見出し画像

Vket5周年の「これまで」とVketRealにたどり着いた「これから」について語る

皆さんこんにちは! HIKKYのシャチョーふなこしです。いつもVket(バーチャルマーケット)を楽しんでくれて本当にありがとうございます!おかげ様でVketはなんと5周年を迎えられました!今日はお礼とともに創業からザックリ最近に至るまで、そして直近1年間の振り返りからの「これから少し先の未来」について知ってもらえたらと思ってnoteを書いてみました!読んでもらえるとうれしいです!

5周年ロゴお気に入りです

Vketで繋がって大きくなる価値

まずVketっていったいどんな存在?あまり深くは知らない人にも理解してもらえるように分解して説明したいと思います。よくメディア取材で「VRというまだ開拓期のジャンルに全振りしながらどうして好調に経営できるの?」と聞かれますが、それは「Vketのもつ価値」を社会に認めてもらえたからなのです。その価値をつくった大事な考え方というのは…

  • Vketは創作の「きっかけ」をあらゆる手段で生み出す

  • クリエイターさんは個性豊かな創作物を通して人の感情を刺激する

  • 来場者さんは作品や楽しかった思い出をSNSで発信して全世界に広げる

  • 企業はプロモーションや新規事業の場として活用し社会へ実装する

  • コミュニティは独自の活動や探求からまったく新しい可能性を作る

  • Vketは皆で生み出したものを繋げてより良くなるよう未来に繋げていく

創業から5年、上に書いたことを信じて実直につづけてきました。HIKKYの最初の頃って夢ばかり大きいけど自分たちだけでやれることは少なくてスタッフもほとんどがフリーランスや副業で手伝ってくれていました。上手くいかずに何度もくじけそうになることもありましたねぇ…。それでもクリエイターさん、来場者さん、企業さん、コミュニティの皆さん、スタッフなど関わってくれた皆さんが一緒にチャレンジや協力をしてくれたので、それが心強いはげみになっていました。

Vket2の思い出

そうしてみんなから預かった個の力を丁寧に少しずつつなげていくにつれて、徐々にニュースになったり注目される事例が増えてきて仕事にも恵まれるようになり、今のような良い循環が育まれていきました。バーチャルの文化やクリエイティブは必ず社会に改革を起こしうると信じてはいましたが、こうした皆さんとの歴史があったのであきらめず成長していくことができたんですね。なので あらためまして、皆さんありがとう!


この一年の出来事と「リアルへの挑戦」

Vketは「バーチャル空間を豊かにしたい」という思想から生まれています(詳しくは発起人記事にて)。HIKKYはその様々な可能性を紡いで最適化や最大化をしていく存在であり、この一年も同様の活動をしてきましたが夢を実現するにはまだまだ新たなチャレンジをしていくことが必要だと考えていました。そして近年、世間は激しく変化しています。特にテクノロジーではAIやデバイスなど目覚ましい進化がありましたが、僕らもまったく新しいことに挑戦することとなりました。それは夏と冬のVketと同時開催した
「Vket Real」でした!

左リアルと右バーチャルがその境界線を突き破りそうな勢いのポスター

リアルイベントを実施することになった発端は2022年11月にVketの新展開としてリアルへの進出などをテーマにした記者発表でした。

この発表では、アバターによって肉体から解放されることで凄いパフォーマンスを発揮する人たちがいることと、バーチャル空間にあるもうひとつの世界を自ら発展させていくクリエイティブな人たちに触れました。Vketはその素晴らしさに焦点を当て「VRに来て是非ふれてほしい」とアプローチしていくと、予想よりも早く一般社会にも届くようになっていきました。しかし、それ以上を超えられない「壁」も見えてきました。デバイスは年々進化しているもののHMDは一般の人にはいまだに違和感があり、なにより取り扱いの難しさによって大半の人を遠ざけていた。

Vket2023SummerとVketReal inアキバ

さわやかSummerのキービジュアル
Real第1回目の記念すべき会場

しかし「デバイスの進化や市場の成長を待つしかないね」とつぶやいて大人しく待っていれないのがVR法人HIKKYでした。あらゆる手を尽くして「アバター姿のままで現実に飛び出していける装置を開発しよう」という計画を練っていきました。装置が完成さえすればVR側の人はさらに可能性を広げられるし、現実の人は難しいハードウェアを着けずにアバターの彼らと交流できる…これだけでも絶対たのしい!
ただ言うは易く行うは難しく…そんなかんたんにはいきません。クリエイターさんたちに協力をお願いして何とかVketRealアトラクションが完成!秋葉原のど真ん中にそびえたつ大型ビルの「ベルサール秋葉原」をステージとして実施することとなりました。

Vket2023のテーマはConnect

キービジュの夏と冬でコネクトするのエモ泣きした

バーチャルからリアルをも繋げていくというものだったのでReal展開ともぴったりとはまりました。例えばAvatarMeetsというRealのアトラクションでは、現実側の人は秋葉原の現地会場に来てVketアトラクションの前に立つだけでアバターのみんなとコミュニケーションを取ったり遊ぶことが可能で、さらに自らを自動にアバター化できるようにもしました。VR側の人はアバター姿のままで会場の人と対話したりゲームをやって触れ合えました。

アバターミーツ子供や外国人の方からも大人気だった

VketとVketRealに触れてもらえた人たちからは現地に行った気になれた…会場内だけリアルとの境界線が溶けてVR空間のようだったという声を現地、VRC内Vket会場、SNSなどでたくさんもらう事ができました。
他にもVketと”同じ方式”で行うことを大事にしました、クリエイターさんはもちろん企業やコミュニティに秋ハブやエンタスにビックカメラなどにコンテンツによる集客施策を取るなどして皆さんと一体となって新しいことに挑戦していけるよう心掛けました。

秋HUBコラボ脅威の売上を達成

Vket2023WinterとVketReal inシブハラ

まだ閉会してから日も浅い今年最後のVketとVketRealでしたが、つい先日VketReal公式から開催後のレポートが発表しました!※Vketの方はもうちょい時間かかりますw

最初は多くの人に「なぜ秋葉原ではなく渋谷原宿なのか?」と言われました。それもそうです、VRで活動する人たちの多くは明らかにアキバの方が慣れ親しんだ街だからです。社内からも失敗するのでは…という声まで上がりました。しかしこの決断は予算やビジネス上の都合でもなく、VketやHIKKYの元々の目標であり、VketRealにおいては「アバター姿のままで現実に飛び出していけること」を目指す以上、何処にでも出かけられなくてはいけない…そう考えて、シチュエーションを変えてでもイベントが成立するようチャレンジするべきだと掲げて実行することになりました。

募集された400名以上ほぼ全員が載ったキービジュアル
109前の新型アバターミーツ!原宿から舟越がアバターになって遊んだ!
僕を見てかわいいって言ってくれたので普通にうれしかったやつ
アバターのまま街を歩き回れるVketWalkマーク1も大人気だった!

結果的には5万人もの来場者さんに恵まれました。いわばホームである秋葉原では初回で4万とリアルイベントとしては大変な人数のご参加となりましたが、シブハラにおいては当初2-3万も来てくれたら成功だと考えていたため本当に驚いています。またVketRealシブハラの特徴として、秋葉原ではVRのファンの方々以外では一般のお子さん連れのご家族や観光客の方々にお年寄りなど沢山ご来場いただきましたが、シブハラにおいてはアキバと同様の客層以外にもカップルや学生のような人たちが目立ちました。

パラリアルXmasツリーはカップルや子供に大人気でした
海外から赤ちゃんも連れて

確かに企画ではアバターのみんなが現実に来て一般の人たちとシームレスにコミュニケーションするよう仕掛けてきましたが、ここまで上手くまとまったのはバーチャル、リアル両方の関連する全ての皆さんが盛り上げてくれたお陰だと思っています。

他にも遠方から来てくださった方が沢山いたこと、今回からの取り組みであるVketReal旅行プランをご利用いただいた方、大規模オフ会へ500名以上が参加してくださったこと、本来は夜からオープンだったHUBの2店舗が昼からオープンしくれて夜までずっとVketRealの紙袋やネコミミなどをつけた人たちで満席だったとのことで、上げたらキリがありません。

ここ数年はコロナ禍そしてメタバースブームの後押しでVR業界全体やVketへの注目をいただいていたことも事実ありましたし、コロナが明けて元々現実側にいた人たちは元の世界に戻っていったこともあると思います。しかし、それでも皆さんとともに行ってきた挑戦や熱狂が、ついにはリアルへの進出も可能にしてしまったのも事実です。この流れを途切れさせず今後も広げていくことで、ブームなど関係なく、僕たちのそれぞれ思い描く複数の現実のある社会を、これからも共に目指せたらうれしく思います。

そしてVket2023Winterも凄かった!来年の報告になるらしいので楽しみにしてて欲しいのですが、これまでに無い成果や新しいジャンルとも呼べるクリエイティブが沢山生まれているとのことで、Vketはここからまだ進化しちゃうぜって思いましたね!

来年の挑戦!

VR側の施策ではVRChatの Creator Economy を活用した施策をチャレンジしたいと思っています。VRC社もプラットフォームの運営をかなり頑張ってくれてると思うので、最初期からVRC公式パートナーであるHIKKYとしては彼らの応援にもなると思っており企画を練っています。VketのWebサービスとの連携や企業との取り組みも今までにないことをやりたいなぁ…あとねVketRealの方もリクエスト多かったので遠くまで行っちゃうかもだぜ?…これまた時期が来たら発表しますね、どうぞお楽しみに!

ちょっとまじめな話

イベントが大きくなり関係する人が増えることで、僕たちのアクションによる業界や社会への影響に良し悪しを生じさせることもあるのだと意識させられることが増えてきました。5年前では考えつきませんでしたが、サービスや会社としてのありかたや発信の仕方にマネジメントの大事さをあらためて学んだ1年でした。来年からは個人と会社の発言の区分けを行うことや誤解や思い違いの発生を防ぐような配慮を、会社としての方針をしっかり定めてた上で、今まで以上に向かい合うべきだと考えました。
もうひとつ、Vketの一般出展に関して1つ課題を感じてる部分があります。というのはVketはクリエイターさんのアート表現やクリエイティブな工夫を尊重するために様々な議論や取り組みを普段から行っています。これからも「クリエイティブ表現の自由と、参加者が安心して使ってもらえる」を両立しつつ、メタバース上での表現に関するカンファレンスを第三者も加える形で行いたいと思っています。様々な意見を聞いて議論をして社会的な課題にも向かい合うことで少しでも業界発展に貢献していきたいです。具体的な開催内容などは公式より発表しますね。
Vketはクリエイターさんたちと共に成長したイベントですし彼らの自己表現の場所です。5年の積み上げと皆さんのチカラもあって様々な価値向上があり社会からの注目も集まりやすくなりました。今からでもこうした取り組みを行っていくことで、人任せではない最適な環境作りを行っていきたいと考えた次第です。創作に関することではあるものの少し尻込みしてしまうようなテーマですが、是非皆さんの意見やお力をお貸しください。

最後に

最後に、僕個人のメッセージを書きます!
マンガやゲームが大好きで憧れていずれプロになり壮大な物語を創ると20代半ばまでもがいていました。しかし自分では夢をカタチには出来ませんでした。しかし今では魔法のように作品や世界をなんでも創り出してしまうすごい仲間と出会えました!スタッフはもちろん会社の枠組みなんて飛び超えながら共にVketを通して成長してこれた皆さんのことも(勝手に)仲間だと思っています!
来年はバーチャルの壁すらも超えていきましょう!もっともっと楽しいことを企画して創りましょう!その時に少しの勇気やちょっとしたお金が必要になるかもしれませんがそこは任せてください。僕に唯一ある能力「マンガのような夢見がちな物語でも事業・経済として成立させる力(Vketで証明済み)」をフルに使ってみんなの役に立ってみせます!これからも共にがんばる友達でいさせてください!

長くなりましたが、ぜんぶ読んでくれてありがとう!
来年もみんなと一緒にチャレンジして未来の可能性を味わいたい!それでは、どうぞ良いお年をーーーーーーー!!!!!!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?