部長、1年間育休を取る。~男性育休記事~
お久しぶりです。ファンギルド人事総務部のまちゃんです。
ファンギルドでは2人目となる男性の育休取得があり、この春に復帰してくれました。(昨年度は男女ともに育休取得率は100%でした!)
今回取得された方は経営管理部長!しかも1年間の育休取得でした!
業務もちょっと落ち着いてきた様子だったので、すかさず、「ぜひインタビューさせて!」と声を掛けたところ心よく快諾してくれました。
男性、管理職、さらには「1年間」と比較的長期間な育休取得…色々なお話が聞けましたので、ぜひ最後まで読んでいってください。
――本日はよろしくお願いします!まずは育休を取得した背景から教えてください。
はい、よろしくお願いします。
私は約1年ほど育休を取得しました。もともと3月末出産予定だったので、期首が始まる4月1日からお休みしたいと考えていました。が、私が管理の仕事をしている都合、4月は決算があり超繫忙期で…。そんな中、予定が少し早まって3月末の少し前に子供が生まれたこともあり、4月は半分くらい年次有給休暇を消化しながら在宅勤務で引継ぎを行い、引継ぎを終えた4月末からが本格的な育休がスタートしました。
そこから翌年の3月末までなので、結果的に約1年間育休を取得しました。
――1年という期間は奥さんと相談して決めたの?
前提として、子どもの成長をできる限り見ていたい、育児に積極的に関わりたいという気持ちが前々からありました。そのうえで赤裸々な話になってしまうのですが、私自身が新入社員からこれまで、ほぼ大きな休みとることなく働いてきたので、育休を一年間取ることは、人生を見つめ直す機会にもなり、自分にとってプラスになると思いました。
妻は繁忙期より少し前に復帰し仕事に馴れておきたいという希望もあり、妻は9か月で職場復帰、自分が1年間取得して職場復帰と話し合って決まりました。
――ちなみに、上司に相談したタイミングはいつ頃で、反応はどうだった?
「育休とりたいです」と上司に伝えたのは妻が妊娠5ヶ月くらいの時期でした。直接話した方がいいなと思いつつも、ちょうどWebミーティングをしていて、話の流れでその場で1年間取ります!と伝えました。正直、管理職で、しかも1年男性が取得した前例はなかったので、厳しいかな…と思っていましたが、想像以上に歓迎してくれたので嬉しかったです。その後チームメンバーにも伝えました。メンバーは少数精鋭な部署なのもあり、多少不安はありそうでしたが、その後私の代わりとなる、経験メンバーの加入、フローの見直しなど様々な新体制が共有されたのでチームメンバーの安心も伝わりました。これによって、私も安心して育休に入ることができました。
――業務の引継ぎはどうだった?
2~3月は徐々に後任に引継ぐような形で進めつつ、実際は4月がメインでした。先ほども話したように4月が重要な月なのでどうしても外せなく…想定では3月末、生まれたらすぐ位に育休スタートが理想だったので、「産後はすぐに育休に入ると言っていたよね…」と、妻と多少軋轢が生まれた瞬間もあったのですが…理解してくれました。妻にはとても感謝しています。
――本当、出産は予定通りいかないよね…出産は立ち会えたの?
はい、立ち会いが出来ました。もう、涙涙でしたね。実は予定日前に破水してしまい、タクシーで病院に向かったあと、一度私は帰されたんですよね。「え?帰っていいんですか?」と思いながらも自宅に戻り、その時になぜか思い立って雨の中カレーを食べに一人で出かけたことをしっかり覚えています(笑)。夕方、病院に戻るとそのまま泊まり込みで立ち会いとなり、ようやく我が子に会えた時は、これまでにないくらい泣いてしまいましたね。
――感動伝わるよ!初めてだらけだったと思うけど、新生児との生活はどうだった?
正直、最初は「父親になった」という実感がなかったです。でも、3時間おきにミルクをあげ、妻と夜起きている時間を交代制にして対応するにつれて、徐々に実感がわいてきました。我が家の育児はシフト制で、自分が午前中子どもと過ごし、午後は自由時間、夜はお風呂に入れたり、寝かしつけしたり、一緒に過ごしたり等、お互いにフリーの時間を確保するような仕組みを作ってうまくやっていました。
――シフト制、いいね!育児でこれ便利だった!みたいなアイテムはあった?
ひとつ革命が起きたことがあって、それはベビーベッドをレンタルしたことです。一ヶ月半くらいまでは床に寝かせる形だったので、踏みつけちゃったらどうしよう、とか気を付けないといけないし、おむつ替えの時はいちいちしゃがまないといけなかったので大変だったんですが、導入してみたらすごく便利でした。購入しなくてよかったなと思うのは湯温計でした。
――参考にします!結果的にNさんにとって1年間の育休取得どうだった?
取得して良かったです。子供の成長が見られたことが何よりも1年間取得した恩恵です。寝返りして、ずり這いして、はいはいして、つかまり立ちして、人間ってこういう風に育つんだなって…知ることが出来ました。
――大変だったことはどんなこと?
ちょっとした卵アレルギーがあったり、皮膚が弱くて、通院したりしたことがありました。妻が色々調べてくれたこともあり、乗り切れました。妻との関係性も多少ピリッとした空気が流れることはありましたが、基本的には良好にうまくやれていました。
――ちなみにどんなピリッとがあったか、聞いてもいい?(笑)
そうですねえ(笑)。
家事分担は名目上半々に分けてはいるのですが、私に至らないところがあって…。特に育児などにあたって決めたことはきちんとこなしているつもりだったのですが、妻から「こういうことをしたら良いんじゃない?」等の提案が弱い!と言われました。
――分かるよ!奥さんの気持ち! (笑)。却下を恐れずどんどん提案してください。少し大きくなってからの育児はどうですか?
大変です。(笑)特に仕事復帰直前の2週間が大変でした。妻はすでに復職していたし、さらに子供の行動範囲は広がり、運動量もふえている時期でした。子供はよく歩くようになっていて、しかも外にいきたい意思も強くなっていたので、雨が続いたりすると大変でした。動画を見せると落ち着くので、見せることも多々ありました。お出掛け時は公園、スーパー、プレイパークなど色々な施設を活用していました。平日は私が連れて行きますが、休日は家族で出かけたりします。
――奥さんの復職をサポートしながら、色々試行錯誤で試せているのは、ステキです!職場復帰してからはどんな感じ?
妻の仕事がほぼフルリモートなのもあり、正直、家事育児の負担が妻に寄ってしまっている現状です。できる限り、家の中以外のことはできるように、私は毎日の朝の保育園への見送りと週2日は在宅勤務をしてお迎えをしています。
――在宅を活用して、お迎えできるの便利だよね!お子さんは保育園に通い始めて変化などあった?
保育園は楽しそうですね。保育参観で初めて他の子と自分の子供の姿を見る機会があり、他の子と比べて、自分の子供は随分と元気で探検家なことがわかりました。それまでは自分の子供しか知らなかったのでそんなもんだと思っていたんですが、かなり動き回るし元気いっぱいでした。私も妻もあまりそういうタイプではないので、意外でした。
――ファンギルドでは昨年2月からフレックス制を導入しました。働き方の仕組みとしてはどうですか?
フレックスタイム制もですし、「特別コアタイム」にも恩恵を受けています。通常コアタイムは11:00-17:00なのですが、この「特別コアタイム」を申請すると11:00-16:00に短縮できます。自分は元々貯金型の働き方にも慣れていたので、在宅勤務中は17時頃に退勤してお迎えし、寝かしつけをして、その分出社時に少し長めに働いて埋め合わせできるような仕組みは助かります。仕事の持ち帰りはほとんどないですが、出社しているときは残業を少ししています。在宅勤務でお迎えに行った際は、21時頃に再び業務に戻ることも、たまにあります。
――他にもあったら良いなと思う制度はある?
いまとても働きやすいと思っているので…特段思いつかないですが…。育児・介護を理由に月単位で週休3日が選べる会社があると聞いたことがあるので、それはちょっと良いなと思います。
――なるほど!週休3日、参考にさせてもらうね。働きやすいと思ってもらえていてよかった。それでは最後に、育休取得を検討している方へアドバイスをお願いします。
育休は積極的に取得をしていった方がいいと思います。仕事のことはどうにかなるし、どうにかしないといけないものだと思います。責任感の強い方ほど業務の不安はあると思いますが、自分の人生をしっかり考える機会になると思います。ファンギルドは理解があって雰囲気もポジティブなので取りやすい雰囲気はあると思いますし、今度は自分がそういう雰囲気をつくっていきたいですね。
Nさん、ありがとうございました!子供と過ごす時間を楽しみながらも、ご夫婦それぞれの価値観を大事にしながら、しっかりと奥さんと子育ての相談をしあっているところがとても印象的でした。
ファンギルドは誰でも安心して働きやすい環境づくりを目指しています!
ファンギルドでは通常のコアタイムでは対応しきれない「育児」や「介護」などの事情がある従業員を対象に特別コアタイムを設定しています。実際に育児と両立しながら就業する従業員一人ひとりの状況をヒアリングし、他の従業員との公平性や同じ時間で働く大切さも鑑みた上で設計をしました。実際に特別コアタイムの利用を申請している従業員は10名(女性7名男性3名)でそれぞれ事情は違いますが、家庭と仕事の両立に役立っていると意見がありました。
これからも子育てする従業員だけではなく、働くメンバーが困っているときに一緒に乗り越えていけるような、ポジティブ雰囲気や環境を醸成していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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