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好きな仕事=「うつ・過労死をしない」という危険な考え

周囲にはたまたな経営者や役員、フリーランスで働く方が多い環境に居させて頂いていますが、多くのこれらの方と接する中で「働き方に対する考え方」が重要であることを再認識させられます。

その中で経営者は好きな仕事であれば、人は働き続けることができるという「錯覚」をしている方が多くいるなと感じます。

これは「自分ができるから他の人もできる」という考え方であり、最も危険な考え方だと思うのですが、意外と大手企業を含めてこの考えの経営者は多いです。

思ってはいても「人に言ってはいけない」この発言をプレッシャーに感じる人もいる。

私が現場から携わってきた「葬儀業界」は特にこの傾向が強いのかもしれませんが、他業界でも同じ考えの人は多いかもしれません。

私は葬儀業界にとってより良いサービスを展開したいと考え、行動や提案をしておりますが「経営者・従業員の働き方についての考え」の提案を行っており、近年は特にその重要性を感じています。

好きな仕事であれば働き続けることができるという「錯覚」

好きな仕事であれば「働き続けることができる」と考える経営者も未だ多く、いずれこの考えや発言が足を引っ張らないか心配する人も周囲にはいます。

好きな仕事であればあるほど「のめり込んでしまい」あれもこれもと「考え」や「行動」が出ます。

この行為自体は全く否定される良いことであると思うのですが、見境なく働き続けてしまうため、やはり休息をすることが重要になります。

そこに経営者や役員が、

  • 好きな仕事であれば働き続けることができる

  • 好きな仕事であればうつ・過労死はしない

このような考え方を発信する経営者は意外と多い。

これらの言葉をよく考えずに発信する人も多いが、人は「考えたことしか言葉に出ない」

よって、その人の本来の考え方である。

これらの考えは危険でしかなく、これからの管理職は従業員の働き方についてコントロールをすることが求められていると私は考えています。

従業員は一方業務的に不可能なことを「無理やり実行させる」もしくは「強制的に休ませる」こともストレスになります。

ただ働け、休めだけでもいかなくなったのが、今の働き方です。

特に葬儀業界のようなサービス業は特に気をつけなければならないと実際に経験して感じました。

その理由は「ご遺族・故人に尽くす仕事」だからです。

人が亡くなっている現状に対して、24時間365日向き合う仕事だからこそ、休むことができない人が多く、ご遺族にどうしても接しなければならない場合であっても、会社から残業禁止の指示が出る場合もあります。

葬儀業界はここ10数年で若い方が増え、中には新卒で葬儀業界に就職する人もいます。

それだけ葬儀社が「世間から選ばれる仕事になったことは純粋に嬉しい」

一方、しっかりとした会社運営が求められており、今後もっと働き方の改革が必要になります。

顧客だけではなく、従業員満足も高めていかなければ組織の明日はありません。

葬儀業界も色々な会社の考え・社風がある

葬儀社・葬儀業界という形で一括りにされることも多い業界ですが、ほかサービス業同様に「運営」「企業体質」「土地風土」など、全く同じ考えの葬儀社はまずありません。

  • 働き方改革を進め、昔の葬儀業界ように勤務時間が長く残業が多かったのを抑制し、給与は従来の葬儀業界平均より出せないが、早く帰宅ができるようにした組織

  • 分業を行い「葬儀の施行のみ」や「アフターフォロー」「葬儀打ち合わせのみに特化をした働き方

  • 24時間365日休みも常に変更となり、勤務時間はとにかく長いが、その分インセンティブや残業代を多く従業員に与える葬儀社

多くのスタンスの葬儀社の葬儀社がありますが、どの葬儀社であれば「自身の考え方と合う」のかをよく考える必要があります。

大手だからということが理由で就職先を決めることは、葬儀業界でもそれ以外の業界でも危険であり、せっかくご縁があった会社なのであれば、良い経験として頂きたいと私は願います。

働き方・仕組みは急速に変化をするもの

数年前まで「存在すらしてなかったもの・事」が仕事になるという現象が起こる世の中となり、現在進行形で変化が進んでいます。

もちろん働き方も「転職をすることが比較的当たり前」の世の中となり、独立をする人も近年増えている印象です。

特に経営者は自身の組織をどれだけ魅力的に発信できるのかが、以前より重要になっており、大手企業だからといって求人が集まるわけでもなくなっています。

経営者や役員は自身の企業をどれだけ魅力的に発信できるのかが重要になり、お金だけではないやりがい、考え方、仕組みを構築する必要があります。

周囲に「好きな仕事であれば過労死はしない」「好きな仕事であればやり続けられる」と述べる経営者や管理職の方がいる場合、その人は注意が必要だと私は思っています。

好きな仕事だからこそ「仕組みづくり」が大事であり、精神論だけではいけないと私は思います。

こちらは主に寺院、介護施設、行政への寄付等、またコミュニティ運営費として活用させて頂きます😌