元デザイナーが振り返る、フュージョンでのマーケター1年目#03 初のDM企画!3代目サンキューレターの企画の舞台裏
クリエイティブプランナー職として入社した私ですが、自ら企画したDMが初めて実現することになった「フュージョン サンキューレター」の企画について今回は紹介します!
この連載では、グラフィックデザイナーからマーケティング企業のフュージョンに転職して1年が経った、クリエイティブチームのとみたまいが、入社後1年間の仕事を振り返りつつ、フュージョンのクリエイティブについても紹介します!
サンキューレターとは?
「サンキューレター」とは、BtoCでもよく使われている、新しいお客さまとの出会いの後に感謝の気持ちをDMで送付し、リピート率を上げるなど効果的な顧客とのつながりを強化するツールです。
マーケティング施策のひとつではあるのですが、あまり売り訴求を強めすぎず「感謝を伝える」ことを大事にすることで、丁寧なコミュニケーションツールになるというもので、私はとても好きなツールです。
過去のサンキューレターの紹介
フュージョンでは2015年から、自社のツールとして、サンキューレターの施策を行っていました。
2016年には、DM大賞銀賞も受賞しています。
大判ハガキに、設立後何日目に出会えたお客様なのかを、色鉛筆で1枚1枚塗ってお送りする、ご縁を大事にするようなフュージョンらしいDMです!
2017年~2022年3月までは、2代目のデザインに変更。
「1枚1枚、赤鉛筆で赤い糸を描き、フュージョンとのご縁を伝える」というサンキューレターでした。
こちらも暖かみが伝わる、とても可愛らしいハガキです。
2022年、リニューアル
私が入社した頃、ちょうどこのサンキューレターのリニューアルプロジェクトが始まっており、私も企画に参加することになりました。
企画を考えるにあたり、「何かモチーフが欲しいな…」と考えていたとき、全社総会にて、社長の佐々木さんからこのようなお話がありました。
このイソヒヨドリという鳥のご紹介を聞いたときにこの話にインパクトを受け、「ぜひ何かに使いたい…!」とメモし、それをこのサンキューレターの企画に使いました。
当時の私の企画書はこんな感じです!
最初に考えたのは、「大判ハガキいっぱいに飛んできた鳥の全身イラスト」を載せることで、「実際に鳥が飛んできたようなインパクトを出したい!」ということです。
この案で表現したことは、
●送り先に幸せをもたらすため、鳥を飛ばしたというストーリー。
●鳥を手に乗せてもらうこと=「フュージョンとの繋がり」をあらわす。
●フュージョンの業務を鳥に例えて紹介。
「ときに貴社の上空から情報を集めて貴社にお伝えし、ときに一緒に伴走し、ときに一緒に目的地を探して立ち止まる、鳥のような自由な発想力とフットワークの軽さで役立つ」、そんな存在であることを表現。
●フュージョンの新しいロゴカラーの認知を自然と進める。
完成品はこちらです!
初めて自分で考えたものを、デザイナーさんに作っていただきました!
素敵なデザイン、イラストもオリジナルで描き起こしでいただき、感動…!
鳥のモチーフを考えているうち、フュージョンのサービスや姿勢が、鳥に例えられるところが多いなと思い、下記のような文章を入れました。
「ある時はそっと肩に乗って行き先を一緒に探したり、
ある時は一緒に飛んで行ったり。
フットワークは軽く、多くの情報を集め、
自由な表現力で、貴社をサポートいたします。」
これは、入社して数か月の私が、内部からフュージョンを見渡して表現した素直な言葉です。
また、フュージョンが送るDMなので、やはり「面白いギミックがないとダメだろう」と思い、アナログのハガキだからこそできるギミックを詰め込みました。
ギミック① 鳥を手にとめると、体温変化をあらわすロゴに指が当たる
オモテ面で鳥を手にとめると、宛名面ではフュージョンの新ロゴのオレンジ部分に手が当たり、「体温で色が変わった」ような疑似体験ができる仕掛けです。
さらに、リブランディングへの理解も深まります。
ギミック② 宛名面は、複数の動物の切手で森をイメージ
イソヒヨドリが森にいるようなメインビジュアルとの一体感を表現するため、1枚1枚、動物の切手を5枚、手作業で貼付しています。
本社が北海道であることもイメージさせます。
こちらは、DM大賞銀賞を受賞している1代目サンキューレター考案の大先輩がアイデアをくださいました!
ギミック③ 鳥が飛び立った日が書いてある!
今までのサンキューレターにあった、「手書きの暖かみ」はなくしたくない要素だったので、1枚1枚、投函日を手作業で記入することにしました。
届いたときに、「北海道から〇日かけて飛んできたんだなあ…」と時間経過を思っていただけることは、アナログならではの醍醐味です。
これから私達と、面白い施策をしませんか?の1枚に。
こちらのイソヒヨドリたちは、今もフュージョンと名刺交換された方の元へ随時飛び立っています。
ユーモアのあるDMをたくさん企画制作し、強みとしているフュージョンだからこそ、「初めまして」の方に、紙のDMを手に取る良さを伝えられたら、と思って制作したこのサンキューレター。
とある会社さまからは、
「鳥を手にとめるとまるで体温が移ったように感じました。素晴らしい感性ですね。」というコメントもいただきました。
このレターが届くことで、改めてお互いにコミュニケーション施策の価値を見つめられることができると考えています。
たくさんのギミックを詰め込んだこの1枚のハガキで、フュージョンと一緒にさまざまな体温のあるマーケティング施策を行っていけるきっかけになることを期待しています!
【第37回全日本DM大賞で入選しました!】
このサンキューレター、日本郵便の主催する第37回全日本DM大賞で入選しました!ぜひご覧ください。
https://www.dm-award.jp/winner/37th/winning.html