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天神さま ピンクの光線 梅佳代川島小鳥展

天神のイムズでやっていた
『天神さま 梅佳代
ピンクの光線 川島小鳥』展へ
行ってきました。

元々写真展とか美術館とか
大好きで、よく行ってたんですが
見取り図リリーさんのアートコラムを読んで
触発されてしまい。笑
最近忙しくて行けてなかったなと思って
行ってきました。


川島小鳥さんの切り取り方

イムズのB2階と8階に展示があり
私は8階から、まずちゃんと写真を見てから
B2階にある、お金を払わなくても見れる
細く説明的なところに行きました。

決してどちらかではなく
どちらも合わせてみて欲しいと思いました。
そこに書いてある川島小鳥さんの
梅佳代さんの言葉がとても良かったから。

川島小鳥さんは「未来ちゃん」が出た時
もうどハマりして大好きで
本とかポストカードとかめちゃくちゃ持ってます。

とても嬉しかったのがB2階の展示に
川島さんが未来ちゃんを良いと思った理由が書いてあって
それが私と全く同じだったんです。
てかまあ、それゆえに評価されてるんだと思うので
みんなそう感じてるのかもしれないけど。笑

川島さんの写真は現実なんだけど
現実を映してない感覚があります。
ナチュラルなんだけど、切り取り方が幻想的というか。

今回お二人とも「天神」をテーマに
福岡の街を切り取って撮影されています。

個人的な話になりますが
私は福岡に来て4年目になります。
最初は縁もゆかりも無くて
友達ももちろんいなくて
1からのスタートでした。
でも今では友達もできて、好きな場所もたくさんあって
よく行く美容室とか、カフェとか
もう「私の街」です。
福岡がとても好きになりました。

そんな私の暮らす街を
こんな風に見るのかぁと
改めて川島さんに憧れました。

そして、私もみたことある景色がいくつかあって
「私もこう見ていた!」というのも
いくつかあったんです。

わかりますかねこの感覚。笑
現実に見えてるそれよりも
少し自分のフィルターがかかって
見えてしまう時ないですか?
その時のセンチメンタルな気持ちとか
仕事で疲れた帰り道だったからとか
要因はいろいろあると思うんですけど。

たとえば中洲の橋から見たネオン街。
もちろん現実はただのネオン街だけど
私の目で見たらその時は
光だけがやたら際立つ
ふわふわキラキラした世界に見えてた
ときがあったんです。
川島さんの写真に近いのがあって
「あ、あの時の私の気持ちだ」
って思いました。

B2階の解説に
「現実社会と折り合いはつけない。
撮りたいものを撮ることにしか興味がない」
というニュアンスのことを書かれていて
川島さんの世界はああなんだ
と思いました。

自分の感覚が近かったことが嬉しくもあり
ナチュラルと幻想の間を
いつも写真でうまく具現化するのは
すごいなと感じました。


梅佳代さんの撮る「素人」

梅佳代さんの写真は天神にいた人たちに
声をかけて知らない人を撮っていくものでした。
その人の直筆かな?
壁に直接名前とコメントが添えられていて
「生きてる天神の街の人」って感じがしました。

一見したら記念写真みたいだし
ぶっちゃけ私でも撮れるんじゃないか
と思ってしまうけど。笑
B2階の解説にも
「あまりに気軽に撮る、トートバッグを片手に声をかけた人にカメラを身軽に構える」って書いてあって
そんなの私と同じじゃないかと思ってしまったけど。笑


でもたぶん、イムズの偉い人なのかな?館長さん?笑
知らないですがイムズの従業員のおじさんの
一言コメント
「話しかけられて自然と笑顔になる
技術以外のプラスαの部分に
プロを感じました」
という言葉がありました。

梅佳代さんの凄さはこれに集約されてると思います。

私もブライダルの動画撮影を仕事にする身として
いわゆる素人の方にカメラを向ける難しさは
かなり理解しているつもりです。
時には本気で嫌がられてしまったり
必要以上にリアクションされてしまって
逆に困ったりもします。笑

B2階の梅佳代さんの言葉に
「こうして欲しいというのがないので
相手にリクエストはしない。
ダメと思うことがほとんどない」
というニュアンスのことを書かれていました。

梅佳代さんはきっと
そもそも相手の懐に潜り込むのに長けている方で
かつ、どうなろうと
その人と梅佳代さん自身の距離感を
そのまま撮るから良さが際立っているんだと思いました。

姉の後ろに隠れる女の子も
ちょっと気恥ずかしそうに並ぶ警備の方も
案外気さくで陽気の清掃のおじさんたちも

梅佳代さんが対峙したその時のリアルで
そのリアルさが熱を持って写真から我々に伝わってくるくらいの距離感。

川島さんとは対照的で
現実をそのまま切り取っている潔さと
梅佳代さんの持つ優しさが
写真に出ている。

これがプラスαの部分で
これを身につけるのがめちゃくちゃ難しいこと
ある種センスによるところもあるし
後天的に必ず身につけられるものでもないことを
私は知っています。


素晴らしい人柄と写真家としての優しい視点が
すごく好きでした。



私ももっと写真撮りたくて
帰りに写真集とフィルムを一個買ってしまいました。

いつか私の切り取った世界が
誰かに良いねと言われるようになりたいです!


P.S.
個人的に今日は顔面の調子が良かったです。
どうでも良いですか?そうですね
興味ないですよねごめんなさい。


いっちょまえに笑ろとんなボケ



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