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「日本で一番北で寝た夜」 東北北海道ツーリング13日目(苫前→宗谷岬)

朝6時、苫前ふれあいハウスの布団の上で目を開く。
雨が降っていたので、やっぱり今日も連泊しようかなーと行かない理由を探すも、午後からは止むというので、気持ちに負けずに行くことにする。
朝からご飯に梅干しを乗っけて、インスタント味噌汁という、THE和食スタイルの朝食を食べて、重い気持ちとその心と一緒に出発!!

ライダースハウス備品で作ったほぼ無料朝食。
謎にコーヒー付きである。

は残念ながらできず、クヨクヨと朝シャワーを浴びたりしてだらける。
7時半、流石にこれ以上クヨクヨダラダラは時間的にもできないので、より重くなった重い気持ちと一緒に出発。
外は大雨でシャワー後の天然のシャワーも浴びられて、一石二鳥のビチョビチョ祭りである。

稚内へ向けて、これが有名なオロロンラインかー!!と思いながら走っていると、全然違う道だったことに気付く。
8月ではあるが気温が16度で雨にも濡れているのですごく寒い。
身体を温めるために途中のセコマで家系カップ麺とポテトを食べる(ブルブルと震えながら)。

北緯45度通過のモニュメント。

どうしてもオロロンラインを走りたかったので、来た道をよりオロオロブルブル震えながら戻って、オロロンラインの流れに乗る。
オトンルイの風力発電所まで来る。何度も写真で見ていた絶景ロードのオロロンライン!!と言いたいが、雨と霧で曇っており先の見えない路と化していた。海が隣にあるのが特徴だが、少し荒れていて海というより闇を感じた。
震えながら写真を撮って満足する。
この天気なので車も少なく、静かな道であった。

先の見えないオロロンラインで気持ちもオロオロ。
そして、左は海(闇)。

オロロンラインを抜けても雨は続く。
ノシャップ岬にて風で三脚が何度も倒れながらも記念に写真を撮る。写真を見返すと大きな水溜まりがいくつもあり、沢山雨が降っていたんだなーと実感。

ものすごく風が強く1枚撮るのでも大変だった記憶。

そのまま、どこかでオススメされていた漁師の家へ。せっかく北海道なら海鮮ということで、名物のウニ丼を食べる。1700円でウニたっぷりで安くて、美味いである。
前に小樽で食べたウニよりもウニの味が感じられて美味しかった記憶がある。

漁師の家にて、1700円のウニ丼。
コスパもだが、味が美味しいウニ。

余談
宿泊先候補でこの辺りではこの「漁師の家」やみんなで歌おうな「みどり湯」も候補にあった。
ただ、今回は過去の友人との電車旅で宗谷岬に泊まっている人がいて、その憧れがあったので宗谷岬に野宿することにした。
いつかはみどり湯に泊まって旅人の集いに参加してみたいものである。

他にもバイク乗りが泊まっていた。

稚内で最北端の証明書を貰って、ずっと欲しかったアザラシの謎マトリョーシカストラップをお土産で購入。
さらには寒すぎて辛かったので、ホッカイロを買って、身体をポカポカ暖める。
まさか8月にホッカイロが必要になるとは思っていなかったので本当に想定外である。。。
エゾシカ缶なんかもお土産で買って、ゆっくりとゆっくりと宗谷岬へ向かう。

絶景スポットとして有名な宗谷丘陵を通ったが、この天気のせいもあって真っ白何も見えない。
もちろん、真っ白を見ても何も感じないので、心は動かずにひたすらに進み続ける。
坂道を登って、下ってをしていくと、前方から波の音が聞こえる。さらに波の音へ近づく。
8月26日18時、日本最北端の宗谷岬へ到着した。

宗谷岬到着。
天気はもちろん雨である。少し波が荒れている。

その勢いで近くの最北端のガソリン証明をゲット。
前に来た時はバス停に泊まっている人がいたので、そうしようかと思ったらバス停内宿泊禁止の貼り紙を発見。ありゃまあ。

宗谷岬では同じく大学3年で自転車旅をしている人と会い、どこに泊まるのかお互いに検討する。
その自転車旅人は稚内まで戻って、防波堤ドームにテントを張るとのこと。
僕も小雨が降っていたのでそこまで戻るか悩んだが、せっかくここまで来たのだからここに泊まっちゃうおうということで良い場所を探す。

来る途中の稚内駅での線路。

あいにくの天気もあり、だれも宗谷岬公園でテントを張ろうとしている人もいなかった。
色々と巡って、近くのトイレ軒下にテントを貼る。
日本で一番北で寝ることになる。
これが本当の北枕では。

ひっそりと最北端の宿場で野宿。

トイレの音や波の音に恐怖を感じながら、1人でアンパンを齧り夜を過ごす。
祝福すべき到着の夜がアンパン1つというのは悲しい話だが、これまでの旅を振り返るにはちょうど良い機会であった。

夜中2時頃目を覚ます。物音がしたので外に出たら、真っ暗で街灯に照らされる車道に野生の鹿が6匹ほどの群れで集まっていてびっくり!!
なんだか北海道の奥地に来たんだなーと神秘的な光景を見たと感じた。
かなり印象に残っている瞬間である。

外にでると冬並みにすごく寒い。
防寒対策にホッカイロを加えて、寝袋に入ってぬくぬくと再び寝る。
以上、ここまでが行き。ここから帰り道が始まる。

前日の12日目のお風呂について考えた回は↓より。

↓この日のまとめです。
1日でいくらお金を使ったのか、走行距離や時間をまとめています。良ければ応援よろしくお願いします!!

13日目(8月26日)まとめ
目的地:最北端宗谷岬
宿泊地:宗谷岬公園
時間:7:30-17:00
走行距離:210km
朝食:梅干しとご飯、味噌汁
昼食:セコマの家系カップ麺、ポテトフライ
間食:漁師の家のウニ丼
夕食:あんぱん1個
費用:2562円(朝0、昼1979(ウニ丼含む)、夜100、宿0、ガソリン483)

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