好きなタイプを訊かれたらどう答えてる？

好きな異性のタイプを訊かれて、答えを用意できてるひとはどれだけいるだろう。

俳優の堺雅人はかつて好きな女性のタイプをテレビ番組で訊かれ、こんなふうに語っていた。

言葉→声→顔の順に惹かれる傾向があるとし、

まず会話をしていて楽しいと感じ、この人の声をずっと聴いていたいと思い、その人の顔が可愛らしいと気づく

こんな素敵な表現をしていて、菅野美穂と結婚したときはピッタリじゃん！と思った。

芸能人はインタビューやアンケートを受ける機会が多いから、定型的な質問に対する答えはきっと一般人以上に仕上がってるのだろう。

僕の好きな異性のタイプ

たまに「好きになったひとがタイプ」という人がいるけど、それは思考停止のアバズレ回答ではないかと偏見を持っている。

このてのひとは行きずりの恋を重ねやすく、ファッションや音楽も恋人の影響を受けやすく、ショートスパンのインスタントな恋を消化し続ける傾向にあると思う。

僕も好きな異性のタイプを整理して考えてみたときがあった。漠然と浮かぶ答えではなく、しっかり理由立てた回答として洗練させておくと、案外自分でも気付きがあるし、まれに人に訊かれたときも引き出しにスムーズだ。

あなたも自身の好きなタイプを思い浮かべながら読んでみてほしい。僕が惹かれる異性には、ざっくり3つの傾向があることが分かった。

1. 会話の相性が合う

これは単に会話が弾むという意味だけではない。沈黙も苦にならないとか、1言って5分かるみたいな阿吽の呼吸が成立するとか、会話のペースが適度でストレスが生じないとか、相槌が互いに心地よく打てるとか、色々な意味を内包する。

見た目は時間の経過とともに変化するし、どんなに相手のルックスに惚れ込んでもそのうち見飽きてしまうだろう。佐々木希や杏のような美人だって浮気されるのだ。でも会話は一生もの。これは一緒にいてラクってことにも通ずる。

会話が退屈しない2人は最強だと思う。判断基準を計るにはどうしたらいいか。

例えば、アトラクションや行列のできる名店などの待ち時間が苦にならないか。街をぶらぶらするだけの散歩が楽しめるかどうか。

特に街ぶらや散歩を楽しめる相手は恋愛に限らず大切にした方がいい。「毎回この人と過ごす時間めっちゃ楽しい！」とか思ってたら実は相手そのものの魅力ではなく、連れていってくれる観光地や高級ディナー自体の魅力だったというケースはよくある。

お金を使ってくれたり、オシャレで新鮮なデートスポットに行ったりしたことにテンションが上がっていただけで、いざその人となんでもない街ぶらデートをしたらろくに会話が弾まず、ときめきもなかったなんてオチ、案外あると思う。

デートプランマジックに惑わされず、ノープランでも会えるとか、つまらない映画を観た後でも楽しい時間を過ごせるとか、そのへんの見極めは冷静になる必要がある。

2. 尊敬できる

尊敬できる要素を持っているのも大切。ちょっと気が合うとか、顔がそこそこ好きとか、そのぐらいで付き合って痛い目を見た経験はないだろうか。

一度喧嘩をしたり、幻滅するような一面を見たとき、そのマイナスを打ち消したり巻き返せるかどうかは、尊敬できるポイントがあるかどうかに懸かっている。

ひとは一度でも相手を見下すと、もうその評価は簡単に覆らない。ずっと相手を下に見て、減点方式に流れていく。尊敬できる要素がないと、2人を繋ぎ止める結びつきは脆く、一度ほどけるともう元には戻らない。

クズなバンドマンがモテるのも結局ライブのときがうっとりするほどかっこいいからであり、それはギャップというより、マイナスを打ち消せるほど強固な尊敬ポイントを持っている強みに他ならない。

3. 可愛げがある

年齢関係なく、チャーミングなひとっているよね。おばあさんでもおじさんでも。なんか憎めない、可愛げがあるひと。純粋さを持っていると言い換えることもあるんだけど、なんともいえない不器用さ、弱さ、ひたむきさ。そんなものが澄んだ魅力として備わってるひとには惹かれる。

この可愛げという要素は、仕事をするうえでも重要だと感じることが多い。可愛げがあるひとは自然と周りから愛され、結果的に仕事がしやすくなってパフォーマンスが上がる。あなたが思い浮かべる嫌いなひとって、たぶん可愛げ無くない？

以上、自分が惹かれるタイプを挙げてみたものの、なんだか長く一緒にいられる異性を見極めるための指南みたいになってしまった。

これは過去に僕が婚活サポートの仕事をしていたことに起因するのかもしれない。仕事柄、婚活や恋愛相談に乗ることが多く、その際に好きなタイプに関するヒアリングをしたり、自己分析を促すことが多かったからだ。

好きなタイプを芸能人で挙げる最適解

せっかくなので最後に婚活アドバイザー目線でもう一つ。好きなタイプを芸能人で答える場合の最適解に言及しておきたい。

僕は相談者のお客様に、好きな芸能人って誰ですかとよく訊いていた。「そのひとを知るには、好きな芸能人と好きな音楽を訊け」が持論だった。

好きなタイプを芸能人で挙げると？

この質問に対する最適解を特別にお伝えします。あなたの本心は関係なく、これは僕の偏見と経験則に基づく婚活市場における最適解です。

男性の皆さん、満島ひかりって言っとけば大丈夫です。

女性の皆さんは、お笑い芸人の名前を言っとけば大丈夫です。

すげー暴論じゃんとか思わないでください。

前者については女性からの好感度が高く、一定のセンスを感じさせるからです。間違っても吉岡里帆とか広瀬すずと言ってはいけません。北川景子や石原さとみもオススメしません。

いずれの女優さんも最高に美しく魅力的ですが、質問した女性からすると「この男、なんかバカっぽいな」と捉える可能性が高いです。どうしても王道でいきたいなら有村架純はアリだと思います。ガッキーも悪くないですが、とりわけ有村架純はスキャンダラスな匂いがなく、また反感を持つほど世間にパーソナルイメージも浸透していないため、揚げ足をとる隙がないのです。

それと満島ひかりより若手で出すなら、小松菜奈もベストアンサー級ですね。この2人の魅力が伝わらない相手はうんこです。

後者、女性はお笑い芸人の名前を出しておくと無難です。

男は単純な生き物で、お笑い芸人全般をまるで地元のツレかのように愛しており、芸人の名前を出した異性に無条件で親近感を持ちます。

向井理とか横浜流星とか新田真剣佑とかの名前が出た瞬間、敵意を剥き出しにする幼稚さがあるので気をつけてください。田中圭あたりはアリです。あとは星野源。間違いなく彼は才能も雰囲気もルックスもトータルでイカしてますが、男はバカなので星野源や森山未來あたりの名前を聴くと彼らのバックボーンほかすべての魅力を忘却、度外視して「俺にもワンチャンあるんじゃね」となぜかコンドーム並みに薄っぺらい思考回路を働かせます。

あと僕が相談に乗ってた時に女性からはジャニーズの名前が挙がることがよくありました。僕も好きなジャニーズはいますが、好きなタイプとして聞かされると男性は「お、おう」としか言えずなんとも言えない空気になることが多いので要注意です。

そもそもほんとうに好きな芸能人を挙げてそれを素直に受け止めてくれる関係性がベストなのは言わずもがなですが。

あなたの好きなタイプは？

途中からとりとめのない方向に転がってしまった。文章もなかなか偏見に満ちているが、この記事を読んだ人が、好きな異性のタイプについて考えるキッカケになれば嬉しい。

よく「好きに理由なんてない」というけれど、あえてその理由を見出し、言語化できるようになることには意義があるんじゃないの、と僕は思う。

自分の価値観を顧みるのは、他人の価値観に触れたときに生じる違和感からが一番の近道だから。