おにぎり2

トレンドにのれなかった私

年号がまだ、平成であった5年前に流行り出し、
以来ずっとトレンドになっている『おにぎらず』。

ちょっぴり遅くれてしまったが、
私もトレンドにのってみようと、
令和2年1月26日(日)の今日になって、
ようやくトライしてみた。

『おにぎらず』とは、
クッキングパパという漫画がきっかけで流行り出した
握らないおにぎりのことである。

ご飯と具を海苔で挟んで、ラップで包み込み
包丁で切るだけなので、簡単で手も汚れず、
しかも見た目がキレイなので、お弁当にもってこいだ!
ということで、
世の中のママたちのあいだで、またたく間に人気となった。

のだが.....

『おにぎらず』が流行り出した当初は、
うちの子供たちは、まだ保育園児。

ありがたいことに、お昼は給食だったので、
遠足以外、お弁当とはほぼ無縁だった。

そして、小学生になった今でも、
給食生活継続中のため、
お弁当作りは、年に1〜2回で済むのだ。

あ〜ありがたや...ありがたや・・・

...というわけで、

これまで私には、
『おにぎらず』を作るきっかけがなかったのだ。

・・・・

さてさて...

ここ最近の週末のご飯作りについてだが、
これまたありがたいことに、娘が色々と
手伝ってくれるようになった。

娘は私に似て、あと片付けや掃除が苦手なのだが、
料理やお菓子作りは好きで、率先して手伝ってくれる。

「娘ちゃんっ、今日のお昼、何作ろっか?」

「おにぎらず作ってみたい〜!」

聞くところによると、
Aちゃんの高校1年のお姉ちゃんが、
いつもお弁当に自分でおにぎらずを作って
持って行ってるのだそうで、
Aちゃんも朝ごはんに一つ作ってもらって食べているとのこと..
それで、娘も自分で『おにぎらず』を作ってみたくなったようだ。

・・・

お、おにぎらず...
なんて懐かしすぎるネーミングだ!

数年前にトレンドになった時、
作ってみようかと思いつつも、結局作れずじまいだったんだよなぁ....

今さらだけど、私もトレンドにのってみようか...

・・・

というわけで、

さっそく『おにぎらず』の作り方をググってみたところ、
まだまだトレンド真っ盛りのようで、
膨大な数のレシピが現れた。

最も簡単そうなレシピで、
『おにぎらず』を作ることに・・

"簡単"とのことだから、
おにぎりを握るよりも、娘は楽しめるだろう・・

と..

私は、『おにぎらず』を作ることに対して、高を括っていた。

のだが・・・

『おにぎらず』のいったい、どこが何が簡単なのか!?

私と娘は、かなり苦戦した。

一枚海苔の上にご飯、具材、ご飯をのせて、
海苔をたたみ込んで完成なのだが、
海苔に対して、ご飯と具材の量のバランスが非常にとりづらい。

ご飯の量と具材の量が多すぎて、
海苔から大量にはみ出してしまい、
一つ目は大失敗。

二つ目、三つ目になると、ようやくコツを掴めてきたものの......

うまくいかない。難しすぎる。。

私にとっては、どうも『おにぎらず』よりも、
『おにぎり』のほうが簡単に思えてならなかった。

半分にカットすると、
断面の華やかさに一瞬嬉しくなるのだが、
具材が多すぎたな..と思ったり、少なすぎたな..と思ったりで、
かなりの不満が残るのだ。

悪戦苦闘しながら、
ようやく『おにぎらず』が完成したところで、娘が一言。

「ママ、おにぎりも作ってみたい!」

・・・

そ、そうね...
せっかくなら・・・

・・・

『おにぎらず』で、かなりの労力を費やしてしまった私は、
ここいらで親子クッキングを終了したかったのだが...

なんて子ども思いの優しすぎるママであろうか・・・

私は、可愛い愛娘の要望に応えるべく、
一つ返事で快く

「そうだね!『おにぎり』も作ってみよっかぁ!」

...と、親子クッキングを続行し、
今度は『おにぎり』を作った。

"熱いっ!熱い〜っ!"

と、言いながら、
熱々ほっかほっかのご飯を右手と左手に行ったり来たり...
キャッチボールをさせる。

そして、
優しく優しく..三角の形になるように握る。

"ぎゅっ、ぎゅっ"

と握る、その感覚が、私はやっぱり好きだ。

だんだん両手にフィットしてくる感じも好き。

 『おにぎらず』もいいけど....

やっぱりやっぱり、
私は『おにぎり』を握る方が好きだな・・・

..と、
とうとうトレンドにのれなかった私なのだった。

おにぎり6

おにぎり4

おにぎり3






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?