マガジンのカバー画像

雑記やエッセイ

68
日々暮らしの中で感じたことを書いています。完全に個人的な日記だったりメモだったり。個人の感想に近いです。
運営しているクリエイター

#映画感想

『ボーンズ・アンド・オール』最も気高い究極の愛の話

『ボーンズ・アンド・オール』最も気高い究極の愛の話

観終わって2日以上経っているのに未だにこの2人を思い出す。きっと私が何も手につかなくなっているのは紛れもなくこのせいだ。

観たのは間違いなく“カニバリズム”を題材にしているR18の作品であるのに、ここまで心を動かされるとはどういうわけなのだろう。

「もしかしたら自分だけなのではないか」

思春期の頃は自分自身の気持ちや身体の変化に戸惑い、誰にも相談することなくうまくやり過ごしていた。生まれて初

もっとみる
日々と恋愛映画

日々と恋愛映画

変わる時は一瞬だ。後で振り返ればなかなか大変だったとか長かったとか思うのだろうが、その瞬間に見える景色はあっという間に変わっていく。

新しい場所で働きはじめて10日が経った。
数ヶ月ぐらいが経っているような気分だけれど、間違いなくまだ10日だ。人間の時間の感覚なんて、全く当てにならないものだ。

10月の退職の当日、その日出勤ではなかった人達まで私のために会社に来てくれていた。

ある人からは小

もっとみる
映画「わたしは最悪。」世界で1番最悪なわたしの人生も、全部まるごと引き受ける

映画「わたしは最悪。」世界で1番最悪なわたしの人生も、全部まるごと引き受ける

この映画を観ながら、過去の自分の愚かな経験や行動もパッとしない人生もそんなに全然悪くなかったかもしれない、いいや、悲しくてムカついて後悔し夢でうなされたあのつらい出来事すら、本当はむしろ何ひとつ全部、私は忘れたくないのかもしれない。と思えていた。

自分の不注意で他人を傷つけたことも、欲にまかせてしまった誰にも言えないあの夜も、大人として恥ずかしい失態も、たくさんあったかもしれない。

でも、それ

もっとみる
エヴァと私と、24年

エヴァと私と、24年

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を鑑賞した。20年以上にも及ぶエヴァの物語がようやく終わったのだと胸をなでおろしたような心持ちで映画館を後にした。とは言っても、私は「浅いタイプのエヴァ視聴者」だと自覚している。なので、自分とエヴァの思い出でも書いておこうと思う。

そういえば、あの人もこの映画を観たのだろうか。
きっと観ているだろう。

※この記事にネタバレは一切ない。

初めてエヴァに出会

もっとみる