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写真集を語ってみた話

その日は、優雅にガストでモーニングを食べていた。というのも、13時から行きつけの書店にて読書会が開催されるとのことで、その本の良さを伝えようと、iPhoneのメモに伝えたい本の魅力を書き殴っていたのである。

テーマ「美しい一冊」


自分が「美しい」と感じる箇所を自分なりの言葉にまとめた。その2週間前にも、読書会があったのだが、熱量と勢いのみで話してしまったという反省もあり、「心は熱く……!!話すときは冷静に」と目標を持って臨もうとしていた。

ブルルッ、テーブルに置いてあるスマホにメッセージが……

「誠に申し訳ありません!読書会の参加者の方から体調不良ということで中止とさせていただきます……」と、

晴天の霹靂である。

こればかりはどうしようもないと思いながら、「次回、開催されることを楽しみしています!」と返信した。

しかし、このまま自分が読書会にて語る本をお蔵入りするのも、勿体ないと感じたので、こちらにまとめてみようと思う。


「月刊新垣結衣」

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11年前、はじめて写真集を購入した。
当時、写真集を買うという人の心理がよくわからなかったけど、はじめて写真集を自分のお金で購入した。

ガッキーは可愛い。まだ俺たちにはガッキーがいる。同年代の女優の結婚報道がテレビで流れるたび、僕もまだガッキーがいる!と同じように。心の中で叫んでいた。

カメラ目線ではなく、ふとどこかを見ているガッキーは、まるで芸術品のように。美しく見えたのである。

「そういえば、11年前に写真集を買ったな!」

7月の連休。実家に帰って部屋の本棚にある写真集を手にとってみた。「やっぱ綺麗やな〜!!」20代前半のガッキーがそこにいた。

先日、星野源と結婚するという報道が流れた。ついにガッキーも結婚か。ガッキーロスになるかもと思っていたがならなかったのである。「星野源と幸せになってね」まるで保護者目線のような、1ファンの自分がそこにいた。

星野源はこの世の全てを手に入れたのだ。

弘中綾香「ひろなかのなか」

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「どこかでみたことのある顔やな……」第一印象はそんな感じだ。自宅にテレビはあるのだけど、観ること自体ほぼない。ただ、なんとなく顔だけ覚えていた。アナウンサーらしい。

「あざとくて何が悪いの?」っていう番組だ。田中みな実は知っていたので、TBSのアナウンサーかと思っていたが、テレビ朝日のアナウンサーのようだ。それくらいペラペラの知識。それなのに、面白そうやからという理由で手にとってみた。人生で2回目の写真集を購入した。

セクシーな衣装を着ているわけでもなく、何気ないプライベートの日常を撮影した写真集だったのも大きい。

ふとした瞬間の顔がとても美しく見えた。巻中にあるインタビューのやりとりをみて、外見から見えない内なる闘志のようなものを感じた。年齢も自分とそんなに変わらないこと。人間できすぎやしませんか?と、

最後までページをめくる。どこかで見たことのある顔という印象が今も忘れられなかった。最寄り駅から自宅に歩いているときだった。

どうして、自分はよくわからないけど弘中アナの写真を購入した理由を考えていたときだった。

ふと、激似の友人の顔が浮かんできた。そうだ!Kちゃんに似てるんだわ。と、

そんなことを考えながら「どうやったらこんな写真が撮れるのだろうか?」ということも考えていた。趣味でカメラをやっているのもあるだろう。

100%再現は出来ないかもしれないが、ズームレンズ?単焦点レンズ?いやオールドレンズで撮ってるかも……などの視点だった。1枚、1枚テーマがあって何千枚にも及ぶ写真から厳選されたものが印刷されてるのだ。

「美しい」は人を動かす。

感情が高ぶってしまうと、うまい具合に言語化出来なくなるのもわからなくもない。今、こうして出来る限り気持ちを落ち着かせて書いているのだけど、ある程度熟成させたからこそであって、勢いで書いてしまうとまとまりのないものになってしまいそうだからだ。

「そういえば、弘中アナってどの局のアナウンサーやっけ?」
「たしか、テレビ東京のアナウンサーやなかったかな……」

自分は、普通に間違えて美しくない回答をしそうである。


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