見出し画像

「哲学的な何か、あと数学とか」を読んだ。鬼滅の刃より鬼滅の刃だった。

「哲学的な何か、あと数学とか」を読んだ。信じられないくらい面白かった。

「フェルマーの最終定理」を証明するための数学者たちの物語のお話。
ちなみに、出てくる数式は一切わからなかった(笑)だけど、数学者たちの生き様の話がメインだし、かなりフランクな文章なので、最大限楽しめたと思う。

「フェルマーの最終定理」という悪魔に、350年かけて、数学者たちが次の世代へとバトンを渡しながら立ち向かう過程、最後その功績の結晶を使い、アンドリュー・カーネギーが遂に証明して、、、、、ってもうこれ鬼滅の刃じゃん!

なんなら鬼滅の刃より鬼滅の刃だった。
フェルマーの最終定理が鬼舞辻無惨で、アンドリュー・カーネギーが炭治郎でしか無かった。

証明できた!と思ったら最後の最後に落とし穴がもうひとつあったり、ドラマティック過ぎる。

あと、歴史は全く違うけど、個人的には数学ってエンジニアリングと似ている要素があるかもしれないと思った。
色々な方法を組み合わせて、その日その日の成果を記録していって積み上げていく過程が。

面白いのでぜひ。

あと気になったのが、、、本著に以下の一節がある。

フェルマーは、数学の新しい証明を見つけても、その証明の美しさをひとしきり愛でて満足すると、証明方法を書きつけたメモをゴミ箱に捨ててしまうような人間だった

これH×Hに出てくるクロロのことを語った以下の一節と限りなく似てるよね。

団長は獲物をひとしきり愛でると 全て売り払う

どちらかが影響を受けているのでは。

前著?の「哲学的な何か、あと科学とか」はウェブメディア時代に読んでいた。高校生とか20代前半の時だったと思う。最近、たまたま本屋で文庫本になっているのを見つけ読んで、これもとんにかく面白かった。

以上です。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?