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ヨットは親子の絆で前に進む

7月の終わり、陸の上はただただ暑かったが、海の上は心地よい風が吹き、気持ちよい週末でした。
兵庫県芦屋市にて開催された「兵庫ジュニアオープン選手権」
この大会は15歳までの子供たちが参加し、OP(オプティミスト)級ヨットという全長2.31m、幅1.13mの一人乗り用の小型ヨットでレースが行われます。

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OP級は現在、国際セーリング連盟(ISAF)が承認する最も小さなクラスであり、毎年世界選手権大会を始め、多くの大陸選手権が行われている活動の活発なヨット種目でもあります。
今回FURUNOとしても本大会を支援させていただく機会を得ました。

小学生でも一人で海へ

今大会は中学3年生までが参加対象だが、最年少は小学4年生。
競技会場は西宮沖で、一文字と呼ばれる長い堤防に囲われて波が抑えられているもののOP級だと海面がかなり近いため、おそらく最初は誰でも怖いと感じるだろう。

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今回の大会でレースデビューする子供たちもいるとのことで、
「その子たちは最後まで完走してくれたら、それだけでも素晴らしい結果です!」と保護者の方は口にしていたが、おっしゃる通りだなと思った。

中には日本ナショナルチームに所属し、海外の大会などにも派遣され活躍している中学生の選手も参加していました。
その堂々とした走りっぷりは見事なものでした。
そんな先輩たちに憧れ、上のクラスやナショナルチームを目指して、後輩たちも日々練習を重ねています。

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親子の絆でヨットは進む

今大会を見学させていただき、とても感心したのは保護者の方々の対応でした。会場の準備から海上無線でのやりとり、レスキュー艇の手配など全ての大会運営に保護者の方々が主体で動き、汗を流し、子供たちを支えてます。

ナショナルチーム参加選手のお母さんは次のように話してくれました。
「ヨットを初めてから、子供との時間がとても増えました。練習のビデオを撮って一緒に見たり、土日も練習に付き合ったり。
そうしているうちに子供の夢がだんだん私たち親の夢にもなるんです。
だから全力で応援しているし、そのためには大会運営も頑張れます。
また親同士もお互いで子供たちを応援し合っていますし、クラブを運営する仲間ですね。」

ヨットの上で競い合う子供たちの熱量にも感心したが、彼らを支える保護者の方々の熱量には大きく心を動かされました。

親子二人三脚。
彼らのヨットは風と親子の絆で前に進んでいるかもしれませんね。

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執筆・撮影 高津こうづ みなと

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