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絵を奏でる、画で語る。

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人類が絵を描くようになってから約2万年、絵画美術の手法や技術はさまざまな進化と洗練を遂げ、数多の画家たちが多様にして無限のテーマやモチーフを素地の上に閉じ込めてきた。 時は流れて…
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2024年4月の記事一覧

漫画家と絵本を作る その①

例によってものすごく久しぶりの更新です。

今回は、漫画家が描いた絵本を例に取りつつ、漫画と絵本の表現方法の違いについて考えていきたいと思います。

絵本と漫画、両方絵と言葉で構成されているという意味では、表現方法としては近しい存在だと言っても良いと思います。でも、決定的に違うところがあります。なんだと思いますか?

それは、絵本は見開きをめくることで進行するのに対して、漫画はコマを連ねることで進

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「絵を描きたい」ってなんだ?

「絵を描きたい」ってなんだ?

先日は創作意欲を維持するための環境(主に時間)についての話を書きましたが、今回はもう少し解像度を上げて、自分にとっての創作意欲とは、そもそも絵を描きたいという欲求は何なのか?について分解してみたいと思います。

これって創作をする人にはあまりにも当たり前で初歩すぎる話だからなのか、却ってクリエイター同士で話したり見解を読んだりする機会が無いなぁと思っているのですが、あえてググったりせずにそういった

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【ドット絵】「痛み」の伝わる後ろ回し蹴りを作ってみる

【ドット絵】「痛み」の伝わる後ろ回し蹴りを作ってみる

以前の記事で、後ろ回し蹴りを作ってみたのですが、覚えておられますでしょうか。

以前の記事では、敢えて薄い色味でドット絵を作成してみましたが、この薄さのままだと「後ろ回し蹴り」の重さや痛みが伝わりづらいように思います。
今回の記事では、もっと描き込みを増やして質量が感じられるようにし、「痛み」の伝わる後ろ回し蹴りになるようにブラッシュアップしてみたいと思います。

質量を感じるドット絵にするために

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