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【やってみてわかった】 なかなか書けない「エンディングノート」について

近年、書店では多くの「エンディングノート」を見ることが多くなりました。

一昔前までは、人の死に関する連想ができるものは避けられる傾向がありました。

しかし、現在は
「価値観・死生観の変化」
「子どもに負担を掛けたくない」という「親心」もあり、もしもを考え事前に何か終活について取り組んでおこうと考える人が増えております。

そこで、遺言ではないが「自分の意志」を書き残せる「エンディングノート」が注目をされるようになりました。

しかし、このエンディングノート、実際に書いてみたことがある人ならわかるのですが、「なかなか書けません」

エンディングノートは「なぜ書けない」のでしょうか?

私も実際に書いてみようと思いましたが、なかなかペンが進みませんでした。

そもそも「エンディングノート」とは?

エンディングノートとは簡単に言ってしまうと「自分の意思を残しておくためのメモ」です。

その対象者の現状を記し、
葬儀の内容、誰に声を掛けてほしいのか、
法事、お墓などの葬儀後の供養、
預金・不動産などの資産について、
一般的にはどのように「自身の死後」を対応してほしいのか、
などを記しておくものと言われております。

エンディングノートは「遺言ではない」ため、法的な拘束力はないと言われており、意思は残せますが、残された遺族が本当にその通りに行う保証がありません。

家族の状況などを考え、残される遺族に伝える手段として、エンディングノートで大丈夫なのか、公正証書として法的効果がある遺言が必要なのかは考えるべき課題です。

エンディングノートを書くことのメリット

エンディングノートを書くことの最大のメリットは「自分自身の考えを整理できること」です。

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なかなか頭の中だけでは、自分の意思を伝えることは「歳を重ねるごとに困難」になっていくため、整理する作業が必要になります。

しかし、文章などで明確に残していると、本人や周囲の人もその人がどのようにしたいのかの意思を知ることができます。

また、
自身の葬儀についての考え、
お仏壇やお墓などの供養について、
不動産、財産などの資産についても、
どのような現状があり、どのようにしてほしいのか、を記すことができます。

私が実際に担当させて頂いたご遺族様でも、「生前に故人が意思を記してくれたので助かった」と語る方もいらっしゃいました。

人は自分で考えるより、「示されたことをするほうが簡単に行動できます」

エンディングノートはこのような場合、有効です。

エンディングノートに完成はない

なぜ、エンディングノートがなかなか書けないのかと言いますと、書こうとする人は、エンディングノートの「完成」を目指そうとしてしまう傾向があると言われます。

エンディングノートを最初のページから書き込もうとすると、必ずまだ考えがまとまっていない項目に当たり、そこから先を記入することを辞めてしまう方が多いです。

そもそも経年で「考え方」や「家族の状況」が変わってしまうため、都度書き直すものが「エンディングノート」なのですが、完成を目指そうとしてしまい、途中で書くことを辞めてしまう人が多いです。

私はエンディングノートの説明をするときには「完成を目指さないでください」と必ずお伝えをするようにしています。

私も実際に書いてみて気が付きましたが、完成を目指すのではなく「書けるところから書く」ことがエンディングノートを記入するコツです😌

こちらは主に寺院、介護施設、行政への寄付等、またコミュニティ運営費として活用させて頂きます😌