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印刷会社出身者が解説|印刷会社とフュージョンとの、DMの創り方の違いとは?

こんにちは。アカウントチームのナカジマです。
3月に入社し、早いものでもう3ヶ月が経ちました。まだ3ヶ月ではありますが、フュージョンでは大変刺激に満ちた日々を過ごしています。その理由は、私が印刷会社出身者で、以前からフュージョンという会社を知っていたからに他なりません。

長く印刷会社に勤めていた私は、フュージョンという会社に「独創的なDMを作り、全日本DM大賞※を何度も受賞している会社」というイメージを持っていました。

※DM大賞とは、日本郵便が主催するアワードで、毎年開催されています。
一般公募されたDMの中から特に優れた施策が表彰されるもので、「戦略性」「クリエイティブ」「実施効果」と総合的な評価を経て、受賞作が決まります。フュージョンは斬新なアイディアを形にしてきたことで、DM大賞を15年連続で受賞してきました。印刷会社出身の私には、目にする機会がとても多かったのです。

▼フュージョンのDM大賞受賞作はコチラからご覧いただけます。

次々と斬新なDMを形にしていくフュージョンを外から見ていて、その秘訣は何だろうと、長年疑問に思っていました。私自身、勤めていた印刷会社で企画ディレクションをする機会もありました。お客様の要望を聞いて、企画を考え、実行する。やっていることは同じはず。でも、やっぱりフュージョンの企画は一味違う……。

そんなこんなで数年が過ぎ、企画提案スキルを磨きたい思いでフュージョンに入社したのは2022年3月のこと。
印刷知識とディレクション経験を十分に活かせるだろうとの思いは、半分あたりで半分はずれ。印刷会社での経験があったからこそ、フュージョンの仕事に大きなギャップを感じることがありました。そしてそれが、フュージョンのDMが一味違う理由でもありました。

ダイレクトメールをはじめとしたクリエイティブの発想が、とにかく自由!

まず驚いたのは、発想の自由さと幅広さです。構成やデザイン、紙質はもちろんのこと、あえて袋とじにしてみたり、押し花をラミネートしたり、ノベルティに鰹節を用意したりと、既存の手法に捕らわれない斬新なアイディアを次々と生み出します。

押し花をラミネートした「JALのおもてなしを形に。誕生月別花フォトフレーム」(日本航空様)


ノベルティに鰹節!「大企業に響いた2つの“スタサプENGLISH”DM」(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ様(現リクルート))


これは印刷会社とは違う、フュージョンならではの発想だと思います。
印刷会社にいた頃は、どうしても自社設備に発想が縛られてしまうことがありました。「本当にお客様のためだけを考えるならA案だけど、自社の特性を活かすならB案か…」と、設備ありきで提案の方を寄せていってしまうんです。
自社設備や自社製品を提供サービスとしていた方なら、誰しも同様のジレンマを抱えたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、そうした提案が刺さった時にはお互いの利益が最大化するというメリットはあります。ただ、どうしても幅は狭くなりがちでした。
フュージョンは印刷会社ではないし、設備も持っていません。でもだからこそ、お客様の課題解決に真っすぐ向き合うことができる環境にあるのだと気づきました。


発案を形にする実行力も無視できません。これは私も反省すべき点ですが、アイディアに至っても、それが斬新であればあるほど「とはいえ現実的ではないよね」と諦めてしまいがちです。

「凝った企画は採用されてもその後の進行管理が大変そう」
「何よりコスト重視で提案をした方がお客様のウケが良さそう」
「面白いだけで効果が期待できないと言われそう」

提案前に自分から没案にする理由を探せば、枚挙に暇がありません。
それをフュージョンは果敢に実行します。
例えば、リクルート様のスタディサプリENGLISHの拡販を狙った案件では、学生時代によく使ったような単語帳をDMに同封しました。わざわざ単語帳を作成する手間やコストを考えると、提案段階で二の足を踏みかねませんが、それを実施する行動力たるや。
そもそもなぜ単語帳? と疑問に思われた方もいるかもしれませんが、これが好評を博し、同封ノベルティを鰹節やペーパーナイフなど次々と変え、複数回のDM実施に至っています。どうしてこれらの企画が刺さったのか、詳細はこちらをご覧ください。

▼手にした人事部長に驚きと共感を生み、レスポンス率が大幅にUP
大企業に響いた2つの“スタサプENGLISH”DM

個別の施策だけでなく、全体戦略の設計から支援

視座の違いについても、フュージョンに来て強く感じたギャップでした。
印刷会社にいた頃は、DM制作を請け負ったら「そのDMをどうデザインして印刷するか」について考えてきました。戦略・戦術を決めるのはお客様の方で、それをどう形にするかを考えるのが仕事の範囲でした。
一方フュージョンは、CRM領域に強いマーケティングカンパニーとして、「そもそもお客様の課題は何か」という視座に立ち、戦略設計からお客様と一緒に考えていきます。

想定する課題は本当に正しいのか? 
ターゲットは、実施時期は、方法は、課題解決に対して本当に適正なのか。

そもそもの戦略立案からお手伝いしております。

▼参考コラム
「CRMにおけるコミュニケーション設計とは?必要な要素や成功事例を解説」

個人的には、フュージョンはレイヤーを分けて考えるのが上手いなと思っています。
DMの相談を受けたなら、どうデザインするかだけでなく、上層のレイヤーを覗くようにして、そもそも解決したい課題は何なのかを探ります。
また、出来上がったデザインに対しては、デザインそのものを見るだけでなく、どんな要素で構成されているかを見抜きます。

「続きを読ませる仕組みはあるか」
「ベネフィットは明確か」
「読み手はすぐに行動したくなるか」

そういった要素を、まるで下層レイヤーを覗くように分析するのです。
そうした知見に基づいてDMを生み出していると思うと、DM大賞受賞作についても、ただエモーショナルなだけではない、綿密な設計がされているのだと気づかされます。

「良いアウトプットは良いインプットから」を体現

では、そんな知見をどうやってフュージョンの社員たちは身につけているのでしょうか。
「良いアウトプットには良いインプットが必要」とは言いますが、まさにそれを体現しているのがフュージョンだなと思います。

皆さん本当に情報収集に貪欲です。新しい情報はすぐに共有され、皆がそれに食いついて、その様相はもはや南米アマゾンのピラニアをさえ想起させます。
提案資料の共有を始め、チャットツールに社内SNSまで完備しており、情報をキャッチする機会がとても多いです。
往々にして社内ツールは「導入したものの浸透しないまま閑古鳥が鳴きっぱなし」に陥りがちです(私にも苦い経験があります……)。
ですが、フュージョンはコミュニケーションツールを使いこなします。本当に凄いと思います。

中でも感心したのは寺子屋企画です。相互に教え合う文化の形成を目的に、講師役となった社員が割り当てられたテーマに対して30分程度の講義を行うもので、これを録画配信、全社員がいつでも視聴できる仕組みとなっています。
テーマは「クリティカルシンキングとは?」「DMのリバースエンジニアリングとは?」等、実務に役立つ内容が多くあります。これらを話せる社員がいることも、いつでも勉強できる環境が整っていることも、本当に凄いなと思います。
何より凄いのは、2年前に始まった寺子屋企画が、いまも更新され続けていることです。現在までに40本程度が配信されており、今後も継続されそうな勢いです。
資料を作成して講義を行い、録画配信をする……それこそ面倒臭くなって三日坊主になってもおかしくありません(身に覚えがありすぎます)。
それを継続していける会社の環境、社員の知見やモチベーションは、見習わねばと感心しました。

さいごに

本当に凄いのは、そんなストイックな環境にもかかわらず、社員が皆、物腰が柔らかく優しい方々ばかりだということです。私はてっきり、「ついてこられない者は捨て置け」といったシビアな環境なのだと思っていたのですが、全く違いました。

面接当時からしっかり話を聞いてくださり、とても話しやすかったのを覚えています。入社後、社内SNSから自己紹介を発信した際には多くの方が「いいね!」と反応してくれたりと、本当に働きやすい職場だなと実感しています。

以上、印刷会社出身者の視点から、フュージョンならではのDMの創り方をご紹介しました。こうして振り返ってみると、クライアントワークに対するストイックな姿勢と、それを実現する社内環境やチームワーク。それを上手く両立していることが、一番の驚きだったかもしれません。

私もその一員として、早く社内外に貢献できるよう、ますます頑張っていきたいと思います。
フュージョンに興味を持っている方は、ぜひ一緒に働きましょう。

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