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自由気ままなボートフィッシングの魅力。FURUNOフィールドテスター小野信昭さんに聞く「探究心を満たす魚群探知機の活用法」(後編)
前半ではFURUNOフィールドテスター小野 信昭さんの魚群探知機へのこだわりを教えてもらいました。
後半ではボートフィッシングのこだわり、そして実際海に出て撮影した様子をお伝えします。
年間100日くらい海に行ってます
ホームグラウンドでは友恵丸IIで、そして車に載せた「友恵丸」で日本中様々な海に出掛けてフィッシングを楽しんでいるといいます。
「一度海に出ると数時間は釣りっぱなし、海が穏やかだったらもう時間ギリギリまでやっちゃいます。海が本当に好きでしょうがないんだよね」
と小野さんは笑顔で話します。
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小野さん「海っておんなじ海に出掛けても同じ表情って決して見せなくて毎回変わるんですよね。
天気もそうですけど海の中の様子も毎日変わります。
潮の影響とか水温とかによっても魚の居場所も変わるので、同じことを繰り返しにはならない。だけどそれが逆に魅力的なんですよね。」
小野さんのボートは最大3人乗りのコンパクトなボートですが、だからこそ味わえるフィッシングの醍醐味、そしてこだわりがあるそうです。
小野さん「このボートだと水面が近いんですよね。
魚が掛かったときには『なんの魚だろう』ってリールを巻いたり、泳がせたりとやり取りをします。
そうして最後に水面に魚が浮かび上がった時に、私と魚との距離が近いんですよね。
本当に魚と対峙してるっていうのを実感できます。
魚群探知機を使ったポイント探しから私の釣りは始まりますが、
「釣れたではなく、釣った」という、自らアグレッシブに色々攻めて、やることやって、それで手にした1匹ってのはやっぱり喜びが大きくなりますよね。
ポイント探しから魚とのやり取り、取り込み、さらに家に帰ってから料理もあるんですけど、このプロセス全体でボートフィッシングだと思ってるんで、全体を楽しむようにしてますね。」
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あくなきフィッシングへの探究心
小野さんには数年前からFURUNOのフィッシングサイト、Furuno Styleの記事執筆にもご協力いただいています。
その中でも「魚種ごとの魚探映像解説」は魚ごとで魚探映像の見え方がどう変わるのか、細部まで詳しく解説いただいている人気のあるコンテンツです。
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この解説により一層の説得力を持たせているのが水中映像のコンテンツ。
小野さんはスキューバダイビングも趣味とされていることから、実際に潜って魚探で見えていたのは何の魚で海中ではどのような様子なのかをその目で確認し、映像解説の答え合わせをされています。
小野さん「海底が砂なのか岩なのか、また海底の起伏の変化。
これが分かるのは結構大事ですね。魚のポイント探しに有効です。」
魚群探知機を使いこなし、さらには潜ってその目で魚群の様子や地形を確認し、映像を読み解く感覚を研ぎ澄ます。
そんなあくなきフィッシングへの探究心に感服したインタビューとなりました。
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小野さんと海へ
インタビューを終えて、ボートフィッシングの様子を見せていただくことに。
note担当は近くのマリーナで別のボートをレンタルし、海上で待つ小野さんの元に向かいます。
その日は観音崎の近くのポイントで釣りをすることになりました。
観音崎は東京湾の入り口付近にあり、千葉側と神奈川県側との間が少し狭くなっていることから潮の流れが速いエリアですが、その分魚が豊富で魅力的な釣り場です。
北風が強く、白波も少し立つような中、魚探を見ながら船を走らせる小野さん。
舵を片手に置き、もう片方の手では魚探画面を慣れた手つきで操作します。
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昔は太陽光の反射で画面が見づらく、手で画面を覆ったり顔を近づけたりと手間が多かったそうです。
しかし現在使っている魚探"GP-1971F"では画面輝度が高くなり、また視野角も広がったことからストレスがなくなり、とても助かっているとのことでした。
「偏光サングラスをした状態でも液晶ディスプレイがしっかり見えるっていうのは進歩だよね。」と陸でのインタビュー時に言っていただいたことを実感しました。
良いポイントが見つかったのか、竿を持って釣りをスタート。
竿は多い時は4本5本持っていくそうです。
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小野さん「魚探を見ながら、あの魚を狙うんだったらこの竿かな〜とかこの地形だったらこうかな〜と色々な状況に対応できるように色々道具は持っててますね。」
ボートフィッシングの利点としては気の向いたまま色んなことができることだそうで、魚種を絞らず色んな魚を釣るためにフィッシングのスタイルを途中で切り替えるといいます。
そうこうしているうちに、小野さんの竿にヒットがありました。
「小さなフグが釣れました!」と嬉しそうな笑顔をこちらに見せてくれる小野さん。
ボートフィッシングという大人な趣味を楽しむアングラーの中に残っている釣り好き少年の部分が垣間見えた気がしました。
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今回のインタビューとボートフィッシングの様子はムービーにしてFURUNOのYouTubeチャンネルにアップしています。
ぜひそちらもご覧になっていただければと思います。
執筆 高津 みなと