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乳酸菌が見せる夢

・「ヤクルト1000がすごい」というツイートを見た。これを受けて、ふと、近所のスーパーの乳酸菌飲料売場を眺めたらば、なるほど、ヤクルトの類が殆どない。

・これに代わり、かろうじて残っていたのが、日清ヨークの「ピルクル」だ。僕にとっては、500mlの紙パックに入ったピルクルは、ヤクルトよりも馴染み深い。学生の頃、ジュース感覚で一気に飲み干していた。(あれ、全部飲むと一日の適量を大幅に超すらしい)

・「〇〇の味が好き!いっぱい飲みたい!」という欲求は、いつも代替品が叶えてくれがちだ。ピルクルもまた、大量摂取を推奨しないヤクルトに対して、「好きにやったっていいよ!」というスタンスで生まれてきたに違いない(私見)。

・寝付きが良くなるとか、身体に良いとか、まあたしかに実家だと良く出てたよなあとか。そんな気持ちから、僕は何の気なしにピルクル400を手に取っていた。ヤクルトでもなければ600くらい足りていないが、そんなことは些細なことだった。

・就寝前、久々のピルクル。独特の甘さの中に乳酸菌を感じながら、一気に飲み干した。喉の渇きを助長する飲み物なので、「それって飲み物としてどうなんだ」と思いながらも、チェイサーたる天然水も一応流し込んだ。6月上旬、寝室にて除湿空調を快適にキメつつ、深夜2時、僕は自然と眠りに就いたのだった。

・翌朝、午前8時。目を覚ますと共に気付いたこと。枕が除湿の甲斐もないほど、びしょびしょに濡れている。ヨダレでも垂れたか?とかそんなレベルじゃない。ここが砂漠だったら現地民が喜んでいるくらいには、恵みの雨が枕に降り注いでいたのだ。

・「!?」と、朝から声にならない思いで異変を受け止めていた。ひとまず落ち着こう。昨夜、自分の身に何が起こったか。順を追って考えれば答えは自ずと出て来る。そう思い洗面台の前に立った。寝起きの顔には涙の跡。鮮やかな曲線を頬にかけて描いていたソレが、どうやらあの恵みの雨の正体だったのだ。

・そうして思い出させる、眠っている間の記憶。眠りの中に記憶なんてあるのか?といわれたら、まあそんなものはないはずなのだ。それでもハッキリと覚えていた出来事。そう、僕は夢をみていたのだ。それも、結構酷いやつを。そういえば、ヤクルト1000について調べれば、サジェストに「悪夢」というワードがくっついていたことも思い出した。

・僕が摂取したのはピルクル400だ。ヤクルト1000ではない。しかしながら、情報に影響を受けつつも、僕は悪夢を見てしまった。割と鮮明に。というか、あれからしばらくピルクルにハマってしまっているが、高確率で悪夢を見ている。朝まで目覚めない中、酷い夢と共に、睡眠時間を眠りの国で過ごしている。

・600ほど足りなかろうと、乳酸菌飲料自体に、効果はきっとあるのだ。たとえこれが思い込みだとしても。以下、僕が見た夢の内容について、書き連ねて行こうと思う。モロに内面が出ている気がするので、鍵は掛けさせてもらうが。とりあえずいえることは、ピルクルなら買えるし、しっかり効果あるぜ、ということ。

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残滓、文化的屍者の記録。

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~2023.03.31

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