビっときたとおっしゃていましたが、エリナさんからみた出会いはどんな感じだったのでしょうか。

エリナ:
もともと同じ会社に勤めていたので、出会う前から存在は知っていました。社内のSNS投稿から「こういう人がいるんだ、なんかいい感じの人だな」って思っていて。

共通の知人もいたので、きっと私と合う気がする!と勝手にビビ!っときて、直接出会う前から、勝手に好きだったんです(笑)

当時私は品川の店舗に勤務していて、彼のお友達が買い物に来てくれたときに、その報告をしたのが最初に連絡したきっかけでした。その後に社内の飲み会で一緒になることがあり、完全に好きだなあと確信に変わりましたね。

私は思い込みが激しいタイプで、会う前から好意は持っていたんですが、そのとき初めて会った感じがしなくて。 漫画みたいにビビッときたんですよ!
 
ずっと画面上で知っていた彼にやっと会えてドキドキする自分がいる反面、初対面なのにめちゃくちゃ懐かしい感覚もあって。なんか落ち着くな、フィーリング合いそうだな、と感じていました。

でも彼は当時トルコに住んでいたので、飲み会のあとはすぐに日本を離れてしまい、メッセージのやり取りはしていたのですが、交際には至らず。その後 一時帰国の際に初めてデートをして付き合うことができました。

ーーーエリナさんから見て、タカシさんってどんな人ですか?

エリナ:
すごく真面目な人で、自分のことよりも人を優先しちゃうような優しい人ですね。家族に対しても気遣いができる人で、「この人は僕の家族みたいな存在だ!」と思うと、徹底的にその人を大事にする人かなと思います。

あと、はじめてゆっくりお話できたのが社内の飲み会だったんですが、その時に自分と似てるなと思う部分もあって。

飲み会中、一生懸命盛り上げようとしてくれていたんですが、たまにちょっと空回ったりもしていて……。見ていてそれがすごく可愛くて、愛らしくて。私もたまにそういうとこがあるので、この人と似てるなって思ったんですよね。

もとから好意は持っていたのですが、話したあともその想いは変わらず、出会ったときから、全てが好きでした。それは言い切れます!

しまなみ海道をサイクリング!
自転車が苦手な私をずっと押したりしてサポートしてくれていました。(笑)

ーーー交際前の初デートが、温泉旅行だと聞きました。正直いきなりすぎるのでは?!と思ったのですが、誘われた時、エリナさんとしてはどんなお気持ちでしたか?

エリナ:
全然会う機会はないと思っていた彼がせっかく帰国するんだから、ちょっとだけでも会いたい!と思ったのと同時に、誘われたのがまさかの旅行で一瞬びっくりしました(笑)

でもよくよく考えれば、彼は久々の日本なわけで。もし私が彼の立場だったら、せっかく日本でゆっくりできる時間があるなら、旅行にでも行きたいと思うだろうなと思ったんです!

そしてもし私が、恥ずかしいから~みたいな理由で旅行を断ってしまったら、他の友達と行くのかなと思って(笑)せっかくのこのチャンスはモノにしなきゃ!と思って、前のめりに「行こう!」と返事しましたね。でも、久々の日本で会いたい人もいっぱいいるだろうに、私に声をかけてくれたことが純粋に嬉しかったです。


30歳までに結婚したかったのに、始まったのは国際遠距離恋愛だった

トルコの空港でバイバイするとき

ーーー6時間も時差のある遠距離恋愛、不安や困難はありませんでしたか?

エリナ:
めちゃくちゃありました。しかも私は、当時ものすごく結婚願望が強かったんですよ。
メッセージのやり取りはしているけれど、彼はトルコで暮らしているし、自分に遠距離は無理だろうなという感覚もあったので、最初は付き合えるとは思っていませんでした。

でも連絡を取り続けている内に、それでもやっぱり彼がいい!と思って。
彼に告白されて付き合えるとなったときは、舞い上がりました!

だけどやっぱりお互い仕事も忙しいし、付き合っても会えない時間が長く続いたんです。
最初は不安ながらも「毎日ビデオ電話もしているし、まあ、頑張れるだろう」って思っていたんですが、甘かったですね。


もう無理!交際3ヶ月、破局寸前。

遠距離中彼を笑わせたかったとき

ーーーいっときは、別れの危機があったと伺いました。当時の心境について教えてください。

エリナ:
彼のことを嫌いになったわけではなかったんですけど、私、忍耐力がないタイプで。
会いたい時に会えないのが本当に辛かったんです。

彼は、仕事が軌道に乗るまで帰ってこないぐらいの覚悟でトルコ事業の立ち上げに行っていたので、いつまで遠距離恋愛が続くのか、と終わりが見えない辛さもありました。

でも彼の事業が大変なのも、全然お金がないのも知っていたので、困らせちゃいけない、負担になりたくない、と思ってわがままは言わないようにしていたんですよね。相手に甘えられないまま、寂しさが積み重なってしまって。

3ヶ月くらい経ったときに、本当にもう無理だと思って「やっぱりお付き合いするのやめよう」と別れを切り出しました。

当時は結婚願望も強かったので、こんなに寂しい思いが続くくらいなら、東京で他に良い人を探した方がいいかも、と思ってしまうくらい精神的にまいってしまっていましたね。


まさかの緊急帰国で芽生えた覚悟

緊急帰国の最後、空港に向かう途中に食べた焼肉
(タカシ氏はずっと涙目。笑)

ーーーエリナさんとしては、もう決定事項として別れを切り出すくらい辛かったんですよね……。その危機を乗り越えられた背景には、どんなことがあったのでしょうか。

エリナ:
別れの電話から約1週間後、彼が予定を全てキャンセルして日本に会いに来てくれたんです。 まさか帰国してくれるなんて全く想像していなかったので、その行動力に本当に驚いたし、「 こんなに私のことを大事に想ってくれていたんだ」と感激しました。

一時帰国といっても、彼はすぐにトルコに戻らないといけなくて、一緒に過ごせたのはたったの2日。私に会うためだけに、お金も時間も使って帰ってきてくれたんだって思うと、申し訳なさと同時に感謝が込み上げてきました。

そのとき、ずっと言えていなかった寂しさや、結婚についての話もしました。

彼は仕事に力を入れないといけない時期で、すぐに結婚できるとも思っていなかったので、線引きとして「もしあなたにその気(結婚するつもり)がないのなら、早めに別れてね」という意味で伝えたんですけど、私の描く人生設計に対して、「わかった。頑張るね」と前向きに捉えてくれたので、 その瞬間、「あ、この人と結婚するかも」って思いましたね。

人生設計を語りながら食べた餃子

ーーーそれは感動しますね!緊急帰国の2日間をへて、おふたりの関係性に変化はあったのでしょうか?

エリナ:
ありましたね。彼は本当に信頼できるし、こんなにも大切に思ってくれている、と感じられたことで、彼との将来が見えるようになり、この先もずっと一緒にいたいという気持ちが芽生えました。
その瞬間、今までの恋愛モードから、「私も相手のことをもっと思いやりたいな」と、ガラっと切り替わった感覚があります。

本人はどう思ってるかわからないですけど、別れの危機を乗り越えてからは、遠距離中のコミュニケーションも、今まで以上に彼を励ましたいなと思ったし、ふたりで話している間は、ちょっとでもクスッと笑えるような瞬間があればいいな、と意識するようになりました。


苦戦した遠距離中のやりとり

彼の話が長くて私は寝落ち寸前。
(時差6時間)

ーーー遠距離恋愛で、しかも時差がある中でやり取りするのは大変かなと思うのですが、喧嘩などはなかったのでしょうか。

エリナ:
最初の頃は、毎日やり取りをする中で、喧嘩することもありました。

彼は仕事がとても大変な時で、毎日「こんな大変なことがあった」とういう話がめちゃくちゃ多くて。 

「こういう風にしたらいいじゃん」と軽く伝えると「いやいや、そうは言っても、そんなにうまくいかないんだって」みたいな感じで、雰囲気が悪くなることが多々ありました。

彼は聞いてほしいだけだったのに、私がアドバイスをしようとしちゃってうまくいかない、という食い違いがすごくありましたね。

でも、やり取りしていくうちに回避法もわかってきたので喧嘩も減りましたし、テレビ電話中に相手の顔をスクショして、そこにメッセージを書いて、送り合ったりしていたのは、いい思い出です。その写真たちは、今も全部LINEのアルバムに入っていて、大切に残しています。


出会って5ヶ月の、スピード婚

ーーーその後、結婚まではとんとん拍子だったと伺いました。

エリナ:
結婚願望は強かったのですが、彼との関係性が安定してからは、いますぐに結婚したい!とは思っていませんでした。でも、彼の話を聞いていたり、トルコでの生活がすごく大変そうな様子をみるうちに、彼のそばでサポートしたいなという気持ちが強くなっていって……。

私はビザがないので、トルコに長期間住むことも、向こうで働くこともできなかったのですが、結婚さえしてしまえば配偶者ビザで彼のそばにいられるという話になり、とんとん拍子で結婚まで話が進みました。

彼が日本に緊急帰国してから2ヶ月後に今度は私がトルコに遊びにいって、そのときにプロポーズしてもらいました。交際から5ヶ月で結婚することになったんです。

結婚後は、私はトルコに移住するつもりだったのですが、急遽彼が日本に帰国することになって、そこではじめてふたりでの生活が始まりました。

ーーー付き合う前から遠距離で、たった3回しか会っていない相手との結婚生活に、不安などはなかったのでしょうか?

エリナ:
価値観だったり、フィーリングがあっているなと交際時から感じていたので、不思議と不安は特になかったです。でも、一緒に住むのはさすがに緊張しましたね。

もう入籍までしているのに、付き合いたてみたいな感覚で、毎日ドキドキしてました(笑)


推しを手に入れた!結婚の決め手とは

二人とも酔っぱらってるときに友達が撮ってくれた写真

ーーー人生の中でも結婚というのは、大きな決断だと思うのですが、短い期間で踏み切れたのは、なにが決め手だったのでしょうか。

エリナ:
私、彼のことがすごく好きだったんですよ。
私が先に好きになって、 頑張ってアピールをして、毎日メッセージを送って、誘ってもらえるように仕向けた……と私は思っていて(笑)

過去の恋愛は受け身なことが多かったけれど、今回はほんとに自分から向き合って関係性が築かれていった感覚がありました。

だから、不安は一切なく、ものすごく努力して手に入れたのが今だ!って感じがしているんです。

日本と海外の遠距離は、寂しいことや辛いこともあったけれど、遠距離を経験したからこそ、直接会ってお互いの顔を見れる時間がすごく特別で大切なんだ、という気持ちが今もある気がしていて。

今でも交際当初から変わらず、ちょっとしたお出かけのときも写真は絶対撮ったりしています。

二人とも大好きな歴史の旅、福山城に上ったとき

ーーー毎日一緒にいたら”その人の有り難み”って、忘れてしまいがちかなと思うのですが、おふたりは、日常の中の幸せをお互いにとても大事にしていらっしゃる姿が印象的でした。結婚6年目の今も新婚のような関係性の秘訣はあるのでしょうか。

エリナ:
遠距離の時は、会える時間が物理的に短かったので、自然と他愛のない時間も大切にするようになったんだと思います。それと、お互い実家が遠くにあるので、年に一回くらいしか家族に会えなくて。なので、大切な人といられる時間を大事にするっていう感覚はもともとあったのかもしれないですね。

秘訣かどうかはわからないのですが、日常的にありがとうっていう言葉は、たくさん伝えている気がします。

仕事で嫌なことあった時や、自分に自信がなくなってる時に「 頑張ったね」と、ハグしてもらったりすると「それだけでまだ生きていける」って思う瞬間が結構いっぱいあって。日頃からその日の出来事を話したり、思ったことはその場でちゃんと口に出して伝えているようにしていますね。

ーーーエリナさん、ありがとうございました!




会う前に、まだよく知らない人を、猛烈に好きになったことはありますか?

そんな「運命の出会い」って、ほんの一握りの人だけに神様が与えてくれるご褒美みたいなものだと思っていたので、最初にお話を伺ったときは正直、宝くじに当たった人に出会ったような感覚でした。

ドラマのような羨ましい展開に、はじめは「このふたりだから、トントン拍子に結婚できたんだ」と思ってしまったのですが、取材が進むにつれ、これは単なるラッキーではないなと。
きっかけを掴み運命に変えたのは、紛れもなくおふたりなのです。
 
とはいえ、数えるほどしか対面せずに、人生のパートナーになるなんて。

まだ知らないことが沢山あるのに、不安はなかったのか
結婚してから困ったことや、ギャップはなかったのか

そんな疑問も、ピュアな気持ちをありのまま伝えてくださるエリナさんによって払拭されました。

おふたりがずっと変わらず良い関係でいられるのは、「この人だ!」と決めたからこそ、お互いを受け止め合う努力を欠かさず続けてこられたから。

結婚には価値観のすり合わせが必要だ、と言うけれど、どれだけ慎重に話し合ったとしても相手の全てを知ることはできないし、絶対に譲れないポイント以外は「擦り合わせを続けていく」という覚悟さえあれば、こんなにも軽やかに前に進んでいけるんだなと感じました。

大切なのは、会った回数や期間ではなく、「この人だ!」と決めた自分を信じること。
 
運命は自分たちで形作っていくものだと教えてくださったおふたりに感謝です。


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