【マルクス・アウレリウス「自省録」】
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【マルクス・アウレリウス「自省録」】

ふみ
明けがたに起きにくいときには、つぎの思いを念頭に用意しておくがよい。
「人間のつとめを果たすために私は起きるのだ。」
自分がそのために生まれ、
そのためにこの世にきた役目をしに行くのを、
まだぶつぶついっているのか。
それとも自分という人間は夜具の中にもぐりこんで身を温めているために創られたのか。
「だってこのほうが心地よいもの。」
では君は心地よい思いをするために生まれたのか、
それとも行動するために生まれたのか。

小さな草木や小鳥や蟻や蜘蛛や蜜蜂までもが、
おのがつとめにいそしみ、それぞれ自己の分を果たして
宇宙の秩序を形作っているのを見ないのか。
しかるに君は人間のつとめをするのがいやなのか。
自然にかなった君の仕事を果たすために馳せ参じないのか。
「しかし休息もしなくてはならない。」
それは私もそう思う。
しかし自然はこのことにも限度をおいた。
同様に食べたり飲んだりすることにも限度をおいた。
ところが君はその限度を越え、過度を過ごすのだ。
しかも行動においてはそうではなく、できるだけのことをしていない。
結局君は自分自身を愛していないのだ。
もしそうでなかったらば君はきっと自己の(内なる)自然とその意思を愛したであろう。
(マルクス・アウレリウス『自省録』)


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ふみ
名古屋大学4年生 旅と本とコーヒーが好き 好きなジャンルは「泣ける青春系」「エモ」 好きな作者「住野よる」「F」 好きな映画「君の膵臓を食べたい」 好きなバンド「backnumber」 等身大の自分の言葉を綴る