心の紋章を紡ぐ女たちのマヤ暦の物語 #6 白い世界の橋渡し
白い世界の橋渡し(Cimi): 変容、調停、つながり、終わりと始まり
白い橋の向こう側 - 喪失と再生の物語冬の静寂に包まれる日常雪が舞い散る1月の朝、美咲は窓を開け、冷たい空気を肺いっぱいに吸い込んだ。「今日も頑張ろう」と鏡に向かって微笑みかけると、そこには知的な雰囲気を漂わせる40代半ばの女性が映っていた。スーツケースには、明日からの国際会議で使う通訳機材が詰められていた。
キッチンからは、コーヒーの香りと共に夫・達也の優しい声が聞こえてくる。朝食を囲む二人の会話は、