ワンストップ特例を利用した寄附金額ランキング 令和元年度
ふるさと納税による寄附を受け入れている地方自治体は1,788自治体あります。(2020年8月5日時点)
ですが、当然、自治体によって用意している返礼品と使途(ふるさと納税を財源として実施する事業等)は異なりますので、受け入れた寄附金額にも差が生じています。
また、ふるさと納税には納税者が確定申告を行わなくてもふるさと納税の寄付金控除を受けられる仕組みがあります。
そこで今回は、令和元年度に自治体が受け入れた寄附金額のうち、ワンストップ特例申請書が出された寄附金額をまとめました。
自治体別 ワンストップ特例 寄附金額ランキング【令和元年度 】
第1位 大阪府泉佐野市 ¥5,160,408,550
画像引用元:泉佐野市ふるさと納税特設サイト「さのちょく」
令和元年度に最もワンストップ特例を利用した寄附金額を受け入れた自治体は大阪府泉佐野市でした。
泉佐野市が受け入れたワンストップ特例寄附金額は、全自治体が受け入れた総額¥116,667,904,464の4.42%にあたります。
泉佐野市が用意する主な返礼品は以下があります。(2021年1月15日時点)
・牛肉
・牛タン
・米
・タオル
など
食品から日用品まで様々なジャンルの返礼品があります。
第2位 宮崎県都城市 ¥3,792,914,750
画像引用元:宮崎県都城市ふるさと納税特設サイト
宮崎県都城市は受け入れたワンストップ特例寄附金額¥3,792,914,750となり第2位でした。
都城市が受け入れた寄附金額は全自治体が受け入れた総寄附金額の3.25%にあたります。
都城市が用意する主な返礼品は以下があります。(2021年1月15日時点)
・「高城の里」わくわく3.6kgセット
・お米豚3.7kgセット
・「前田さん家のスウィートポーク」肉肉肉4kgセット
など
人気の返礼品にはボリュームのある肉製品が多いです。
第3位 北海道紋別市 ¥2,681,925,634
画像引用元:ふるさと納税|税金|紋別市
第3位は北海道紋別市でした。
紋別市が受け入れたワンストップ特例寄附金額は全自治体が受け入れた総寄附金額の2.30%にあたります。
紋別市が用意する主な返礼品は以下があります。(2021年1月15日時点)
・ほたて
・ズワイガニ
・いくら
・バター
など
海鮮品が返礼品の多くを占めていますが、乳製品であるバターの返礼品もあります。
第4位 北海道白糠町 ¥2,320,225,430
画像引用元:ふるさと納税制度 |白糠町
北海道白糠町は受け入れたワンストップ特例寄附金額は¥2,320,225,430となり第4位でした。
白糠町が受け入れた寄附金額は全自治体が受け入れた総寄附金額の1.99%にあたります。
白糠町が用意する主な返礼品は以下があります。(2021年1月15日時点)
・サーモン
・いくら
・ほたて
・ししゃも
など
紋別市同様、海鮮品が返礼品の多くを占めています。
第5位 北海道根室市 ¥2,225,763,001
画像引用元:根室市公式サイト|朝日にいちばん近い街
¥2,225,763,001のワンストップ特例を利用した寄附金額を受け入れた北海道根室市が第5位でした。
根室市が受け入れた寄附金額は全自治体が受け入れた総寄附金額の1.91%にあたります。
根室市が用意する主な返礼品は以下があります。(2021年1月15日時点)
・ウニ
・いくら
・ズワニガニ
・ほたて
など
白糠町や紋別市同様、海鮮品が返礼品の多くを占めています。
上位5自治体のワンストップ特例 寄附金額が全体に締める割合
上位5つの自治体が受け入れたワンストップ特例の寄附金額は合計¥16,181,237,365です。
これは、全自治体が受け入れたワンストップ特例の寄附総数5,939,747件の13.87%にあたります。
上位10自治体のワンストップ特例 寄附金額が全体に締める割合
上位10つの自治体でみると、受け入れたワンストップ特例寄附金額の合計は¥23,711,517,869です。
上位10つの自治体が受け入れたワンストップ特例の寄附金額は全自治体総数のうち20.32%にあたります。
ワンストップ特例 寄附金額別 自治体数
寄附金額別で自治体をみると、¥10,000,000〜¥49,999,999の寄附を受け入れた自治体数が最も多く全体の28.24%を占めます。
一方で、¥5,000,000,000以上の寄附を受け入れたのは1自治体のみでした。
ワンストップ特例が占める割合
各自治体の全寄附金額のうち、ワンストップ特例が占める割合を算出しました。
上位10自治体をみるとワンストップ特例の割合は30%弱なのがわかります。
例外的に、宮城県都農町はワンストップ特例の割合が40%を超えています。
総括
以上のデータから令和元年度のワンストップ特例寄附金額は下記の傾向にあることがわかります。
・1,788自治体の中の僅か0.28%である5自治体が、ワンストップ特例を利用した総寄附金額の13.87%を占める。
・ワンストップ特例制度を利用した寄附金額が¥1,000,000,000を超えたのは14自治体ある。
・全1,788自治体のうち、約半数がワンストップ特例を利用した寄附金額¥10,000,000以下、約85%が¥100,000,000以下、そして約99%が¥1,000,000,000以下である。
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