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大手出版社からエッセイ執筆を依頼されたのに、断った過去にバカバカバカ!…でサイヤ人

#創作大賞2024 #エッセイ部門

わたくしもこの業界長いので、何度か書籍の執筆依頼はあります。
まぁ、全国誌で記名原稿を書いていれば、やはりお声がけがあるわけッス。

ほんで、そのすべてを断ってた。

半分は小さいなビジネス系出版社とか地方の出版社で、半分は誰もが知る大手出版社。

そのひとりは、手がけたエッセイ本がドラマ化されたり……とか、まさに大手の敏腕編集者として業界で有名な人でした(銀座にあるアレ)。

その編集者さんと知り合ったのは書籍企画の持ち込み。
ただし自分ではなく、知人のエッセイ企画でした(他人のプロデュースだとちゃんと仕事するのに、自分のことになるとほんまクズ野郎なんす)。

大手出版社の編集者さんとお話して、はじめに驚いたのは、これ。

打ち合わせにて「では、これ『情熱大陸』の企画と同進行でいこうか」とかフツーに〝大きな〟話していて、なるほど書籍を売るための戦略として、テレビ企画も当たり前なのか、さすが大手だなぁ(と、お茶をすする)。

いやいや、いやーーー、スゴーーーーーー、スゴすぎるだろと内心驚いた。

ええーーーー、テレビ企画持ち込みもコミコミなの? 当たり前なの?
と、たまげたたまげた。お茶ブーーーーだ。

ほんで、のちに自分にも〝エッセイ本〟の話がきたわけッス。

当時は、書籍の執筆依頼となると編集者さんによる〝接待〟が業界では当たり前だったらしく。

昔、ぴあ関西版編集長が日々付き合いのあるライターさんに、同誌連載記事をまとめた書籍を出すときでさえ「いつお話するか悩んで、提案するのに何週間もかかった」と語っていて。

毎月、仕事で会っているような〝濃い〟付き合いの相手でも、なかなか〝書籍化〟のことは告げにくいらしい。

というわけか〝接待〟の場にてお願いすることがよくあった。

案の定、わたくしの場合も、洋風高級寿司屋で、ひとり3万円コースくらいのヤツ。お高めワインを横綱みたいに飲んでたら、エッセイ本を書かないかとお話された。

即、断った。

いま思えば、バカバカバカーーーーーーー!

当時はクリエイターとして、シャキシャキに尖っていたので(若かったしなぁ)。

「自分の体験や思ったことを書くエッセイではなく、自分の〝創ったもの〟で、物語や企画で勝負したい」と。

まだまだ脚本家になれると思っていたし、絵本作家も目指していた(まぁ、いまもあんま変わらないんだけど)。

だから、自分自身を〝商品〟にするまえに、やることがある。

自分が書いた脚本で当てたい! キャラクターデザインで当てたい!
ガチガチだった。

だって、自分のことを書くなど、なにが面白いのだ?
オレが創ったモノのほうがはるかに面白い!

さらに、エッセイ本はそんなに売れるもんではないので、
当時のギャラ = 雑誌の連載ページのほうが楽して稼げたのもある。
尖ったまま、断ってしまった。

その後、その編集者さんと出逢うキッカケになった〝持ち込み企画〟の編集協力からも撤退し、著者からはギャラ支払い拒否で、想定収益の数十万円も人脈もすべてパァ〜。

わたくし、過去だいたいトータル250万円は未払いのままですわ(苦)。

ホント、アホアホアホーーーーーーー!
いますぐにバスに乗って、過去に戻りたい。

怒り野村萬斎。
なんで、あのとき断ったの?
思い出すだけで、髪の毛がサイヤ人状態。

たぶん光ってる。
ムオンムオンというあの音鳴っている。

だってさぁ、あんな一流敏腕編集者さんと仕事するなんて、もう一生涯ないわけ。

書き手は、優秀な編集者さんと出会って、はじめて次のステージにいけるとさんざん新人やらセミナーで語っているのに……。

しかもだ!

その後、自分の〝創ったもの〟があるかといえば、ほとんどない。

なんか定番の路上でギター弾いている「いつか俺はビッグになる」とかいっているうちに、いつ死んでもおかしくない歳になった。

後悔とは「つまり、船に乗らないこと」なんて、大橋巨泉ネタでしめたい。

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また、同じようなことをシナリオ業界でもやらかしていて……こちらにて後述いたしました。
https://note.com/fumizukiroman/n/n103017812bf5

数年でギャラ数千万円を夢見たお話です(泣)。
脚本家志望の方々には要チェックな仕上がりなる予定。

まずは、過去のポカをあらためてnoteで明文化して、黒歴史を供養させてもらいたい。

※先々月か、SNSであげたネタをリライトしました。
※大橋巨泉ネタは、いまあたためている企画のネタフリです。
※画像は、生成AIです。

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