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あなたは最期に何を思うか



「レゾンデートルの祈り」を読んで、
思い出した記憶をつらつらと。

〇起

「好きな作家が言ってた
『誰にでも死にたい時はある』ってのが
最近分かるんですよ」と電話がかかってきた

同じ作家が言ってた
『死にたさのたぐいはなくならない』
というのが思い出される。
『だからこそ対処法は自分で確立しないといけない』とも。



「生きてればいいことあったのに」
と人は言う。
飛び降り事件があると
人は面白そうと、集まってくる。

どうにかできないかなとも思ったりして
友達に相談すると
「背負い過ぎんなよ。
おまえが考えるべきじゃないこともある」と。

その線引きと関わり方は考える必要がありそうだ。


〇承

「ふみもみほも泣きながら寝ないの」

小さい頃、2つ下の妹とよくけんかした。
寝る前にコアラのぬいぐるみを
とりあってけんかした。
お互い泣きながら。

そうすると母は
「泣いて寝たらいい夢見れないからね
ほら~笑って」と言った。

だから、笑って最後の眠りに着きたいと思うし、
周りにも笑顔で送り出されたい。
それが「私の生きる意味」なのだろう。


「死ぬ時は、自分が笑って
周りにいい涙を見せてもらえるような人になりたい
良い最期だったねと、そう送り出されたい」

と言う友人を何人も知っている。
僕もその1人だし、そうありたいと思っている。


自分が笑っていて、
周りは悲しいけど、しっかりお別れができて、
そんな最期。

断じて
「なんで死んだの」
「親より先に」
になりたくない。


母の教えが私を
生かしているのかもしれない。

〇転

「あなたは、安楽死をしたいと思ったこと、ありますか?」
と、主人公は聞かれる。

聞いた側は(父を事故で亡くしている)
「飛花落葉ー 花は風に吹かれて、葉っぱは枯れ落ちる。人が死ぬのも無常。
でも、身内は別だった。
残された家族を見てつらくなっても、
眠ればまた朝が来て
世界は気にもとめずに動き続ける。
それじゃあ私がいなくなっても同じなんじゃないかなって」



「死にたい」と相談されたことがある。

大学二年生の頃だ。
その頃は、僕がポジティブだったから、わかり合えなかった。

そう吐露すると、
「じゃあ、今ならどういう会話をしますか?」と聞かれた。


「好きな食べ物」
「好きだった場所」
を思い出してもらうかな。と答えた


学生の頃は「死にたい理由がある」からで
(いじめだったり)
大人になると「生きる理由がない」からで
(大切な人をなくした)
なくなる気がする。


〇結


「世界には貧しい人がいるから自分らは幸せだ」
「生きたくても生きられない人がいる」

だから
「そんなちっぽけな悩みなんてどうでもいい」
という人がいるが

そういう話がきらいだと、彼女は言う。


なぜなら
その人の感情はその人にしか分からない。


他人と比較したらいけない。
自分のことで精一杯な人に他人を慮る余裕はない。


その人の心に寄り添うことしかないのだ。




エピローグ

人はどんな気持ちで最期を迎えるのだろうか
あなたは、どんな最期を迎えたいですか

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