本州最南端の港町 -南紀・串本-/海辺の水彩画
絵・文 岡本 幸雄
本州最南端の港町、和歌山県串本町。
東に熊野灘、西に紀伊水道を控え、南には青い太平洋が広がっています。
町域の南端には潮岬があり、紀伊半島から突出した岬の海岸線にはドライブウェイが走っています。岬先端の30㍍もの断崖上に建つ白亜の灯台こそ、明治初頭から150年ものあいだ沖行く船の安全航行を見守り続ける潮岬灯台です。
南北に延びる町の市街地の前には紀伊大島が横たわっています。
♪ ここは串本、向かいは大島、仲をとりもつ巡航船 ♪
と歌われるように、かつて町