ARABIA バックスタンプから探る歴史
フィンランドと言えば、ARABIAが有名ですが、小さなセカンドハンドショップでも、必ずと言っていいほど、ヴィンテージに属すると言っていいような品が売られています。それだけ、昔から普段の生活に取り入れられ、普及しているということだと思います。
日本で高く売り買いされているような超人気シリーズや希少なシリーズを見つけるのは簡単ではないですが、シリーズを問わなければ状態が良いものは割とすぐに見つかります。
写真は私がこちらに来て初めて買ったアラビアのコーヒーカップセットの一客。
シリーズ名のMahonkiは英語だとマホガニー、木材の一種です。
ARABIAの製品は古いものだとバックスタンプがないものも多いのですが、ラッキーなことに、私が購入したセットには、たまたまバックスタンプが刻印されたものが数客混じっていました。そして刻印から調べたところ、おそらく、1964年―1971年製造で、さらに、海外への輸出用に製造されていたらしいことが分かりました。
※ARABIAの刻印にご興味のある方は、こちらの方の記事がわかりやすいです。
http://everchoice.info/arabia-backstamp/
思い出せば、フィンランドに来て間もなく、土地勘がない頃にかろうじて見つけた楽しみが、セカンドハンドショップをのぞいてみることでした。
そして見つけたMahonki。艶やかな飴色に惹かれて買ったものの、誰かしら北欧デザイン好きな方にあげようかと思いつつ1年寝かせていました。
が、この春、何だかウチで使う気になり、
今では美味しいコーヒーを飲みたい時や、ゲストが来た時に使っています。
私の人生より若干長い年数を経たカップ、これからも大事に使い続けていきます。