2022年6月時点
どう書いたら分かりやすいかな、と考えていたら全然かけなさそうな気がしたので思いついたことを書いていくスタイルにしようと思う。
現状
2020年の4月から親元就農をスタートし、無事に2022年6月を迎えることができた。なぜ「無事」なのかというと、これまでの期間何度か辞めちゃおうかなと思ったことがあるからだ。
親元就農は道具も土地もあっていいなあという声を聞くことがある。確かにそうだと思う。ハサミも手袋もモノラックも、金額の大小を問わす全てお金なわけで、それらを全部そろえようと思ったらン百万では収まらない。
それらの道具がほぼほぼそろっている中で、しかも現時点で収入となるみかんの木がある”うちの畑”もある中でスタートするわけだから、何もかもをそろえなければならない新規就農と比べれば断然ヌルゲーに思えるだろうし、事実ヌルゲーなところはあると思う。
それでも「辞めちゃおうかな」と思う瞬間はあった。その理由は、このまま続けたら家族が破綻するかもしれないと思ったからだ。
私と夫は、会社勤めから逃げるために農業を選んだわけではない。柑橘が最近高級化してお金になるから選んだわけでもない。誰よりもおいしい柑橘を作ってやるぞー!! という気持ちで始めたわけでもない。
ただ単純に、自分たちが家業に関わることによって、それぞれが抱えている心配や悩み事が少しでも軽減されて、笑顔が増えればいいなと思っただけなのだ。
だから日本の農業のために! とか、日本の食を支える! といった大きな看板はいまだにしっくりこない。しっくりこないなりに、SNSやニュースで見ればなにがしか思ったりはするのだけど。
そんなわけで、農業に対する意識はたぶんすごく低い状態から始まって、今なおそれほど高くもない私ですが、農業を始めようと思ったきっかけの「家族」については、かなり真面目に、真剣に、向き合ってこれたんじゃないかと思うわけです。
今日のところはここまで。
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