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【学校茶道部】初めての一学期を終えて

この4月から、息子の通う中学校で茶道部を創部することとなり、校長先生からご依頼を受けて、指導を担当させていただくことに。

経緯はこちらの記事に↓

なんとか無事に一学期を終えたところで、準備段階から、時系列で振り返りを行っておきたく。

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▢23年9月
・息子の担任の先生、次いで校長先生からご連絡をいただく

▢23年10月~24年2月
・月に一回程度のペースで、校長先生と打ち合わせを行う
・茶室内の間取りの確認
・茶道具の内容と数を確認、リスト作成
・足りない道具をリストアップ、購入依頼

▢24年1月
・近隣中学校茶道部の見学をさせていただく
・他中学で、現在使用していない茶道具があるということで、みにいく
 (風炉、釜、茶碗、建水、棚などを譲り受ける)

▢24年2月
・中学校「茶道体験」見学
・学校の茶室で実際に点前を行ってみる(1日):(流れで)校長先生他、先生方数名にお茶を差し上げる

▢24年3月
・学校茶道指導者研修会に参加(表千家)

▢24年4月
・(学校)顧問の先生決定、打ち合わせ
・部活動統括担当の先生と打ち合わせ
・部員、保護者向け活動方針資料作成
・仮入部準備(実施方法の検討、軸、花、菓子の準備等)
・仮入部(3日間):約20名/日
・入部者保護者説明会実施
・入部者説明会実施

▢24年4月末~7月
・本入部(約15名)
・「入門セット」についてお道具屋さんに確認
・軸、茶花、菓子の準備
・客の稽古
・割稽古
・点前の稽古(お茶を点てるところまで)
・顧問の先生方との打ち合わせ(生徒の出席状況、今後のスケジュール等)

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ざーっと書き出してみると、大きな流れとしてはこのような具合で。

「男子も入る可能性あり」ということは想定して、
(表千家では男子と女子で点前の所作が違う箇所が何点かあるので)
昨年末あたりから、(自分の)お稽古で薄茶・男子点前を教わり始めてはいたのだけれど。

4月末、蓋をあけてみると、男子の人数が女子を上回る、という結果に…!
その結果もふまえて、当面は、男子と女子で曜日を分けて稽古を進めることに。

どんな雰囲気になるのか、「始めてみないと分からない」という中で、スタートしたのだけれど。
茶道部に入部された皆さん、参加態度がとてもすばらしく✨
・茶道に関わりのない私語はつつしむ
・他の人が受けている指導も、自分のこととしてしっかり聞く
といったことを、活動方針に記載しておいたのだけれど、
それを今のところ、しっかりと守ってくれていて。

7月に入り、女子はお茶を点てるところまでの点前の稽古も進めることができ。
茶道経験無しの状態から、薄茶点前を客として何度か見て、割り稽古を4,5回ほど行った段階で、上級生から早速、点前にのぞんでもらったのだけれど。

運び出した道具を置く位置、足の進め方、風炉の柄杓の扱い等々と、かなりしっかりとみて、聴いて、覚えてくれていて。
中学生の記憶力の良さに、「意欲」が掛け合わされると、すごいな~!と感動したのでした。

生徒の皆さんが、「(茶道に関わりのない)私語をつつしむ」という活動方針を守ってくれていることもあって、
静けさの中で、淡々とお稽古を進めているので、
皆さんが、お稽古をどんな風に感じているのか、分かり難い、というところも正直、あったのだけれど。

7月に入ってすぐの、保護者参観OKな学外授業へ行ったときに、部員のお母様と少しお話ができ。
「あ、先生!娘が茶道部でお世話になりありがとうございます!茶道部、とても楽しいと言っています!娘から私もいろいろ教わって、勉強させてもらっています」
とお話くださり✨
「人に教えると身につくので、お稽古で学んだことを、ご家族や周りの方にも教えるといいですよ」
とお稽古中にさらりと言ったことを、その生徒さんは実践してくれているんだ!と感動する✨

・・・とはいえ、茶道部での稽古中、生徒さんは基本真顔で参加してくれているので、「楽しい」と言ってくれているというのは、いまひとつ実感がもてなかったのだけれど。

ちょうどその日の部活動前、職員室に茶室の鍵をとりにいったときに、ちょうどその生徒さんの担任の先生とばったりお会いし。
と、先生が「お時間少しいいですか?」と、手に抱えていた、生徒が先生に毎日提出する連絡帳のようなものの中から、その生徒さんのものを探し出してくださり。そこからさらに、あるページをその場で探して、ちらとみせてくださる。

そのページには、
「茶道部が楽しすぎる!」
と「!」つきで、書かれているではないですか!

「・・・!本当に、茶道部でのお稽古を楽しんでくれているんだ…!」
と、思わず目が潤んでしまうくらいに、うれしく。
それをとっさに伝えてくれた担任の先生のご配慮も、とてもありがたく。

参加してくれている生徒さんの様子が素晴らしい一方で、「家の都合で」と5月半ばからほぼ来ていない生徒さんもいたりして、「今日もお休み?」とそちらに意識が持っていかれたりしてしまうこともあったのだけれど。

茶道部でのお稽古の時間を楽しみにしてくれている生徒さんが確かにいる、ということを同じ日に、お母様と担任の先生からお聞きできて、
このやり方でいいんだ、と思うことができたのと、
私が意識を合わせるべきはそちらだ、と気づかせてもらうことができ、感謝✨

この一年間は毎回が初回で、ニ学期も手探りで進めていくことになるけれど、生徒さんの成長に立ち会えるのは、かけがえのない時間で、自分にとっても、貴重な学びの機会をいただいたと感じている。

二学期も、軸や茶花、菓子で季節を感じつつ、淡々と点前の稽古を進めて、生徒さんも自分も、学びを深めていけたら、と願っている。


#1日6000歩  
7/10-7/16  計69,055歩 9,865歩/日💮 
7/17-7/23 計79,486歩 11,355歩/日💮


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