見出し画像

驚きの出逢い

スーパA店で深夜2:00頃レジ当番だった時の話
その時間になると、だいぶヒマになってくる。
そんな時に来店したお客さんが、ワシの顔をマジマジと見つめている。
風貌は明らかに普通の人では無く、893のパシリと言った感じ。
”ワシには893の知り合いは居ないぞ”
と思っていたら

あくまでもイメージです。
実際は、Tシャツ・ジャージ姿にサンダル履き

「ぷくちゃんだろ?オレだよオレ。ヒグだよ」
一瞬判らなかったが、マジマジ見ると
”あっ”
と顔を想い出した。
中学時代の同級生の”ヒグ(仮名)”だったのである。
ヒグは、ワシの顔を見て似てると思い、名札を見て確信したそうだ。

実際のものとは違います。あくまでもイメージです
制服に名札付けていました。

客も居なかったので少し立ち話をし何気なく聞いてみた。
ぷ:「今、何してるの?」
ヒ:「ヤ〇ザ。下っ端、パシリだよ」
第一印象は大当たりだった。
そのやり取りを遠くからみていた社員さん達が心配そうな顔をしていた。
別のお客さんがレジに来たので話を終わらせて軽い会釈でバイバイ!!
社員さんがそばにきて話を聞きに来た。
偶然に出会った中学同級生と知り、ほっとしたようだった。

ヒグの家庭環境は、両親が離婚し祖母(両親どちらかは?)と2人で生活。
勉強は得意では無く、大人しい感じの中学生でからかわれる対象だった。
その光景を偶然見た時に、ワシが止めたのがきっかけで話すようになった。
クラスが違い頻繁に話はしなかったが、とあるブームがキッカケでヒグは、ある意味いいように変わっていった。

竹の子族

TVで見た竹の子族に興味を持ち、いつの間にかヒグも加わっていたのだ。
その話を本人から聞いてクラスメイトと代々木公園へヒグを見に行った。
学校に居る時と違い表情が明るく、楽しそうなのが印象的でほっとした。
この事が翌週に学校内で広まり、ヒグは一目置かれる?ようになったのか、それ以降はからかわれなくなった。中学3年の夏ごろの話。
そして、都立高校へ進学すると聞いていて安心していたのだが・・・・

4年ぶりの驚きの再会であった。まさか歌舞伎町で会うとはね。
お互いにそう思っていたようだ。
ヒグは、ワシが歌舞伎町にいるとは思ってもみなかったようだ。
その後、同じような時間に数日おきくらいに買い物に来て、
雑談して帰るという事が一か月くらい続いたが、ピタリと来なくなった。
心配になり、卒業名簿の住所録を見て電話してみたがつながらず。

当時は、連絡先一覧のような名簿が収録されているのが普通だった

ヒグの祖母が亡くなり、住んでいた部屋を引き払った事を同級生に聞く。
高校も辞めて、どこに行ったか分からなくなっていたらしい。
真相を知る事は無かったが、その時頭にひらめいたのが、

”あの人に聞けばわかるのかも?”

という想いだったが、
もう、リーチ麻雀NGには来なくなっていたから・・・

noteを書き始めた頃に想い出した昔話。

ぷくぷく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?