私がファッションにハマってしまった理由
こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。
今日はちょっと長いお話です。
私がファッションにハマってしまったお話です。
私の母は、新卒でファッション業界に就職していました。
母は、残業なんて当たり前だった40年前、同業他社の動向を調べるため、あらゆる店舗に足を運び、毎日のように企業調査。社に戻った後は、その日の新聞や雑誌の切り抜きをまとめて、今のファッション・トレンドを短くまとめて上層部に提出する、そんな激務を続けていたそうです。
そんな風に、ファッションの美的感覚を研ぎ澄まされる生活を送っていたのに、なぜ今はそれがみじんもないの?と、ステテコを履く母に訊いたことがあります。
母は、そのとき、
「だって、結局何でも着れば一緒じゃない?
何を着てもいいの、自分がそれでいいなら。」
と言ったのが、印象に残っています。
ボロボロになるだけ働かされて、たどり着いた結論だったそうです。
そんな母も、私が10代の頃に一緒に買い物に行くと、私が買いたいと言う洋服に、いちいち文句をつけてきた覚えがあります。
「その上下じゃ、組み合わせが悪いじゃない。こっちにしときなよ。」
「その柄なら、こっちの色のほうが似合うからこっちにしなさい。」
「なんでも着れば一緒じゃなかったの?」
といつも母につっかかっていた思い出があります。
自分の服のことはどうでもいいと言うくせに、子どもの服のことになるとムキになる母。
ヘンなお母さん、と思いながら、テキトーに服を選んで着ていた10代でした。
あれから、時を経て、15年。
私は、ファッション業界とは無縁な、「英語」✖「会計学」を使った仕事に携わり、給与をゲットするようになりました。
ますますファッションとは180度乖離した生活を送っていたわけですが、ひょうんなことから転職した先が、有名な某ファッションブランド。
「アメリカといえば〇〇〇」と言われるようなアパレル・ブランドです。
(オリンピックでも、開会式でアメリカの選手が毎回着ているような代表的なブランドです。)
その会社で、「英語」✖「会計」を使って、財務部に所属した私。
今年のスプリングは売れ行きが好調だとか、
このウィンター・ホリデーのシーズンは、コートが売れないとか、
そういったことが耳に入ってくるようになりました。
財務部で単にお金を数えている身であるけれども、
社員として自社のブランドを購入すれば社割で購入できるというので、一生服を購入しなくても良いくらい買うことができたのです。(その会社は退職しましたが、未だに私のタンスの半分以上を占めています。)
初めは自分の身体にフィットすれば購入していましたが、それではどんどんタンスに服が溜まっていくので、そのうち自分が気に入るものだけを厳選して購入するようになりました。
それも飽きてくると、今度は自分が「気にいる」ものだけでなく自分に「似合う」ものを購入することに。
でも、それもとうとう飽きてきて、しまいには、「自分が着たことないけど、チャレンジしてみたい洋服」を試して買うようになっていったのです。
でも、どう洋服をリサーチしたり、自分に合うコーデを調べたらいいのか、さっぱり分からない。
財務部で購買する商品は、すべて翌シーズンのもので、
ホントにこんな洋服、みんな買うのか?
みたいな、奇抜な商品もたくさん並んでいました。
それこそパリやミラノのファッションショーでランウェイを歩くのに着るような服ばかり。
それで、いろんな書籍やら、自社のホームページやら、調べることになりました。
「大人の女性に見えるコーデ」
「自立した女性になるための洋服選び」
そんなタイトルの雑誌を買いあさり、
「ボタンダウンシャツってこういうやつを言うんだー」
「スラックスとチノパンの違いってこれなんだー」
みたいな発見が、次第に楽しくなってきました。
その中から、以前の私なら、絶対買わないような洋服を試着し、買うようになっていったのです。
どの業界でも、目を養う一番の方法は、その業界のトップを見ること
とよく言いますが、それは洋服も同じ。
今は、洋服のセールをやっているからと言って、買いこまなくなりました。
(ま、いっぱい家にあるから、という理由もあるのですがw)
色や柄のコーデ、それとともに身につけるアクセやバッグなど、どういうものを買えば、自信を持って歩けるか、判断ができるようになったためです。
ファッションなんて気に留めたこともなかった私が、数年のうちに、ファッションにハマったことで学んだこと、それは:
①特定の業界にドップリ漬からないと、その良さも知り得ないということ。
②ドップリ漬かる際には、できるだけプロレベルのものに接する。
ということです。
この①と②は、私が自分のnoteでよく発信している英語の習得方法と全く同じなんです:
英語を嫌いかどうか、まずはドップリ漬かってみる。
ドップリ漬かるには、できるだけ生の英語に接する。
この①と②、英語やファッションだけでなく、どの道にも当てはまることです。意識して、ご自身のプロの道を究めてくださいね。
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