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8.目先の欲求に振り回されずに最高の選択でアトピーを治していく
人々は常に選択に迫られています。
その選択の連続の中、自分の芯を貫いてブレることなく最良の答えを選択し続けていくこと。そのことが未来は明るくするポイントになります。
たとえば新しい資格を取ろうと考えたとしたら、あなたはどのような勉強を行いますか?
いきなり問題を解き始めますか?
それとも参考書を買ってきて、学ぶことから始めますか?
資格を取ることだけを考えるのなら、すぐさま問題を解き始め、暗記した方が良い選択となります。ですが、ほとんど多くの人は参考書を買って学習するという方法を選択することでしょう。
この方が長期的に見て、利益が大きくなるからです。
ところが、わかっていても人は目の前の利益に振り回されて、目標がブレてしまうことが往々にしてあるものです。
面白いことに「今すぐに5万円をもらうか」、「1年後に5万5千円をもらうか」という選択を行わせると、ほとんどの人が未来のために我慢した方が得。ということはわかっているのに、目先の利益を取りに行くのだそうです。
未来で確実にもらえるかわからないことや、今すぐに手にできることがわかるとそちらの方がメリットがあるように見えてしまうのですね。
ダイエットのためにお菓子を食べることをやめようと決めていても、目の前にお菓子が現れればつい食べてしまう。
同様に運動してスリムな体形を作ろうと思っているのに、ついだらけてしまう。または痩せると売りにしているサプリに頼ってしまう。
このようにして目先のことに飛びつくのは簡単です。
そして、自分を納得させるためにそれらは魅力的なものに見えるものです。
しかし、そのために本来得られるべき対価を減らしてしまうのは非常にもったいないことだと思いませんか?
これはアトピーの治療においても同じことが言えると思っています。
僕はこれまで揚げ物やラーメンやジャンクフード・スナック菓子など好きなものを好きなだけ食べる生活を送っていました。嫌いな野菜は全く食べず、ひたすら好き勝手する毎日。
ずっと目先の利益ばかり追い求めてきました。
その結果、ステロイドランクは上がり、体は知らぬ間にボロボロになっていました。
全て目先のことばかり考えていたからです。
しかし、今では長期的な利益を見て、最良の選択を行うように心掛けています。
好きなものを食べることをやめ、体に良いものを食べる生活に。
運動や筋トレは大嫌いでしたが、週に3回行うように。
食べることは大好きですが、体のことを考えて3食から2食に。さらに週に1度は断食して体を整えて。
そして何より大きいのはステロイドを使って抑える。という方法から使わずに回復させるやり方にシフトできたこと。
努力の甲斐もあってか、症状は出るものの今ではステロイドを塗らずに生活できるまで回復してきました。
昔の自分からしたら、考えられないほどまるで別人のような生活を送っています。それも嫌々ではなく、楽しみながら継続しています。
では、どうしたら目先の利益に振り回されずに欲しい対価を得ることができるのでしょうか?今からそのやり方を4つお教えします。
目先の利益に振り回されずに自分の欲しいものをつかみ取る4ステップ
当たり前ですが、昔の僕のように何も考えず、何も対策しようともせずにいるとまんまと振り回されることになります。
そうならないためには
1.自分の目標を明確にしておくこと
2.動機を明確にしておくこと
3.メリットを可視化すること
4.小さな成果を見つけていくこと
この4ステップで欲求に振り回されない自分の軸を作っていきます。
では、一つずつ解説してきましょう。
1.自分の目標を明確にしておくこと
まず自分の最終的なゴールはどのようなものか想像してみましょう。
たとえばモデルのようにスリムな体型を手に入れたいと思えば、今目の前のケーキを食べることが得策なのかどうかが判断することができますね。
アトピーを治して最高の人生を取り戻す!と想像したら、体に良いものを食べよう。運動しよう。とアトピーに効きそうなことをやってみようという意識が芽生えてくるものです。
そして、反対にアトピーに悪影響を起こすものに関しては行動を起こす前に、これはやめておいた方がいいなと抑止する働きが生まれます。
自分が求めている正確な未来を想像しておくことで、『今』自分にとって何をやることが必要なことなのか。本当に欲しいものなのかを冷静な目で判断することが出来るようになります。
目の前の欲求が大きくなってきてしまったと感じたら、そもそも自分はなぜこのゴールを目指しているのだろう?と立ち返ってみましょう。
2.動機を明確にしておくこと
なぜ?という動機は欲求を抗う効果があります。
「きつい脱ステロイドを行ってアトピーの完治を目指すのは、もう二度と肌のことでコンプレックスを抱えないため」
このような動機は逆境に立たされた時に原点を思い出せてくれるきっかけを与えてくれます。
人は辛い状況に追い込まれると、すぐにでも解決できる策を探したり、反対にどうでもいいやと投げやりな思考でいっぱいになってしまいます。
この思考をそのまま放置しておくと、やらなくてはならないことと真逆な行動を取ってしまいがちに。
実際、僕も掻き壊している際にはステロイド塗っちゃおうか。と思ったり、暴飲暴食したくなったり。その患部が痛い時は運動なんてしてられない。。とサボりたくなったり。
でも、そんな時強い動機があると自分のやっていることの意味を思い出させてくれるのです。
「今ステロイドを塗ってしまうことは未来の自分を救うだろうか?」
「運動をサボって休んでしまおうか」
「いいや、アトピーには負けない!自分を!人生を取り戻すんだ!」
このように動機は自分を奮い立たせ、欲求に抗う力を与えてくれます。
辛い時こそ、動機や想いを振り返ることで冷静に立ち向かうことができるようになります。
3.メリットを可視化すること
目先の利益を取りたくなるということはその利益が魅力的に見えてしまうからに他なりません。
それだけ見える部分のメリット以外を考えることが難しいということでもあります。
「今すぐにもらえる5万円」は「1年後にもらえる5万5千円」よりも魅力的に見えてしまうのは365日を時短して、今手に入れられることに大きなメリットを感じるからです。
しかし、冷静になって考えてみると何もしていないし、リスクを負うこともないのに、たった1年待つだけで5千円多くもらえるのですから、そちらの方がメリットが大きいことは明白です。
このように見えていなかったメリットを書いてあげるだけで、どちらがお得な選択なのかが見えてくるようになります。
つまり長期的に得られるであろう利益をすべて可視化して比較検討することで、目先の利益に心を動かされずに済むようになるということです。
目先の利益を取るべきかどうかで悩んでしまうことがあったら、得られるメリットを一つずつ可視化してみましょう。
実際に僕がステロイドを塗るか脱ステロイドをするかの決断を行った際は以下のようなことを考えていました。
■今のまま進めていけば10年後にどうなる?
メリット
→ステロイドを塗った肌はきれいである
デメリット
→毎日塗らなくてはならない
→ステロイドが効かなくなる恐れがある
■違う方向で10年進めたらどうなる?
メリット
→アトピーが寛解するかもしれない
→薬に頼らない体になる
→治療費が減る
→薬を塗る時間がなくなる
デメリット
→リバウンドで生活の質が下がるかもしれない
→辛すぎて心が折れるかもしれない
→治らない可能性もある
このようにそれぞれで得られるメリットやデメリットを思いつく限りすべて書き起こして状況を可視化しました。
デメリットの部分だけを見ると今いる場所にとどまった方が良いようにも見えます。
しかし、どのような未来が待ち受けているのかということを書き出してみると、新たな選択(脱ステロイド)は一時的に追い込まれたとしても、投資する価値のある行動だということが見えてきました。
何が不安になっているのか?という懸念点。
未来はどのようなメリットなのかという期待点。
それぞれを比較検討したうえで、自分にとって最適な選択を行うことができました。
重要なのは細かく比較できるよう可視化することです。
もちろん目標に対する道筋はバラ色なわけではありません。痛い目を見ないためにもデメリットにもしっかりと向き合い書き出す必要があります。
しかし、このようにすべての項目を洗い出せば、『今』何を選択しなくてはならないのかがわかり、明るい未来を過ごすことが出来るようになるのです。
『今』できなくても、『今』状況が悪くなっても、『今』苦しい状況に追い込まれても、それを続けることで未来のメリットが大きくなるのなら、耐えることができるようになります。
目先の利益よりも重要なことは長期的な利益です。その判断は簡単に手に入るものよりも、辛いものかもしれません。
しかし、その方がより高い利益を追求することが出来るのです。
4.小さな成果を見つけていくこと
とはいってもがむしゃらにやっているだけでは心が折れてしまいます。
人は何かしらの変化がないとやっていることが無駄に思えてしまって挫折してしまうのです。
そうならないためには前に進んでいるという感覚を持ち続けることです。
何もこの感覚は大きな前進でなくても構いません。
ほんの少しでも前に進んでいる感覚を感じられれば、十分です。
これはRPGに例えるとわかりやすいでしょう。
はじまりの町で出てくるモンスターを倒して、ある程度レベルアップしたら、成長速度は鈍化していきます。
にもかかわらず、ずっとその場で戦闘を繰り返していてもレベルも上がらないので飽きてしまいますよね。
ですが、隣の町に行って強い敵に会ってレベルが上がるようになるとまた楽しみを覚えるというものです。
このようにして前に進んでいるという感覚は強い原動力となるのです。
では、ゴールの見えにくいアトピー治療ではその成果をどのように計ればよいのでしょう。良くなったと思ったら悪化をしての繰り返しで正直、前に進んでいる感覚は非常に持ちにくいかと思います。
ですが、細かく観察してみると以前に比べて本当にわずかですが、改善されている部分があることに気が付くはずです。
僕の場合は、常にこの観察をし続けて自分と肌を励ますことでここまでやってくることが出来ました。具体的にどのようなポイントに注目したかを記載しますので、ご参考ください。
・掻く時間
・発作的に痒みが来る頻度
・掻いている範囲
・落屑の量
・掻いた後の肌の状態
・睡眠できた時間
・薄皮がめくれる頻度
・薄皮になってしまう範囲
全てが一度に変わることはありません。
一つ一つも本当にびっくりするくらい小さすぎて改善と気が付かないものもあります。
ですが、地道に観察していると本人には気が付く前進ポイントが見つかるはずです。その小さなポイントを大切に少しずつ前に進んでいくと見えてくるものがあるはずです。
アトピー寛解・完治への道のりは険しく、長いものとなるかと思います。
道半ばで折れてしまわないように長期的な利益を見つめて運命を切り開いていきましょう。
あなたならきっとできるはず。
共にアトピーを治していきましょうね!
では、また次回の更新で!
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