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フルモデルチェンジを果たしたフルノの"最新"魚群探知機。その中身を徹底解剖!

魚群探知機を作り続けて75年、プロ向けからプレジャー向けまで様々なラインナップを揃えているのがフルノの強みです。
そして2023年の春、待望の新製品がリリースされることとなりました!
従来の機能を引き継ぎつつ全く新しい機能も加わったプレジャー向け魚群探知機「FCV-600/800」です。

新製品の発売を前にFURUNOフィールドテスターである小野信昭さんにフルノの実験船に乗り込んでいただき、その出来栄えをレビューいただく機会を持ちました。
この新しい魚探、一体今までと何が違うのでしょう?!

小野さんにフルノの実験船 "Falcon"に乗船いただいた

魚探映像の情報量が格段にアップ!!

早速出港し、ポイントへ向かいます。
その間に"FCV-600/800のウリはなんですか?"と開発担当者に伺いました。すると返ってきた回答がこちら。

「一番のウリは魚群探知機単体でCHIRP映像にACCU-FISHᵀᴹ機能底質判別機能が重畳できるようになったことですね(FCV-800のみ)。CW送受波器とCHIRP送受波器の同時送信によって、この機能が出来るようになりました。これは他社ではまだありません!」とのこと。

解説させていただくと、ACCU-FISHᵀᴹ機能とは「魚のサイズがわかる」機能で、魚探に映った反応を解析し、何cmの魚なのか数値で映像に表示する機能です。数字だけでなく魚のアイコンも可愛らしく、登場した頃から現在でも人気のある機能です。

ACCU-FISHと底質判別
魚のサイズは記号の他に可愛いお魚アイコンもある

そして底質判別はその名の通り、海底の質を分類する機能
魚探の信号を分析して、岩・小石・砂・泥の4種類の底質タイプのいずれなのかを把握することができます。

この2つの機能を用いることで魚種を推測したり、より良いポイントを探したりと非常に有益な機能です。

また、魚群探知機には従来から使われていた"CWと呼ばれる連続波"と近年流行りとなっている"CHIRPと呼ばれる周波数が変化する信号"の2つの種類の信号があります。CHIRP信号の方が高精細な映像を得ることができます。

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この"ACCU-FISHᵀᴹ機能&底質判別機能"と"CHIRP"はこれまでは同時には使えませんでしたが、今回FCV-800ではフルノの魚探で初めて、CHIRP映像へ重畳できるようになりました。
ポイントに到着し、小野さんにこの進化を確認してもらったところ、次のようなコメントをいただきました。

小野さん「これまでACCU-FISH™や底質判別を使いたい時はCHIRP送受波器からCW送受波器に切り替えていました。なのでCHIRPでもこの機能を使えるようになったのはとても嬉しいですね。
ちなみに私はCHIRP映像だったら、ACCU-FISH™は魚アイコン以外を使用しますね。精細なCHIRP映像を隠さずに大きさが分かってGOODです!
CHIRPの高精細な映像にプラスして、魚のサイズや海底の質が把握できることでよりボートフィッシングに役立つ魚探になっていると思います」

CHIRP映像+ACCU-FISH&底質判別、今までにない魚探映像です
記号を用いれば背景の魚探反応も隠さない

魚探映像の"カラー"に着眼した新機能!!

次にご紹介する機能は"エコー色拡張機能"、今回小野さんが最も興味をそそった機能です。

このエコー色拡張機能は、従来の魚探のカラーバーのレンジを広げることで、ターゲットのわずかな反応の違いを異なるカラーで表現する機能になっています。
百聞は一見にしかず、ということで次の映像を見ていただくと分かりやすいかと思います。

右の映像では構造物と海底が一緒になってしまっている

こちらは神戸沖にある漁礁を捉えた映像です。エコー色拡張機能がONになることで、魚群、構造物、海底がくっきりと識別することができます。
これまで浮いている魚と海底は区別できても、底付きの魚と海底や、構造物と海底は区別しづらかったのですが、この機能を使うと一目瞭然です。

小野さん曰く「これまでと見た目が異なるから最初はちょっと違和感がありました。だけど見慣れてくると『あ、こっちの方が見やすいな!』と思うようになりましたね」とのこと。

海底と魚群が鮮明に区別されています

「これまでも海底付近に塊のような大きな反応があったときにそれが魚群なのか、海底の突然の起伏なのか分からないことがありましたが、この機能があればもう迷わないと思います!」と太鼓判を押していただきました。

またFCV-600/800では映像カラーそのものも追加されています。
それがこの新カラー「緑&黄色」

緑は直射日光下での視認性に優れていて、サングラスをしていても映像を鮮明に見ることができるアングラーに優しいカラー設定となっています。
また黄色は色弱の方でも映像の色の差を区別できるようなカラーパレットとなっています。日本人男性の20人に1人は色弱と言われていて、ユニバーサルデザインに配慮した設計となっています。

その他にも機能は盛りだくさん!

さらに魚探映像をわかりやすくしているのが"ヒーブ補正機能"。この機能は波で船が上下動する(ヒーブ)ことで海底が波打つ現象を軽減してくれるため、海底の形状が正しく表示されます。
漁師さんなどのプロ向け魚探やハイエンドモデルには搭載されていた機能ですが、プレジャーボート向きの魚群探知機には初めて搭載されました。

波によってガタガタになっていた海底が補正されてまっすぐに。真の海底形状がわかります!
(ヒーブ補正機能にはサテライトコンパスを接続する必要あり)

小野さん「これまで海底が揺れていると地形なのか波によるものなのかを都度判断していましたが、もうその必要もありませんね。より底付きのターゲットを探すことに集中できます。」

と、この機能の搭載には小野さんも好印象でした。
他にもタッチパネルではなく、キー&ダイヤル操作を採用。これもよく揺れる小・中型船では押し間違いを防止する喜ばれる設計です。
またFCV-600/800同士を無線LANで接続することもでき、操縦席側のFCV-600/800で受けた映像を実際に釣りをしているデッキ側のFCV-600/800とシェアすることができる他、デッキ側からも感度などの調整が行えるため、より釣りに集中することができます。

このように利用シーンを考え抜いて設計されたフルノの新しい魚群探知機に小野さんも大きな期待を込めてまとめのコメントをくださりました。

小野さん「魚探の反応表示は高分解能であるほど情報量が多く、水中の様
子を推測する上で有効なものとなります。またACCU-FISH™機能や底質判別機能も推測をより確かなものへと近づけてくれます。
今回の機種ではこれらの情報を一度に同じタイミングで入手できるので、釣果へ結び付けるための大きな優位性となることを実感しました。」

小野さん、レビューいただきありがとうございました!

ジャパンインターナショナルボートショー2023でお披露目!

今回ご紹介した新製品FCV-600/800は2023年3月23日(木)〜26日(日)まで神奈川県横浜市にて開催される"ジャパンインターナショナルボートショー2023"でお披露目となります!
ぜひご来場される方はフルノブースにお立ち寄りいただき、実際の目で魚探映像や使い勝手を確かめていただければと思います!

フルノブースイメージ(パシフィコ横浜 C-16)、センターにFCV-600/800が配置されている

↓↓↓ニュースリリースはこちら↓↓↓

取材・執筆 高津こうづ みなと
監修 小野 信昭

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