見出し画像

これからの時代重要になる私の仕事 「宗教者手配代行」

私の仕事の一つが「宗教者様の手配代行」を行うことです。

全国より一般の方だけではなく「葬儀社様」や「霊園事業者様」から、宗教者手配代行を頂くことも多くあります。

宗教者の手配代行は、約10年以上前にはほとんど馴染みがなかったサービスであり、現在でも寺院との繋がりが深い「地方ではあまり浸透をしておりません」

実際に宗教者手配をご依頼される方が多いのは、人口が多くインターネットを活用される方が多い「関東地方」「関西地方」などの大都市圏です。

これらの地域は、地方から移住されてきた方が多いことも、ご依頼をされることが多い理由です。

一般の方は「お寺離れをしていない」

近年「お寺離れ」という言葉を聞くようになりましたが、私にはお寺離れをしている印象はあまりありません。

当社では毎日のように、

「通夜葬儀の宗教者様の手配」
「法事の手配」
仏壇やお墓の「開眼供養や閉眼供養」
事故物件などの「お部屋・不動産の供養」などのご依頼や問い合わせがあります。

また当社は「葬儀社様」や「霊園事業者様」からの手配も行っており、これらも含め、毎日多くの寺院様が必要であることを常に感じています。

今までも葬儀担当者として現場に立ち、多くの葬儀社に勤務をしてまいりましたが、「これだけ毎日宗教者の方の手配を検討されている方」が世の中にいることを、この事業を行ってから私は初めて知りました。

この現状を知っているため、お寺離れが起こっているとは思えないのです。

人として疎遠になれば、「誰でも離れていく」

お寺離れが行われているイメージは、当社への毎日寺院様の手配を行っている現状を見ると、全くありません。

しかしご家族に事情を伺うと色々なご意見があり、宗教者手配を希望する理由が様々です。

①元々お付き合いのあった寺院が遠過ぎて疎遠になった。
②ほとんど会ったことがない寺院に頼むより、誰かが代行で手配をしてくれた方が有り難い
→当社からお付き合いのある菩提寺様への確認を促しますが、それでも代行手配をお願いしたいとの希望があります。
③御礼(お布施)が高すぎる
④宗教者の方の態度に不満がある
⑤寺院の価値観を押し付けられたり、檀家なのでお布施が必要と言われてしまった。

今の世の中は「コミュニケーション不足」であると僕は思います。

電話、メール、更にLINEなどのSNSが普及し、便利にはなっているはずなのに、昔より圧倒的に「コミュニケーション不足」です。
今の時代、都会の集合住宅では、近隣にどんな人が住んでいるかもわからない時代です。

画像2

宗教者に限らずどのような状況でも、普段やり取りがない人とは、たとえ家族や親戚といっても「疎遠になります」

これは「宗教者の方も同じことが言える」と思っています。

家族(檀家)とコミュニケーションを取り続けない限り、親の世代までは交流が残っていても次の息子世代とは連絡がないため、その時点で付き合いが終わってしまいます。

宗教者の方は一般の方に対し「定期的にコミュニケーション」を行う方法を常に考え続けなければならないと感じます。

昔は全く必要がなかったことですが、葬儀や法事の際、「頼られる存在」として、宗教者と言えども家族の方に「アピール」する必要が今の時代あります。

宗教者であっても、自身の「活動発信」は大事

画像1

宗教者の方は「自身を発信することが苦手な方が多い印象」があります。

昔は檀家さんの家を周り、コミュニケーションを取り、万が一の通夜葬儀の対応を行い、頼れる存在であることをアピールが出来ました。

今もこれは変わらないと思っています。

しかし、田舎から都会へ進出する次世代が増え、仕事に忙しい方が増えました。

宗教者の方が、「今までの定期的にコミュニケーションを取る方法だけ」では、家族と接点が持てなくなりました。

だからこそ、宗教者の中には新しい取り組みとして、ウェブなどで自身の活動を積極的に発信し「ブランディング」を高める宗教者の方もいらっしゃる時代になりました。

自分の存在をアピールすることは、どの業界でも必要です。

特に「人に仕事が付く」「宗教者」は存在を発信しなければならないと感じています。

宗教者手配代行は「現代」と合っている

宗教者手配代行の会社が必要になったのは「家族が宗教者と接点が少なくなってしまったから」です。

そしてその現状を補うかのように、インターネットの普及により、簡単に宗教者が手配できる時代になりました。

私は元々思うことがあり「宗教者手配代行」に「抵抗があった一人」でしたが、この業界の現状を知り「この宗教者手配代行の仕事は必要である」と感じています。

理由として、宗教者の方との接点を求める人は一定数いるが、「どこの宗教者にお願いをすればよいかわからない」ので代わりに紹介して欲しいという家族の考えがあります。

そして、御礼の金額が「予めわかっている方がよい」と仰る方も多いです。

御礼(お布施)はお気持ちなので、金額設定は本来はないことは私も理解しているのですが、御礼を準備するご家族にとっては、頼む前から知っておきたい情報です。

また、良心的で話をしやすく、制約がない宗教者の方を求めています。

ご家族の考えに合わせて、私達葬儀業界、宗教者の方の考えも変化をし続けなければならないと感じています。


こちらは主に寺院、介護施設、行政への寄付等、またコミュニティ運営費として活用させて頂きます😌