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「モンスターファーム」というゲーム

プレステの思い出はこれしかない。

「モンスターファーム」だ。家にある音楽CDを片っ端から集めて、ただひたすらレアなモンスターをゲットするために家族を巻き込んだゲームである。

はじまりは、従兄弟がゲームをプレイしていたのを横から見ていたのがきっかけだ。中学生になった従兄弟は部活が忙しくなり、様々なゲームを貸してくれたのである。その中で、一番ハマり今もなお、プレステといったら、

「モンスターファームだよね!」という自分がいる。

ゲームシステムが当時話題だった。

モンスターを再生させる神殿というものがあり、その画面にすると、再生しているCDを取り替えて別のCDに取り替える。すると、読み込んだ音楽CDデータからまだ見ぬモンスターが出てくる。というまるで宝探しをしているような気分になるゲームであった。

そんなシステムが面白いと感じたのか、父親、母親も興味が湧いてきたらしい。すると、古本屋に行き攻略本を買ってきたのだ。

「なるほど、この音楽からこのレアなモンスターが出るんだな。」

火がついたのであった。

家族四人で近くのレンタルビデオ屋さんをハシゴすることになる。

岡本真夜「tomorrow」、近藤真彦「ミッドナイトシャッフル」
スピッツ「インディゴ地平線」など

情報を頼りに、家族みんなで音楽CDを探すのはまるで現代のトレジャーハンターのような気分になった。

全てのCDが店内に置いている訳でもなく、通常盤と限定版ではデータが違うのか同じジャケットなのに全く違うモンスターが出てきたときは、とても悲しい気持ちになったことを覚えている。

また、モンスターのステータスによって「ちからわざ」なのか「かしこさわざ」なのか分かれていた。もちろん、賢いに越したことはない。

探検、冒険という自分のモンスターをつれていき、新しいモンスターを誕生させるための素材を探しに行くというものもあった。そして、リアルに賢さや運の良さもゲームシステム上あり、迷子になったりするなどのかなりリアルに再現されていたものもあった。

珍しいモンスターを誕生させるにはリスクも必要で、成功したときのリターンもかなりでかい。

戦闘用のモンスター、冒険用モンスターなど使い分けながら、珍しくて強いモンスターを探していた。

ドキドキ、ワクワクが詰まった名作ゲームであったのだ。

そして、ゲームがあまりにも人気になりアニメにもなる。

「モンスターファーム〜円盤石の秘密〜」

という土曜日の朝7時半に放映されていたアニメだった。

早起きの得意な僕は、朝起きてはこのモンスターファームを見てそのあとにゲーム版モンスターファームをするような小学生であった。

(朝っぱらからゲームをするという)

家族も巻き込み、フットワーク軽くレンタルビデオ屋さんにつれて行ってくれた両親。

その影響なのか、だいぶフットワークが軽くなったような気がする。

どこか知らない街に遊びにいくときのワクワク感はこのときに培った親の影響だと思うのだ。

自分もまたいろんなところに連れて行けるようなフットワークの軽さを背中で語れる大人になりたいなと思う。

#プレステの思い出

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