琥珀

ハードボイルドとあだ名を付けられてしまう中年女性。何かと子供じみているが実年齢は40オーバー。無気力に生きていくより何かに情熱を注ぎたいとの思いより、noteスタート。世界の片隅でヒッソリ発信していきます。

琥珀

ハードボイルドとあだ名を付けられてしまう中年女性。何かと子供じみているが実年齢は40オーバー。無気力に生きていくより何かに情熱を注ぎたいとの思いより、noteスタート。世界の片隅でヒッソリ発信していきます。

マガジン

  • 日常の中の小さな非日常

  • 変な人ホイホイの収穫

    過去のおかしな男性や、おかしな出来事をまとめています。 お暇な時にクスッとどうぞ。

最近の記事

チャレンジは続く①

すっかりnoteを放置してしまい、 アフロくんの記事も書かぬまま1年経ってしまいました。 続きを書かねば…! 早い時は火球のように時間が轟速で流れますね。笑 エッセイと言うか、 noteではあまり自分の話をしていないので少し書いていきます。 2023年9月現在43歳の私は、5歳の愛娘と気まま二人暮らし満喫中のシングルマザー。 詳細は割愛しますが、産後6日めの入院中に元夫から 「離婚したい」 と言われまして。 乳飲子と実家に強制送還となり、慌てて仕事を探し…、 捨てる神あれ

    • Don't cry アフロ ③

      しばらく友人関係が続いたアフロ君とわたし。 わたしがプライベートな恋愛の悩みを打ち明けても真剣に相談に乗ってくれたし、いつも絶対的な味方でいてくれた。 何もしても「かわいい」としか言わない。 まるでわたしを護ってくれる騎士のようだった。 しつこくされたけでもないけど、絶対に絶やすことなく好意を伝えてくれる。あまりにも好きだと言ってくれるので、ある時ついにわたしは根負けした。アフロ君と付き合うことにしたのだ。 自分から好きになった人としか今までは付き合ったことのないわたし。

      • Don’t Cryアフロ その②

         「おっ!売れっ子のかわいい子!きたきた!」 わたしを場内指名してくれたのは、歳がわたしと変わらなそうな若い2人組。Bボーイファッションに身を包んだ(当時の)今どきの若者だ。 1人はキャップをかぶってYOU_T○○_ROCK★みたいなラッパー風の男の子、もう1人は……、で、デカイ!! 座っていても高身長だとわかる体格、アスリートかな?口ひげを生やし、アメリカドルの札束モチーフのベルトバックルをつけたアフロの男の子。 アフロ君は今になって思えば、トータルテン○ス藤○さん

        • Don’t Cryアフロ その①

          今まで生きてきた中で、最強に殿方から好かれたであろう事例を書き記そうと思う。 自己肯定感が低いわたしにとって、愛されるとはどう言った事なんだろうと言う感覚がある。 40歳を過ぎた今でもよく分からない。 例えばの話、わたしに好きな人ができたとする。 その「好きな人」は全くわたしに興味が無い。だからわたしは気を引きたい、たくさんアプローチして「好きな人」がわたしに好意を持ったとする。 普通ならば恋愛において、この両想いになる瞬間が最高潮に盛り上がる幸せの絶頂だと思う……

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        • 日常の中の小さな非日常
          5本
        • 変な人ホイホイの収穫
          15本

        記事

          闇堕ちへの誘い(いざない)⑤

          それから少しして。 わたしはたまたまご縁があり、自宅から60キロほど離れた街で夜のお仕事、キャバ嬢を経験してみることとなった。 地元より断然華やいでいて、飲食店やショッピングビルに商店街、はたまた交通機関なども充実していて、駅前も賑やか。もちろん人口も地元の非ではない。 それでもどこか垢抜けきれないこの街は、のんびりした人間性が地元とさほど変わらず、未だにとても好きな場所のひとつだ。 そんな感じなので初心者の夜の蝶にも優しく、お客様も気さくでのんびりした人が多かったよ

          闇堕ちへの誘い(いざない)⑤

          闇堕ちへの誘い(いざない)④

          その後の話。 数日経って、自宅で友人にこの謎のキャッチに二度も遭遇した話をしていたとき、ノリで名刺の電話番号に実際電話してみようかと言う話になった。 もちろん応募するなどと言う気はサラサラなく、どんな仕事内容のキャッチだったのかを知りたいと言う欲求を満たすためだった。 早い話がただの好奇心である。 一人ではできないことも、二人なら勇気凛々だ。 アンパンマンのテーマソングよろしく勇気りんりん、気が大きくなったわたしは友人の横で名刺の電話番号に電話をかけてみた。 プル

          闇堕ちへの誘い(いざない)④

          闇堕ちへの誘い(いざない)③

          それから二、三ヶ月も過ぎた頃。 季節もそろそろ変わる頃で、わたしはまた洋服を買おうといつものショッピングルートへと向かった。 駅前駐車場に車を停めロータリーの前を歩き出した時、一瞬デジャヴかな?とドキッとした。 数ヶ月前と同じように、品川ナンバーの高級セダンが数台ロータリーの端に停車していて、周りにはまたギャル男とおぼしき青年たちが点在して、道ゆく若い女性に声をかけている。 また遭遇してしまった…!!我ながら引きが強すぎる! はぁ、とため息を吐いてから一瞬気合いを入

          闇堕ちへの誘い(いざない)③

          闇堕ちへの誘い(いざない)②

          スタスタと歩みをすすめながら、ダメージデニムのイケメンは話を続けた。 「お姉さん、かわいいですね!芸能界に興味ありませんか?」 ことわっておくが、わたしの容姿はごく一般的。 飛び抜けて目を見張るような美人だとか、学校で話題になるようなかわいい子、というわけではない。 至って普通、地黒だし、背は小さいし、スタイルだって中肉中背で、可もなく不可もなくと言った具合だ。 芸能界だなんて自分とは無縁で、わたしとは全く違う煌びやかな人種が活躍する場所だと思う。 「え?わたしな

          闇堕ちへの誘い(いざない)②

          闇堕ちへの誘い(いざない)①

          別記事で少し触れたが、若かりし頃の私はというと、世の中で言う「ギャル」に近かかったと思う。 ノリよく友人とワイワイ楽しく遊び暮らし、恵まれた楽しい日々を過ごしていた。 のんびりした田舎の小娘だからか、あまり人を疑ったりせず、我ながら中身はピュアだったのでは無いかと振り返って思う。 そんな20歳すぎくらいの時の出来事。 近くの街にひとり買い物に出たわたしは、なにやらその駅前で不思議な光景を目の当たりにした。 当時はその町の駅ビル、近隣ビル、商店街にお気に入りのギャルシ

          闇堕ちへの誘い(いざない)①

          暗殺者の眼差し⑦

          薄暗い駐車場は静かで、他の店舗の従業員もパラパラ通っている。 おおごとにしたくないので、極めて冷静に。 男が勝手に停めた男の車の横で、わたしは憤慨して腕組みをしながら目の前の男を諌めた。 「職場まで来るってどういうこと?考えられない!迷惑だって思わないの?」 「電話、出てくれないし。」 「出る訳ないでしょ?もう終わり!あれだけ暴力振るっといて、まだ付き合えると思ってたらやばいよ頭の中。いい加減身体が持たない!」 「それは……ごめん。自分でコントロールできないから」

          暗殺者の眼差し⑦

          暗殺者の眼差し⑥

          その頃大型ショッピング施設のアパレル店で働いていたわたしは、次の日足取りも軽く職場へ向かった。 お昼休憩で職場の同僚たちからあの彼氏どうなったのーと聞かれ、前日の出来事を一部始終話した。 普段から皆で恋バナで盛り上がったりしていたが、わたしの話はどうしても皆のテンションを下げてしまう。 その度申し訳なくなるので、もっと楽しい話題を話せるようになりたいと切に願っていた。 前日の話をすると皆一様に 「痛くて大変だったけど別れられたなら良かったね」 と、わたしが男と無事

          暗殺者の眼差し⑥

          暗殺者の眼差し⑤

          しばらくして、予想通り普段通るルートから男の車がわたしの家の方角へ向かって行った。 それを交差点の隅に隠した自分の車の中から確認したわたしは、そのまましばらく車内でジッとしていた。 なにかアクションがあるはず。 ピピピッ!ピピピッ! 乾いた電子音が男からの着信を知らせた。 ピッ 「てめぇ、どこに行きやがった!どうせ男のどこだろうが!出てこい!!」 わたしの自宅にわたしの車がないことを確認した男が、よく分からない理論を振りかざしてぶちギレている。 想像力だけは天

          暗殺者の眼差し⑤

          暗殺者の眼差し④

          ドスッ!ドスッ! 男の右足がわたしの脇腹、太もも、おしりに突き刺さるたびに鈍い音が響く。 そしてアスファルトの上を転がるわたしの身体には小さな砂利がからまっていく。 見あげた闇の中の男は、駐車場の小さな照明で照らされて般若のような形相に見えた。一心不乱にわたしに蹴りを入れ続けている。 痛い……。図星だからってムキになってまじでださいな、こいつ。 蹴られながら痛みを感じても、敵意だけは失わなかった。なんで一方的にやられなければならないのかと頭にきていたし、非力な女にし

          暗殺者の眼差し④

          暗殺者の眼差し③

          ある日事件が起きた。 彼氏であった男と、男の友人と、3人で隣町のファミレスで夕飯を食べることになり、別々の車で向かい落ち合った。 男は食事中にまたいつもの流れで、わたしの元カレの存在を勝手に思い出して機嫌が悪くなった。 男の友人が同席していてもおかまいなしに。 どんなに男が考えたところでわたしの過去は変わらないし、他人なのにそこまでわたしの元カレに対して固執される言われもない。 いい加減うんざりだった。 「今日は話にならないからもう帰るわ。」 自分の食事代をテー

          暗殺者の眼差し③

          暗殺者の眼差し②

          付き合った経緯などは覚えていないが、何回か遊んでから付き合うことになったと思う。 初めこそ普通に楽しかった。 食事に出かけたり、レンタル店で映画を借りて家で観たり、ドライブに出かけたり、花束やアクセサリーをプレゼントしてもらったりもした。 男は当時流行っていた改造車のチームに所属していて、その仲間内でもわたしは彼女として認識されていた。 チームの人たちは皆同い年で見た目こそイカつい雰囲気だったが、皆優しくしっかりした好青年だったのでわたしもだいぶ打ち解けた。 チーム

          暗殺者の眼差し②

          暗殺者の眼差し①

          わたしの第一印象はすこぶる悪いようだ。 初対面の人から言われるワーストワードTOP3 「元ヤン?」「怖い」「絶対元ギャル」 元ギャルに関しては否定こそしないが、第一印象にお育ちが顕著に表れているんだなと身震いしてしまう。間違っても品があるようにも、知能が高そうにも見えない。 四十そこそこでも言われるのだからたまったものではない。 そして元ヤン、これまた不名誉な響きだ。 ヤンキーの定義がいまひとつわからないが……。 わたしの思うヤンキーのイメージである、同性と殴り

          暗殺者の眼差し①