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作り作られ 解き解かれ

算数の授業。
今年度は「研究コース」の核に問題づくりをすえている。
やっていることは大したことのないことだ。
「研究コース」の子が問題をつくる。
その問題を「勉強コース」の子が活用する。
そんな流れ。

★コース別学習についてくわしく知りたい方はこちらを★

切った紙(僕は白い恋人カードとよんでいるw)を箱にたくさん入れておく
→研究コースの子はそのカードに問題をつくる
→ 作った問題は僕がチェックして、しっかりとできているものを問題箱に入れる
→その箱から勉強コースの子が問題をもっていきノートに解く

そんな流れだ。

3年生になってからずっと続けてきたので子どもたちは問題をつくるという感覚をもつことができている。

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裏にはしっかりと答えを書いてねー!

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子どもたちは問題をたくさん生み出して、人に解いてもらう楽しさをつかむことができるようになってきた。
ここまでくれば次のステップへと進める。
次のステップとしては「良問をつくる」というステップだ。
そこで、今回の学習からは新たな取り組みを入れてみる。
それはテストづくりだ。

この「テストづくり」実践は以前にも試したことがある。

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市販のテストの真似をしながら、自分で問題をつくる。
そして、それを友達にといてもらう。
そんな流れだ。
でも、この実践には弱点がある。それは
「時間がたりない!」
ということだ。
せっかく一生懸命問題をつくったのに、解いてもらう前にタイムオーバー!なんてことがたくさん起きた。

ということで今回は少しやり方を変えて
「エントリー」方式へと変えてみることにした。

やることは簡単。
白い恋人カードよりも大きめの紙を用意する。
1人1枚だけエントリーできることを告げて、エントリーしたい子だけ問題をつくって提出する。
「選ばれたものはテストとして採用されるよ!」
「でも、読みにくかったり答えが間違えていたら落選しちゃうからきをつけてー」

と声をかけておく。
すると、やる気のある子の力作が続々と集まってくる。

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これは「表と棒グラフ」の単元のエントリーシートの数々。
グラフまで自分で描く!このやる気がすてき!
締切日がすぎたら、僕による厳正な審査!
大切な問題、おもしろい問題、頭を使う問題・・・
これを選んで台紙に貼り付ける。もちろん裏には答えも。

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これをみんなに印刷して配る。
これによって得られるメリットは3つ!

①「選ばれる!」というおかげで白い恋人カードよりもやる気があがる
②「問題を作った数」ではなく「問題の質」にこだわりはじめる
③良問とはどんなものか、みんなで共有できる

テストづくりは今回初めて挑戦したけど、なかなかおもしろかった。
コロナ下で、直接対話ができない。
ならば、問題を通して対話しようぜ。
そんな取り組みだ。

参考になれば!

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