見出し画像

その場限り_2024年5月12日/晴れ

曇っていたちょうどいいから、大きめの公園に行ってぶらり歩いた。
日曜の公園、おおぜいのランニングする人や
犬の散歩人なんかを見ながら歩くのは面白い。
歩いている途中、ふと、頭の上をカラスが横切っていった。
それが、クチバシに、なにか「いいもの」をくわえてたから
「やったね!」と喜んでやっりした。
そのあとは、オナガ鳥の姿をやたらと見た、
と、思ったら、また「いいもの」くわえたカラスがやってきた。
さっきとは別のカラスだったから、いいことあるかなぁと思った。

というのも、ほんとに「ひょんなこと」があったのだ。
今日、公園の奥では陸上競技大会が開かれていた。
部活で陸上選手だったわたしにとっては懐かしいのだけど、
大会のことは知らなかった。
中学生の大会なのかな、ちょうどわたしが選手だった頃だ、
会場の壁のすき間からトラックをのぞいてみる。
スパイクを履く感じ、スタート前のそわそわ、先輩と同級生のこと、
壁の向こうに、あの頃のわたしたちがいた。
こんな体験は、今日、公園に行かなければできなかったわけで。

いいことあるかなと思ったら、ラッキーがやってきた。
だけど、なにも特別なことでなくても、いいかもしれない。
人は、毎日「なにかしら」に出会っている、と考えてみる。
人や、飼い犬や、虫、木、車、空の雲とか、
外に出なくても、動画やらマンガやら、頭の中のつぶやきとかさ、
寝るまでに人は数えきれないものに出会う。
同じように見えても、なにひとつ昨日のままというものはない。
同じ場所で会う人も着ている服がちがうし、じぶんの機嫌もちがう。
というようなことを広げて考えていくと、ほんとうは、
体験するできごとは、どれも「いま」しかできないものなんですよね。
よろこんだり、スネたり、笑ったり、怒ったり、泣いたり、怯えたり、
そういうことの全部が、もしも「その場限りのこと」だと思えたら…。
人生ってやつが、いいものになりませんか。

じつは、公園の帰り道でもラッキーがあったんですよね。
すれ違う人のなかに、赤い花束を持つ年配の男性を見かけた。
誰に渡すのだろうか、笑ってるようだった。
その先で、こんどは小鉢の花を持つ女の人とすれ違ったから、
これまた珍しかったんだ。
いい気分に、いい気分をトッピングしたみたい、
なんだか、花を持つ人はいい人だと思えた。
いい気分だったなぁとふりかえる。というのも「いまだけ」なんだー。

ちょっとぼんやりした話になってしまいましたね。







この記事が参加している募集

今日の振り返り

よんでくださった方、ありがとうございます! スキをくださった方、その勇気に拍手します! できごとがわたしの生活に入ってきてどうなったか、 そういう読みものをつくります! すこしでも「じぶんと同じだな」と 思ってくださる人がいるといいなと思っています。