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【XYのふたりごとVol.2】「令和における『曖昧性』-"VUCA"って知ってる?-」

 みなさま、こんばんは。隔週水曜日18:00更新の「XYのふたりごと」第二回は、令和時代を軽やかに生き抜いていくコツになるであろう(と私たちは思っている)キーワード「VUCA」について。もともとは、1990年代後半に国家情勢を表すものとして使われていましたが、2010年頃からは経済・ビジネス環境を表現するキーワードとしても使われるようになりました。
 そもそも「VUCA」とは一体ナニモノ?という方も多いと思いますので、先に詳しく知りたいという方は、わかりやすくまとめてあるサイトを見つけたので、ぜひこちらのリンクを。

VUCA時代を生き抜く為には?VUCA時代で求められる働き方とは?

  小難しいテーマを元に、自分たちでもワケわからなくなりながら、今回も自由に語り合っております。なるべくわかりやすくお届けできるよう、精一杯まとめてみましたが、ご意見やご感想のある方はコメントください。お手柔らかにお願い致します。(笑)
 さて、Vol.2は前回のテーマから内容が続いているので、Vol.1をまだお読みになられていない方はぜひチェックしてみてくださいね。


◆ ”明日、何が起こるかわからない時代”

めぐみ:(前回からの続き)でも一方で、「決めない勇気」みたいなのもありませんか?決められない時は決めなくていい、ってこともある。アルバージェのコレクションテーマを決めるうえでなるべく「決めつけない」ことを意識しているじゃないですか。女はこうあるべきだ、とか逆も然り。XYとしては決めつけない曖昧性の中で自分だけの答えを出していける人が増えていくと幸せな社会になるんじゃないかっていう漠然とした想いがある。デビュー当初(2016年)からそんなようなことを発信してきたつもりだけど。最近、現代のカオス化した経済環境を指す言葉として言われ始めた「VUCA」の中にそれが詰まってる気がして驚きました。

※「VUCA」とは?
・Volatility(変動性・不安定さ)
・Uncertainty(不確実性・不確定さ)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、現代の社会経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワードとして使われる。

せいな:(VUCAを調べながら)本当だ。そうだね。
めぐみ:今まで自分たちが周りから相談された時に、この「曖昧性」の観点からアドバイスというか、自分の意見を言ってたこと多くない?
せいな:確かに。
めぐみ:ね、恋愛相談から始まり、仕事のコトとかなんでもそうだけど。
せいな:うん、そうかも。アルバージェのコンセプトも「人生はあなたのもの」ってキーワードがあるもんね。
めぐみ:5年前は自分たちでも「決めつけないこと」に対してのメッセージを言語化しきれてなかったけど。会社の理念が時代に合ってきたのか、VUCAのおかげで帳尻があってきた感ありますね。(笑)
せいな:本当そうかも。私が自分自身でやってきたコトもこんな感じ。
めぐみ:私もそう。
せいな:30歳になって、自分自身で体現できるようになってきたってのも大きい。
めぐみ:それは社会がそういう時代に突入してるっていうのが大きいよね。私たちが会社を立ち上げるときに苦労した事件がいくつかあったじゃないですか(笑)。5、6年くらい前のことだけど、25歳の私たちに向かって「根性論」をひたすら語ってきた大人が多かった。「覚悟を決めろ(見せろ)」「泥臭くないからダメ」って耳にタコができるくらい言われて、自分たちなりに一生懸命、泥臭くやったつもりでも、なんだかそれが大人たちには伝わらない。寝ずに仕事してます!アピールしろ的な空気感というか、それもよくワカラナイ。(笑)結果「覚悟が見えない」と言われて土壇場で事業化の話をひっくり返されちゃったことがあった。当時は経験不足な自分たちが悪いと思って落ち込んだりしたけど(もちろんそういう面もあったのは否定しないけど)、ほのかに違和感を感じてましたもんね。VUCA時代において「根性論」は対極にあるわけで、「曖昧性」の中で柔軟な発想と行動力で答えを変化させながら突き進める方がいい。身軽であることがアドバンテージになるはずなのに、”型にはまった努力”の仕方しか認めてもらえなかった。で、私たちはそれができない若者だった。(笑)大人の意見を無視するとかそういうことではなくて、自分たちのスタイルを貫けないんだったらビジネスなんてできないんだって気付いて、誰かの援助で始めるのではなく、自分たちで創業することに決めた。このとき初めて、それまで大人たちに言われてた「覚悟を決めた」のかもしれない。最初は厳しい現実と向き合わなければいけないことばかりでしんどかったけど、今は自分たちの心に正直な選択をしてよかったんだって思える。これは”明日、何が起こるかわからない時代”の中でもともとVUCAの精神を持ち合わせていたからよかったのかなって思う。
せいな:そうだね〜。
めぐみ:要は、先のことなんて誰にもわからないんだから、今の自分の心に従ってやりたいことをやればいいってことだよね。無責任な言い方するつもりはないけど。
せいな:うん、だからさっきの話(Vol.1「自分自身の人生の肯定は自分でしなくちゃいけない」)の通り、誰かに好かれたいと思ってやらない方がいいってことですよね。
めぐみ:そうそうそうそう。


◆ 「なぜ?」がはっきりしていないと本質を見失う

せいな:対面保ってちゃダメなんだよな。それやってるとあっとう間に流される。(笑)経営者にもよくありがちだけど、カッコつけちゃっていろいろ背負いこんじゃって、結果を出さなきゃって自分を追い込みすぎる。それで周りに対しては対面保つためにポジティブパフォーマンスをしてさらに自分を追い詰める。気づいたら本質を見失ってて、よくわからないところに流れ着いてるみたいなね。
めぐみ:意識高い系にありがち。(笑)
せいな:「なぜ結果を出したい」のか?っていう”なぜ?”がはっきりしてないと、本質を見失うんですよね。
めぐみ:うん、そうなんだよね。例えば、「結果を出したい」って、自分軸に置き換えたときに意外と単純で「お金持ちになりたい」「有名になりたい」とかだけなのかもしれないわけじゃん。で、本当はそうなのにカッコつけてそこは言わないみたいになるとーー
せいな:ーーそうそうそう。そこを認知できてるなら間違わないけど、対面保つために認知できてなかったらダメなんだと思う。
めぐみ:お金持ちになりたいなんて卑しい感じに思われそうだからイヤ、とかでそこは言わずに建前で飾ると流されちゃう。でも案外そこを割り切って認めて表立って言ってみたら何かが変わって、楽になることもあるかもしれない。取引先やお客様向けにそれを出すのはさすがにまずいかもしれないけど、自分の中で思う分には自由だしね。ここはまさにVUCAでいう「複雑性」のスキルで解決できる話なのかもしれない。

※「複雑性」とは?
経済のグローバル化が一層進んだ現代社会では、一つの企業、一つの国で解決できる問題が極端に少なくなりました。地球規模でパラメータが複雑に絡み合っているため、問題解決は単純ではなく、より一層困難なものになりつつあるのです。あらゆる事象が複雑性を持つようになったことから「絡み合ったパラメータを丁寧に解きながら問題の本質を探る力」「なるべく多くの情報を収集して分析する高い能力」「複雑に絡み合った糸をあきらめずにほどき続ける精神力」といったものが求められます。


◆ 不確実な世界で「半脆弱性」は役に立つ

せいな本質的な欲求を認知して、受け止めるってことね。反脆弱性についての本で書かれてた内容に似てるな。
めぐみ:ハンゼイジャクセイ?(PCで調べる)
せいな:そう。VUCAでいうところの「不確実性」とほぼ同義なのかもしれないんだけど。この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための考え方、とかなんとか。これいろいろあった時期に読んで成長できたんだよね。
めぐみ:へ〜。(早速Amazonでポチる)
せいな:多分、自分の中のゴールイメージの決めが強い人ほど、「反脆弱性」がないから苦しむんじゃないかな。今までの社会って成功とかに対する明確な指標があったじゃないですか。「持ち家」「マイカー」「大家族」みたいな。それが今の時代って無いから、みんなそうじゃなくなってきたときに何を目指そうかっていう。自分軸でね。今はまさにそこのグラデーション期なんじゃ無いかな。20代〜30代と40代以上の価値観の乖離が大きいからこそ、そりゃ悩むよねっていう。
めぐみミレニアル世代と言われる私たちの世代内でも多少のグラデーションあるしね。(笑)だから我々世代(平成元年近辺生まれ)が昭和世代の大人たちとの懸け橋や、通訳のような役割ができるんじゃないかとも思える。今私たちがやってる仕事もこういう案件多いし。
せいな:うんうん。そうなるとやっぱVUCAの価値観て今後必要だし、そういう選択ができる人が増えて欲しいとも思うけど、一人で頑張れ!強くあれ!ってことではなくて、そういう不確実で曖昧な時間を過ごす自分を誰かにさらけ出せるってことも、次の時代には大事になってくるのかな、とも思う。
めぐみ:でも、次の時代というよりは、”今こそ”なのかもよ。そもそも人間は自分の一部を何かに委ねる性質があって、その対象が社会の人もいれば、恋人とか家族とか友達って人もいて。その中で、私たち(XY)が増やしていきたい人って、自分の一部を社会や人々と上手に共有しながら、自身を確立していける人だと思うから。SNS時代に承認欲求皆無で生きろってのも難しいし、孤高の人になれってことじゃなく、その辺を決めずにその時の心の赴くままにっていうか。ここが「決めない勇気」ってとこに繋がるけど、これといった明確なものが自分の中に無いうちは「不確実性」「曖昧性」「変動性」「複雑性」を楽しんで深掘りしていける方が令和時代において幸せに生きられるんじゃ無いか、ってことかなと思う。・・・・・あれ?なんか小難しい話になってきた。うまくまとめられない!(笑)
せいな:(笑)この辺のことはもうちょっと経ったら明確に言語化できそうだね。今はまだ出会ったばかりで確かにうまくまとめられない。そして、こんなことここまで考えてる人いるのかな?
めぐみ:今まで語ってきた3~4時間を仕事とカウントしていいのかって気にもなってきた。(笑)
せいな:何かには繋がりますよ。ここまでこういうこと考えてる人そんないないと思うし。
めぐみ:令和時代の曖昧性を生きるってテーマだな、2020年の。


◆ 自分の"本当の欲求"を認知する

せいな人は大前提で弱いから。確実なものが無いと怖いはずなんですよ。でも、今そんな時代じゃ無いから。確実なものなんてなくて、でもその中でどうやって生きていくか?って話で。わかりやすく言うと、「自己肯定」とか「自分軸」って言葉で語られるけど、じゃあそれがなんなの?ってなった時に、さっき言ったような「本質を見失わない」とか「本当の欲求を認知する」とかに繋がってくる。明日何が起こるかわからない時代で、今日出した答えが明日には変わるかもしれないけど、それすら受け止めて、またすぐに新しい答えを見つけ出そうとする力が大切なんだってことだろうな。
めぐみ:今思ったけど、自己肯定とか自分軸って言葉ってなんか強いよね。みんなよく使うし。でもそういう言葉使う人って経営者とか意識高い人たちが多い。でも結局みんながみんな強くないし、意識高く保つのも大変。で、結局自己否定に繋がってこういう意識に蓋をしちゃう。だけど、このVUCAにある「曖昧性」とか「複雑性」のおかげで、それがもう少し柔らかいものになるんじゃ無いかなって。「答えはこれで合ってる?」って試行錯誤しながら問題の本質を粘り強く見極める。その結果、出た答えを自分のモノにしてジャッジしていく。せいなさんのいう通り、自ら導き出した答えすらも、次のフェーズで手放して、また新たな答えを探し求めることができる。そんな曖昧性をもってして生き抜いていくことが「今」っぽいんだろうな。
せいな:うんうん。いや、そう思うと、今ってホント過渡期。変わりゆく時代って感じだな〜。(笑)
めぐみ:この時代の先には、何が待ってるんでしょうね。楽しみ。

(おわり)

<次回は3月4日(水)18:00更新予定>
【XYのふたりごとVol.3:「フェミニスト」ってなんだろう?】

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